W杯レポ:かっこ悪くても目的を成せば勝利である。

おはようございます、satoです。

本日はワールドカップを観戦していたときの悟りをまとめます。

大番狂わせが多い気がする今大会

今回のワールドカップ、色々なところで「大番狂わせ」が起きている気がします。
アルゼンチンやブラジルの不調に続き、2敗した韓国が前回王者にしてFIFAランク1位のドイツ相手に

「後半アディショナルタイムで2得点上げて」勝利する

というジャイアントキリング。これによってドイツはグループリーグ敗退、Fグループもう一つの対戦でスウェーデンが勝利したため韓国も敗退しましたが、有終の美を飾りました。
余談ですが、以上の結果メキシコが決勝トーナメントに進出したことによって、韓国に感謝する余りメキシコの航空会社で韓国の乗客は20%オフなんてことが起こりました。
参考:ワールドカップで起こるメキシコと韓国の平和!?@摂理ナビ

そして、日本も格上のコロンビアに勝利した上、次の対戦相手のセネガルにも2-2のドロー。2回リードされたけれど、本田圭佑選手のゴールなどもあってドローに持ち込みました。
このことで本田選手ごめんなさい、というツイートが多発するということが起こりました。
発言や様々なことで批判が多かった本田選手、大舞台で結果を出したことによって評価を覆しました。
参考:「本田さん、ごめんなさい」ツイートあふれる。ワールドカップセネガル戦で同点弾に賞賛の嵐@ハフィントンポスト

予選最終戦・VSポーランドで…

そして、迎えた予選リーグ最終戦・VSポーランド。
すでに2敗しグループリーグ敗退が決まっていましたが、FIFAランク8位とリーグ内最高位。
引き分け以上で決勝トーナメント進出の日本はスタメンを6人入れ替え、次の試合のために選手を休ませました。

そして、その結果…。
残念ながら、ポーランド戦は0-1で負けました。
しかし、もう一つの試合でコロンビアが勝利し、セネガルと勝ち点・総得点数・得失点差が並びました。その結果…

フェアプレーポイント(イエローカード以上の反則がどれくらい出たのか)の差によって日本が決勝トーナメント進出を決めました。

個人的にはこの「フェアプレーポイント」、より平和を成したチームが評価されるという点でとても良いなと思いました。摂理のスポーツと趣旨が合いますし。

ところが、この試合で日本がした戦術が賛否両論を起こしています。
その戦術は、コロンビアが1点差で勝利している情報を知った日本代表が終了10分前にパスを回して時間稼ぎをしたこと。
これに各国のメディアも、観戦していた日本の人も、大批判。試合中もブーイングが起こりました。
どちらかといえば「最後まで諦めることなく引き分け以上を目指す」ことを期待する人たちにとって、この行為は試合放棄と同じ。だからこその批判です。

実は、この試合を中継で見ていた私も当初この戦術を見たとき、ちょっと批判していました。
それはもちろん上のような逆転劇を期待する気持ちもありましたが、それ以上に「コロンビアが1点差で勝利している」状況というのはいくらでも覆る状況であって、それに頼って時間稼ぎをするのは得策でない、と感じたからです。
これがコロンビアが3点差で勝利している、とか、逆にセネガルが2点差で勝利しているなら別です。さすがに2点差以上を覆すのは難しいでしょう。

(余談ですが、この試合一番不思議なのは日本が負けた時「セネガルが勝っても、(条件付きではあるが)コロンビアが勝っても」日本が決勝進出できて、「引き分け」だと進出できない、ということですね…。このあたりなんとなくゲーム理論に出てきそうな話ですよね)

「目的を成せば勝利したこと」

ところが、一晩経ってこの一連の流れを考えていたときに、次の鄭明析先生の御言葉が思い浮かびました。

「目的を成したならば、勝利したことだ」

神様は様々な状況におかれたとしても、一見すると不可能な状態だったとしても、あらゆる方法を尽くして目的を必ず成し遂げる、と御言葉で教わりました。
時には、それがカッコよさとは真逆の、泥臭い方法であったとしても。
傍から見たら屈辱的な状態だったとしても。

聖書でもそのようなことが多くありました。その一つが「エリヤ」の話です。
参考:




その最たるものがイエス様。
神様の御言葉を持ってイスラエルの人に伝えるものの多くの人に理解されず、本来救うはずのユダヤ教の人たちから「神様の子などと言って神を冒涜している」と迫害を受け、最終的には十字架に付けて殺される。
旗から見たら「勝利した」とは到底言えない状況です。

しかし、その中でもイエス様が「全ての人達は知らずに行っている」と罪を許し、「私を神の子、救い主と信じる人が救われるように」道を作りました。
その御言葉と実践が時代を超えて多くの人を救い、今に至ります。
過程は最悪に近い状況でしたが、その中でもイエス様は「人類を罪から救う」目的を成し遂げました。

もちろん、これは最善の手段ではありません。むしろ神様としてもイエス様としても避けたかった「最悪のシナリオ」でしょう。
しかし、それでも「最後には目的を成し遂げる」ことで勝利しました。

これと同じように、ポーランド戦での戦術を最も辛く思っているのは間違いなく選手とそれを決めた監督かと思います。
それでも、当初の目標である「決勝トーナメント進出」のため、最後まで行い実を得ました。
そもそも、今大会不調とは言え、相手は格上のポーランド。一点を先行された上「さらに点数を取られても、反則をしても決勝進出できない」と考えると、この戦術を選ぶのは納得かなと思います。そう考えると、観戦していたときに少しでも批判してしまったことが申し訳なかったです。

以上が、ポーランド戦を観戦しての私の悟りでした。

もちろん、日本代表もこれで満足しているわけではありません。
決勝進出はあくまで目標、本来の目的はベスト16突破、そしてその先です。
この無念が、次のベルギー戦で晴らされることを祈ります。

この記事を書いたブロガー

sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。