とある豚小屋での話。

ここは、日本のどこかにある豚小屋。その中には、多くの豚が飼われている。
…少し豚の心を見てみよう ̄∇ ̄
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豚吉「いやー!この餌うめぇブー!」モグモグ
豚助「ブヒッ、お前そんな餌で満足してんの?俺は前の方がよかったわ~。」
豚吉「そうブー?でも、今与えられてるのでも十分だけどブー。」
豚助「ブヒッ、これだからお前は太るんだよ。」
豚吉「ブーッ!なんだとーー!」
豚三「…」
豚助「…おい、どうしたんだよ、豚三。餌も食べないで、さっきから向かいの囲い見て…。」
豚三「…おれは」
豚吉・豚助「?」
豚三「…おれは!あの隣の豚子と子供を作るんだー!」
豚吉「いきなり何を!?」
豚三「もう我慢できねぇ!おれは、ここから出る!」
豚助「おい!何とち狂ったこと言ってんだ!?ここから出られるわけ…」
豚三「うるせぇ!そんなこと言って、こんな狭い豚小屋で満足していいのか!?そんなのおれには耐えられねぇ!おれは、豚子に…種付けするんじゃー!」
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あ、父ちゃん!あの豚が外に出ようとしている!
父「あ、こら!」バシッ!
豚三「プギー!?」
豚が出ようとしているのをホウキで叩いて止めた!?
父「…ったく。発情期だから、外に出ようとしてたんだ。」
そうなんだ。
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豚吉「やーい、叩かれてやんブーッ!」
豚助「ブヒッ、言わんこっちゃない…。」
豚三「くそー!おれは、食べて寝て、豚子と子作りして楽しんで生きたいのに!それがおれの生きる目的だ!」
豚吉「まぁ、そうだけどブー。ちゃんと時になったらいつかは出られるんだから、その時まで待てばいいブー。」
豚助「…ブヒッ。」
…カチャッ
豚助「ん?飼い主が扉開けたぞ」
豚三「お?ようやく豚子との種付けが…」
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父「この一番太ったやつにしよう。出すの手伝ってくれ。」
はーい。
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豚吉「わーい!外出られるブー!」
豚三「おい、ちょっと待てよ!なんでお前が先に出るんだよ!?」
豚吉「さっき勝手に出ようとしたから、豚三は出してもらえないんだブー。」
豚助「…ブヒッ。」
豚吉「羨ましいブー?豚助はおとなしいから、きっとすぐに出られるブー!あー、外出るの楽しみだブーー!きっと美味しい餌もあって、もっとぐっすり寝れて…楽しいんだろうなブー!」
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いやー!本当によく太ったよね、この豚!
父「こいつ、よく食べていたからな。これなら、明日の娘の結婚式に出すのにちょうどいいな」
どんな料理にするの?角煮?焼き肉?
父「せっかくだから、丸焼きにしよう!相手さんもびっくりするだろう!」
わーい!明日の結婚式が楽しみだ!
…飼われている豚は「食べて寝て、楽しく生きる」のを目的にしてるけど、飼い主からしたら「屠って食べたり、肉にして出荷したり」するのが目的なんだから、本当に考えていることが違うよねー。
このように、僕たちが生きる目的と、神様が僕たちを造った目的も違うのかな…。


28.豚、鶏、羊などの家畜は、飼い主が自分を育てる目的を知らずに生きている。豚の目的と飼い主の目的は異なる。豚は食べて飲んで楽しく生きることが生の目的だ。しかし飼い主は「決めた日に、ほふって食べようと 育てる」と言う。
29.豚自ら決めたプログラムと関係なく、飼い主は決めた日に豚小屋の戸を開けて、「出てきなさい。だいぶ太ったな。私の苦労が無駄ではなかった」と言って、息子の婚宴のとき、ごちそうにして食べる。
30.これと同じく、人間の考えと神様の考えは異なる。目的も異なる。人間のプログラムは自分の考え、自分の目的に過ぎない。神様 は、時になれば、その計画どおりに敢行なさる。
…箴言では「息子」でしたね。なんとなく、娘にしてしまいました(´・ω・`)

この記事を書いたブロガー

sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。