おはようございます、satoです。
昨日に引き続き、SNSを使う際に気をつけるべきところについてまとめてみました。
前回は「自分がアカウントを作る時、発信する時」について書きましたが、今回は逆に自分が情報を受け取る時に気をつけるべきところについて書いていきます。
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ネットの情報は「真実」とは限らない
まず、大前提としてネットにある情報の信憑性は疑ったほうが良いということです。
某掲示板の管理者曰く「嘘を嘘とわからない人は使うべきではない」とあります。
新聞や雑誌、論文でもある程度の嘘・間違い・偏りはあります。
しかし、それでも幾つかの校正や第三者の目によってある程度の品質が保たれるようになっています。
しかし、それでも伝えているのは「事実に対する一つの視点」に過ぎません。
まして、ネットは「一個人が情報を発信できる」のです。言い換えるとネットの情報はどのような立場であれ一個人の主張に過ぎないと言っていいです。
それくらいのものなので、ネットの情報をうのみにするのはとても危険なことです。
特にTwitterやFacebookといったSNSは自分が気楽につぶやき、つながるためのものですので、そこに流れる情報の大半はあまり重要でないものと考えていいかなと思います。
ネットを使い慣れている人は嘘を嘘と分かって楽しんでいる人が多いので、それを知らずに「あの人達が言うなら本当だ!」と受け止めずに一歩退くか、あるいは楽しむようにするといいです。
一例:不正選挙の疑い?
選挙後必ずと言っていいほど流れるのがこの選挙で不正がされているという意見です。
その根拠はテレビの選挙速報で「開票0%なのに当確が出ている!」ということだったりします。
これについて、数学的な話を述べますと統計における推定の考えで説明できます。
選挙したあと、投票場を出たら「あなたはどの候補、政党に投票しましたか?」と聞かれることがあります。
もちろん、これに答えないことも可能ですが(ちなみに、今回私は前の人が聞かれている隙に去っていきました(笑))、大抵の人は答えると思います。
あれは何に使われるか、と言いますと…(どれくらいテレビ局と連携しているかは不明ですが)選挙の結果を知るためにしています。
統計には推定という考えがあります。これは十分ランダムな状態の母集団からサンプル(標本)となる幾つかのものを集めて、全体の状態を推定するという考えです。
たとえば、1000人の人がA,B,C,D,Eの5つのものを選ぶとします。そして、ランダムに選んだ500人が皆Aだったとしましょう。そうしたら、なんとなく「他のものよりAが多く選ばれている気がする」と思いませんか?もちろん、その他の人がBを選んでいた、とかそういうことはあるかもしれませんが、実際確率は低いはずです。
この話を厳密にどれくらいのサンプルを集めて、これくらいの人数ならほぼ確実に勝つという数値が出ていまして、それに基づいて当確を発表しているのです。
これについて身近な例えがありましたので、引用します。
選挙の度にコレ貼ってくといいと思う。志の輔師匠の有名なマクラ。↓
開票率5%で当確なんておかしいと数学者・秋山仁と話したら
「それが統計学ですよ」
「まだ開票率5%なのに?」
「あなたね、味噌汁作って味見するのに丼鉢でグーッと飲む?」
「・・・小皿ですよね」
「それが5%よ」— 千手院 (@senjuin1010) 2014年10月26日
こういうわけで、開票される前にある程度情勢が分かる、というわけなのです。これは不正選挙でなく統計学の面白さですね。
それ以外にも不正選挙の証拠だ!と画像を挙げているものもありますが、これは色々疑ったほうが良いなという印象を受けます。
(これはあくまで挙がっている情報が怪しいというだけで、不正選挙があるかどうかを話しているわけではないことにご注意ください)
最後に
以上のことを踏まえて、ネットで出てくる情報には気をつけて見ていくべきです。
特に自分がその情報を引用するときにはその情報がどこから発信されているのか?本当に信頼できるのか?
それとも、あくまで自分が共感したから使うだけなのか?
それを考えながら使っていきましょう。
この記事を書いたブロガー
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「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。
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