【摂理人が書く物語】筋書きのない物語。その2

←その1
Eくんが信仰に、将来に自信が持てないという話を聞いて、Dくんは…
D「(…マジかよ!?あんなに鄭明析先生の御言葉を行なって、熱心に神様を信じるEが…そんなことを考えているなんて…。)」
かなり、動揺していました。
-世の中の遊びに没頭し、虚しさを埋めようとし、それでも埋まらずに苦しんでいたDくん。そんな彼に「君の問題を解いてあげられる人がいる」と話したのが、Eくんでした。
話す御言葉と行ないが一致してて、嘘がなかったEくん。御言葉を行なおうともがき、ひたすら祈り努力するEくん。
それを見て、Dくんは先生の御言葉を聞き、信仰を持つに至ったのです。-
Dくんにとって、Eくんはいわば「先生を見せてくれる」指標だったのです。そんなEくんの信仰が揺らいでいる。そのことがDくんにとってとてもショックだったのです。
D「(「同じ悩みを共有することはできるし」って言ったけど、俺は…どうしたら…)」
迷うDくん。
D「(あんなこと言ったのに、俺は何もしてあげられねぇ…何を話すべきかもわからねぇなんて…俺は、なんて)」
考えが段々落胆する方向に
芸能人でも、肩書を持った人でも、社長でも、会長でも、善良に生きる人でも、熱心に生きる人でも、運転を間違ったら事故が起こるのです。
いくら大きい船でも、間違ったら事故が起こるのです。
人間もそうです。いくら指導者だったとしても、さまざまに「考え」を間違って運転し、「行ない」を間違ったら、<信仰の事故>が起こります。

D「(…!そうだ!先生はそうおっしゃった。いくら熱心な人でも、考えが間違ったら<信仰の事故>が起こるって…。
だから、人を見ないで、私を見て、信仰生活をしなさいと話されていた…!)」
行きそうなところを、神様が御言葉を思い出させて助けてくださいました!
D「(そうだ…俺は確かにEを通して、先生に出会った。
本当の信仰者、人生の師匠に。そして…)」
Dくんは思い出します。確かにEくんを見て摂理に来たけど、走り続けていたのは「先生がいるからだ」ということを。時代の御言葉があるからだ、ということを。
D「(そうだ…俺が解決するんじゃねぇ。Eの悩みは神様が、御言葉で答えてくださるはずだ!それなら、俺は…!)」
そして、Dくんは主への信仰を強めながら、Eくんに話します。
D「…祈るぞ!」
E「えっ?」
D「今日は夜通し祈るぞ!」
E「…ちょっと待って。明日は主日だよ?」
D「地上でしるしを見せてこそ、天がしるしを見せてくださる!これは先生の御言葉の一つだ。俺たちがしるしを見せれば、天が絶対答えてくださる!
それに…そんな迷った心で、礼拝に来て神様に捧げられるのかよ?教会活動をして神様に仕えることができるのかよ?」
E「…それは。」
D「それなら、思いっきりやろうぜ!
信仰生活の基本は、祈りから、だろ?」
E「…はぁ。まったくDは…。」
そういいながら、どこか嬉しそうなEくん。
E「わかった、やろう。でも…礼拝もあるから、休む時間は必要だよ。そこもわかって…」
D「もちろんだ!牧会者にもちゃんと相談するぜ!」
E「それに、夜通し祈るからと言って祈っている時に居眠りしたら…」
D「それなら…あいつを呼ぼうぜ!」
E「え…?」
——————————
F「ふぁ~。いきなりだなぁ~。」
D「いいだろ!先生のために、この教会のために祈るんだから、神様だってきっと喜ぶぞ!」
F「…そうだね~!神様が喜ぶならする~!」
その夜。
DくんとEくんは、電話で呼んだFくんと共に夜通し祈るため教会に向かいます。
Fくんは祈るとき、少し声が大きくなる、熱くなるために祈りの雰囲気を作れる、というタラントがあります。
一部の人は「祈りに集中できない…」と話していますが、彼の熱心な祈りは神様も良く聞いて下さいます。
F「そうなんですね~!嬉しいです~!」
夜通し祈るなどはあまり得意ではないですが、頑張ってくださいね!
F「ありがと~ございます!」
E「…本当にすごいね、Fは。いつも対話してて。」
D「まぁな。Fと一緒なら、俺たちの祈りもさらに火がつくぜ!」
意気揚々と教会に向かうDくん。
E「(しかし…本当に僕の祈りが聞かれるだろうか?
こんなに心配して、自分の軸がなく、信仰が揺れている僕の…)」
一方、Eくんはまだ不安になっていました。
D「さて、教会にとうちゃ…あれ?」
三人が教会に入ろうとすると、そこには…
D「Cさん?こんばん」
C「シーッ!静かにして!」
D「へっ?」
Cさんが立っていました。
F「Cさん~!僕たちお祈りしに…」
C「今は入っちゃダメ!ちょっと待ってて!」
D「一体何が…あれ?」
そこで三人は気づきます。教会の本堂から、話し声が聞こえるのが。
E「この声は…Bさん?それに…」
F「Gさんだ~!」
D「Gだって?最近教会に来てなかったよな?一体…」
まだ状況が把握できていない三人をよそに、本堂では「恋しい御顔」を賛美する歌声が。
F「きれ~い!」
D「Bさん、こんな歌うまいんだ…。」
E「そうだね…あれ?Gさんも歌い始めた…。」
最初はBさんが一人で歌い、その歌声に応えるようにGさんも歌い出します。
F「まるで…「名歌手」の歌声を聞いて歌えなかった蛾眉鳥が歌うみたい~。」
D「そうだな…」
E「…」
段々とGさんの声が大きくなり、二人の歌声は一つとなります。
E「(あぁ…いいなぁ。僕も、あのように…)」
最初は不安だらけだったGさん。しかし、Bさんの歌声を聞きながらその不安を超えて、神様に向かって思いっきり賛美する、その歌声には純粋な愛。
E「(不安を、心配を捨てて、神様に思いっきり向かいたい…!)」
二人の歌を聞いて、自分の抱える不安を捨てる決心と力を受けるEくん。
F「…うぅぅ…。」
D「…いい賛美だなぁ。…涙が…。」
E「そうだね…。」
D「…Eが、涙を…!」
その感動から、自然と涙があふれます。
F「きっと神様が感動したんだよ~!」
C「ちょっと、F!もうちょっと静かに…!」
——————————
→その3

この記事を書いたブロガー

sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。