藤井棋聖誕生、その裏にあった御言葉

おはようございます、satoです。

最近はメディアをオフモード、特に動画視聴や漫画とかを読むのをやめて、霊的な時間を過ごしています。
といえば聞こえはいいですが、今までやっていたことを整理してすべきことに集中しているだけです。
聖書もあまり読めていませんし…。

さて、そんな中バイト中に連絡を取るためにスマホを手にした私に流れてきた「速報」。
それが、『藤井聡太七段が棋聖戦に勝利し史上最年少でタイトルを獲得』というニュースでした。

以前、私と同じ誕生日(来週の主日です)だということで注目していた藤井聡太七段でしたが、今年も多くの棋戦で勝利し、ついに棋聖戦、王位戦でタイトル挑戦をするに至りました。
彼の強さは6年生で詰将棋選手権で優勝し、それ以降現在まで5年連続優勝を重ねているところからも出ています。
詰将棋の中には現役棋士も頭を抱えるような複雑な状況が設定されていますが、それも解いてしまうそうです。
そこから、終盤の複雑な状況でも正確に自らの王が詰むかどうか、相手の王を寄せることができるかを読むことができる終盤力を持っています。
たとえば、渡辺前棋聖との棋聖戦第一戦では、終盤優位に立ちつつ「一つ対応を間違えると即負け」という渡辺前棋聖の手に対して、一分しか時間がないにも関わらず32回すべて正確な対応をしました。

さらに、昨今強くなっている将棋AIによる研究とトップレベルとの対戦による経験から序盤・中盤においても隙がなく、ときにAIの計算を超え、対局者も観戦者も予想をしない手を打つことがしばしばあります。
有名なのは、将棋における新手や妙手、新戦術を考案した人に贈られる升田幸三賞を獲得した『7七同飛成』です。
大雑把に話すと、終盤に藤井七段が石田直裕五段に対して攻撃をしている最中、飛車をただで成り捨てた、つまり、相手にただ取らせるという手です。
飛車というのは角と並んで、攻防の要となる大切な駒なのですが、終盤は「損得より速度」と呼ばれ、時にはこのような成り捨てもあります。この場合も、この手によって攻撃の速度が上がり、相手の玉を寄せるに至りました。

また、棋聖戦第二戦でも『守りの要』である金を斜め前に動かす、という手を出しました。
本来金は斜め後ろに動くことができず、相手にとっては『金は斜めに誘え』という言葉があるくらい斜め前に動かすことは悪手と考えられていました。
さらに、藤井七段が攻めている最中、渡辺前棋聖が角を使ってカウンターを狙う場面でただ受ける『3一銀』を打ちました。
これは渡辺前棋聖も「(攻めている最中に受けるしかない手を打つなら、自分のほうが)状況が良いのでは?」と思うくらい意外な手ですが、この手によって気がついたら藤井七段が優位に立つという結果になりました。
解説していた棋士の方々も予想できず、AIすら6億手読んで初めて最善手と判断するような手で、藤井七段は棋聖戦を2連勝しました。

今や、「同じ棋士に連敗することがあるのか?」と考えるほど強くなった藤井棋聖。特に今年の強さはもともと強かった昨年まですら超越し、飛躍的な成長をしている、と思われます。
現在木村一基王位と対戦中の王位戦も制し、二冠獲得、そしてそれによる八段昇格すら見えています。

その成長の秘密はなにか?
その一つが、コロナウイルスで対局できなかった期間に行なったことにありました。
北海道新聞によると

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、藤井新棋聖は4~5月に50日以上も対局ができなかった。それでも、「自分の将棋を見つめ直すことができた」とマイナスからプラスに変え、パワーアップして見せた。-北海道新聞7月17日朝刊

とありました。具体的には別の新聞(朝日新聞か日経新聞のどちらか)に

コロナ禍で対局がなかった4、5月、人工知能の読み筋と自分の考えを照らし合わせて自らの将棋を見つめ直したという。

とあります。

県をまたいだ移動が多くなる将棋の対戦において、コロナウイルスの流行は大きな障害となりました。
そのような状況下で藤井新棋聖は「自らをさらに作る期間」として使いました。具体的には自らの将棋をAIを使って研究し、ひたすらに深めていました。
そのことが今期の隔絶した強さに現れています。

鄭明析先生の御言葉でも「コロナの期間家にこもることになるけど、その間も自らを作り成長する期間として使う」よう話されていました。
それを実践した藤井新棋聖がタイトルを獲得したのも納得というものです。

実は私も藤井新棋聖が勝てるよう密かにお祈りしていました。
その中で「藤井七段がタイトルを得る器だと神様が思うなら勝てるようにしてください」と話していました。
今にして思えば「お前は一体何様だ」と思われるかもしれませんが…(^_^;)
ですが、藤井新棋聖の姿勢を見ると、この祈りは無用だったと感じます。

藤井新棋聖はタイトルを獲得することやその他の名誉でなく、あるいは将棋に勝つことより、ただひたすら「真理を求める、より最善手を打つ」ことを考えていました。
将棋を行う、というより「将棋の中で生きている」というくらい、日々の生活に将棋が入っています。
それは対局中でも変わりません。だから、普通なら悪手のような金の斜め上がりという手も打つのだと思います。
棋聖獲得後のインタビューでも
『対戦を通して勉強になった、成長することができた』
『いっそうの精進が必要と感じている』
というように、成長したい、もっと良い手を打ちたいという言葉が出ていることから伺えます。それと同時に
『AIと共存していく時代になった』
『それでも盤面上の物語というものがある。それを伝えていきたい』
という個人的には色々興味深い話もありました。
その姿勢の上に、神様が働かれたのかなと個人的には思っています。

最後になりますが、藤井新棋聖タイトル獲得本当におめでとうございます。

…さて、私が今回藤井新棋聖が勝てるようお祈りしていたのは、実は単なる好奇心や野次馬、あるいは同じ誕生日だから有名になってほしいという贔屓ではありませんでした。(ないといえば嘘になりますが)
実は、その前の第三戦にも私はお祈りをしていたのでした。
そこには、神様と私の深い経緯がありました。長くなったので、続きはこのあと!

参考:

神童・藤井聡太七段(17)タイトル戦初陣で勝利 王者・渡辺明棋聖(36)との相矢倉の名局を制する(棋聖戦第一戦について)

盤上を駆け上がる金は新時代の到来を告げるのか? 藤井聡太七段(17歳)棋聖戦第2局で前進続ける
あるいは棋聖宗歩の再来か――新時代を駆け上がる藤井聡太七段(17歳)初タイトル棋聖位獲得まであと1勝(いずれも棋聖戦第二戦について)

「これからいっそうの精進が必要」藤井聡太新棋聖(17)棋聖戦五番勝負第4局終局後記者会見、全文まとめ(棋聖獲得後のインタビュー)

この記事を書いたブロガー

sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。