【摂理人が書く物語】筋書きのない物語。その1

D「あ~。」
ここはとある大学。いつものようにDくんとEくんが食事をしていると、突然Dくんがため息をつきました。
E「どうしたの、D?」
D「…眠い。」
E「なんだ、そんなことか…」
D「そんなことって…おい(笑)
こちとら結構真剣に悩んでいるんだぞっ!明け方毎日起きて、祈って肉的にすべきことをしていると、寝る時間はねぇ。もちろん鄭明析先生もそのように一日を過ごされているから、つらいとは思わねぇ。むしろ、心情を感じられて熱くなる。」
E「…いいことじゃん。」
D「まぁな!
だが、夏休みに入ってバイトもしながら御言葉を聞いたり教会の活動に参加していると、時たま眠すぎて集中できなくなることがあるんだよっ!バイトでもミスが多くなるし、御言葉も聞けなかったり…なんか最近体の調子が悪いんだ…。」
E「それなら、休んだ方がいいよ。
信仰を熱心に頑張っても、「肉」が食べられず、疲れが溜まったら、つらくて倒れる。そうすると「肉」が「霊」のために生きることができなくなる。
肉が悩み、心配し、苦痛を味わってると霊が行くべき道を行けなくなる。」
D「…休んでて、いいのかよ。今はもう時間が…」
E「自分の霊は自分の肉があって初めて存在できる。だから、肉の健康も気を遣わなきゃ。
無茶をし続けて、あとで動けなくなったら…意味ないでしょ?」
D「…そうか。」
E「霊的な管理、御言葉を聞いたり祈るだけでなく、その土台である肉体も管理して、肉の土台である「食べること、着ること、寝ること、環境の問題」も管理しないと、だよ。」
D「…そうだよな!さすがは先生、肉と霊のバランスをわかっていらっしゃる!(笑)
今日はこのあと外行く予定だったけど…少し休むわ。」
E「…そうだね。」
いつものように、Dくんに御言葉を伝えて問題を解いてあげるEくん。
しかし…
D「…どうしたんだよ、E。」
E「…何が?」
D「なんか…さっきから返事が上の空だぞ。」
E「そう?」
そういって笑うEくん。しかし、その心ここにあらず。
D「…なんか、悩みでもあるのかよ。」
E「…いや、そんなことないよ。」
笑顔で否定するEくん。
D「(…嘘だな。)」
しかし、Dくんにはそれが「作り笑い」だ、ということがわかりました。
D「どうしたんだよ。俺に話してみろっ!」
E「…いいよ。大丈夫。」
D「…」
E「さて、Dは家で休むんだよね。僕はこれから外で…」
ゴンッ!
E「痛っ!」
会話を振り切って行こうとするEくんの頭に、Dくんのゲンコツが。
D「…水くせぇ。」
E「…え。」
D「俺に話してくれよ!俺たちは、同じ天の御心を成す摂理の兄弟じゃねぇか!
E「…」
D「確かに俺はお前より摂理の信仰歴は短いよ。
先生みたいにお前を救うことはできねぇ。だがな…
お前の悩みを共に分かち合うことくらいはできるし、一緒に祈ることくらいはできるだろ!
E「…」
熱い思いを語るDくん。それを聞いて、Eくんは口を開きます。
E「僕はね…将来が見えないんだ。
D「へっ?」
E「もちろん…天国に行って、神様と愛し合う。その根本は変わらない。けれど…」
D「…」
E「肉だけを見たら、バレーボールをして。祈って。御言葉を聞いて。教会の活動をして。学校に行って勉強して。…その繰り返し。
社会人になってもっと力強く走る人も多いけど、信仰が崩れて世の中に流れていく人も…多い。
僕は、不安なんだ。
この先、信仰を守れるか。社会で光を放てるか。
本当に、社会で通用するか。」
D「…いや、俺より頭いいじゃん。
いつも授業で優か秀をとって、首席クラスで…それに、御言葉をたくさん実践しているじゃん。正直、尊敬してる。お前の生き方を見て「先生もあのように…」って感じたよ。」
E「でも、僕には「自分が足りない」ようにしか感じられない。
天にして差し上げたい心はあっても、本当に僕の行いが「社会でも通用する」のか。本当に「天が願うことをしている」のか。それがわからないんだ…。」
Eくんは摂理に来る前から、学校でトップクラスの成績を修めるくらい頭脳明晰な学生でした。故に色々なことができる。
しかし…「自分のしたいことがない、将来が見えない」。そんな悩みをずっと抱えていました。それで、摂理の御言葉を聞いて、先生に出会ったのでした。
「神様の愛の対象体となって、地上で神様を愛して生きる。」
そんな先生の生き方を自分もしたいと思い、今まで摂理を走ってきたEくん。
そんな彼が、自分の抱える悩みをDくんに打ち明けました。
果たして…天は彼にどう答えるのでしょうか。
→その2

この記事を書いたブロガー

sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。