理解の仕方は人それぞれ。~神戸女学院中学部・高等学部の数学教育~

こんにちは、satoです。

突然ですが、皆さんは「国際数学オリンピック」をご存知でしょうか?
全世界から数学の得意な中高生が集まって、計算能力を競う数学の国際大会です。
日本からはよく灘高、筑波大付属、開成など有名な進学校の生徒が出ています。

実は…女子だけの数学オリンピックというものもあるのです。

ヨーロッパ女子数学オリンピック

ヨーロッパ女子数学オリンピック(EGMO)について

ヨーロッパ女子数学オリンピック(EGMO)は女子のみの数学オリンピックで、規模は国際数学オリンピック並み。日本は昨年度から参加をしているようです。

そんなEGMOに神戸女学院中学部・高等学部の生徒が連続して出場しています。2014年度は銀メダル。2015年度は銅メダルをとっています。
日本では歴史が浅い、とは言え2年連続出場しているのは神戸女学院のみです。

どういう数学教育をしているのか、気になりますね。

神戸女学院の数学教育

私は男子なので授業を見ることはできなさそうですが、参考になりそうな記事を見つけました。

神戸女学院中学部・高等学部 学校散策-学びネット

これは受験生向けに作られた学校紹介なのですが、この中に次のような一言が書かれていました。引用します

理系科目は女子と男子で学び方の違いがあると思うんです。女子校では、女子に特化した形で教えることができる。これが重要だと実感しています-神戸女学院中学部・高等学部 学校散策-学びネットより引用

…確かに。
私も含め、男性と女性では「学び方」、「考え方」に違いがあります。
よく男性は「論理的」に考えるのに対して、女性は「情緒的」に考える、とよく言われます。
そういえば個人的な印象ですが、高校生のとき

これってどうしてそういう解答になるの?

と「解答に至る発想」とか「数式の意味」を質問する女子が多かった印象を受けます。やはり女性の方が「意味」や「発想」というところに目が行くのでしょうか…?

今は男性と女性で分けましたが、実際のところ数学をどう理解するのか、その方法や過程は人それぞれです。
ちなみに、私の場合は
最初に論文をざっと読んで、定義を覚える。
何回もやっているうちに、ある数式が突然目に入り、そのイメージが掴める。
そのイメージに基づいて計算・思考。
例を作ったりして新しいことに気づく…
という感じです。全くと言っていいほど、論理的に思考していません(笑)トライ・アンド・エラーです。ただ、本当に理解できるとちゃんと論理的に説明できます。(これは他の分野でも同じです。言い換えると、私の記事で論理的でない文章はまだ理解できていないものということになります)
私はどうも数式を見ても気にならないどころか数式を見ていて面白いと思う数式マニアな人なので(笑)こういうことができるのでしょうが…正直他の人にはオススメできません。

神様が与えた「個性」を活かした教育

数学にかぎらず、何においても自分の理解の方法があります。
それは神様を信じることでも同じ。
摂理ではそういった一人一人の『個性』を大切にして御言葉を教えています。

今、教育では人の個性を活かすことが求められています。それはその人の得意分野・苦手分野に限らず、こういった思考方法や実践方法の差異も尊重することなのではないでしょうか?
そして、その実現のためには一人一人を知っている神様の考えが必要だな…と人を教えながら実感する次第です。
神戸女学院高等学部の教育の根底がキリスト教の精神であるように、私も摂理の御言葉を通して神様の精神で人を教えていきたいです。

 

この記事を書いたブロガー

sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。