摂理人は考える。どうやったら「犠牲の愛」を行えるかを。解答編。


前回の記事で「コードギアス 反逆のルルーシュ」のストーリーから犠牲の愛をどうすれば行えるのかについて考察しようとし、ストーリー紹介で終わってしまいました。
ここからは私の考察で、事実とは異なる部分もあると思いますが、ご容赦ください。
ルルーシュは当初、「知略」と「絶対遵守の能力」によって勝利してきました。そのことで彼は「知略と人心把握さえできれば目的は達成される」と考えていた、と思います。しかし、実際はそうならなかった。確かに作戦は成功するときもあったのですが、失敗したことも多くありました。
失敗したときの多くの原因は「人が感情に基づいて行動した」ことでした。たとえば、第一期最後の敗戦の原因は、彼が「戦闘の指揮を突然放棄して、行方不明となった妹を探しに行った」ことでした。まぁ、彼の行動原理が「妹を守ること」ですから、この行動は不自然ではありませんけど。それにしてももう少しうまくできたでしょう。たとえば「指揮を別の人に委任する」くらいは「戦略としては」できたはずです。彼くらい知略に長けている人はそういませんが、戦闘の指揮を執ることができた人材はいましたし。しかし、彼はそうしなかった。
こう書いていますが、彼を責めることは私にはできません。
このことは「人には理性だけでなく情があり、それによって動いている」ということの証左です。
2chとかでこの作品の感想を見た時、ゼロの正体を知ったとき、反逆団のリーダーが彼を追放したことについて「無能だ」という意見が多かったのを見ました。が、それも「情的部分」を見たら納得はできます。つまり、「騙された」という気持ち、不信感が出たからそのような行動をとったのでしょう。(もっとも、そういった「感情に基づいた判断」が正しい訳ではないのですが。特に指導者というものは個、あるいは組織全体の感情より「組織にとって有益な選択」をすべき時があるので、個の行動は最善とは言えません。)
そうやって、多くの失敗と挫折を経た彼ですが、この失敗こそが目的成就に結び付いたのではないか、と思います。
実は2chのある記事で「彼が未来を知って、すべての失敗を回避した」というパラレルストーリーを見たことがありました。しかし、その結末は…本来の物語とは異なる暗澹なものでした。
失敗を回避することによって、本来とは違った展開になる状況、兄を不信する妹。
多くの失敗を経て「すべての人には感情がある」ということを知ったルルーシュですが、その失敗を回避したことで「知略によって勝利できる」という考えを捨てず高慢になった結果…彼は最愛の妹に「絶対従順する」ようにギアスをかけたのでした。
その結果、すべてが空虚なものとなった彼は…最後は自ら命を絶ったのでした。
話が逸れてしまいました。そんな多くの失敗を経てきたルルーシュですが、彼が「ゼロ・レクイエム」を決心する前に起こった、一つの重要なターニングポイントがあります。それは「すべての仲間から見放された彼を「弟」ロロが命を捨てて助けること」。
ここで「弟」と「」付けされていますが、それは実の、血の繋がった兄弟ではないからです。ロロは敵側の戦略により「妹の存在を隠し、ルルーシュを見張るため」に弟に偽装して送られました。しかし、彼のそれまでの経緯を利用したルルーシュによって篭絡され、以降は彼の忠実な「手駒」となっていました。
ルルーシュにしてみれば、ロロは「憎い存在」でした。なぜかというと、彼は「ルルーシュの愛を自分だけ受けようと」親友を殺し、妹をも殺そうとしていたからです。
…そりゃ、怖いですわ。
ですが、最後にロロが行ったのは「自らが愛する人をその命をかけて逃がす」ことでした。その行動を受けて、ルルーシュは彼への憎しみを解き墓を作りました。
思えば、ルルーシュもまた「本来受けるべき愛」を受けられませんでした。母親はクーデターによって殺され、妹はそのショックで足が不自由になり目も見えなくなります。そんな兄妹二人を皇帝である父親は保護するどころか「戦略」として他国に送ったのでした。(この辺り、実は色々裏があるのですが…「愛を受けられなかった」ことには間違いないです)
そういうわけで、ルルーシュには実は「愛を土台とした自己のベースメント」がなかったわけです。
そんな中受けた「弟」ロロによる「犠牲の愛」。
これによって彼は「本当の愛」を知ったのではないかと思います。その結果「自らを犠牲にして世界を平和にする」という決心をし、最後にはそれを結実させました。
大分話が長くなりましたが…このことからわかるのは「犠牲になるくらいの愛」をするためには、まず「自分がそれくらいの愛を受けなければならない」ということです。
前々回記事に挙げた「魔法少女まどか☆マギカ」でも、主人公まどかが最後の決心をする前にそのようなことが起こりました。
彼女は最後の戦いで死ぬ運命にあるのですが、それを回避しようと親友であるほむらが「時を何度も繰り返してまで」ずっと一人戦い続けたことを知ったのです。このほむらの行動もまた「自己犠牲」の一つの形だと思います。
幸いにして、我々は多くの「犠牲の愛」、もう少し言うと相手のためなら自らが犠牲となることも厭わないくらい深い愛を受ける機会を持っています。
例えば、親が子供を育て養うとき、親は自らの肉体の苦しみ、心の苦しみを越えて子供を育てます。子供が親の想いを知らず、親を苦しめたとしても、親は子供を愛することをやめません。そうでなければ子供が死んでしまうからです。
そして、我々摂理人は、特にそのような愛を知っています。
自らが飢えてでも人に食べさせ、自らが疲れていても人を癒し、自らが苦しくても私たちのために祈りをやめない鄭明析先生を見ているからです。
どうか、私がそのような「犠牲の愛」を真に悟って受けることができますように。そして…すべての人が受けられるように祈ります。

この記事を書いたブロガー

sato
生まれも育ちも北海道という生粋の道産子・摂理男子。数学者を志す学生です(・∀・)もう人生の1/4は生きたかな…
趣味は御言葉で物語を書くことと、祈ること。そして、数学(笑)
散策して、美味しいご飯やさんへ行くのも大好き(≧∇≦)/
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