こんばんは、satoです。
前回に引き続き、今日も「数学から宗教に至った」数学者を紹介します。
今回はニュートンです。
ニュートンと言えば万有引力の発見で有名ですね。リンゴの落ちるところから霊感を受けて万有引力に至った…この辺りの話は以前私が取り上げた広島大学の松本眞教授の随筆に詳しく書かれています。
ここにも書いてありますが、ニュートンは万有引力についてたくさんの思考と微分積分学のアイデアを重ね、理論形成に至りました。
それ以外にも、ニュートン力学(古典力学)を作りました。これは高校生の物理で習うような簡単な微分方程式を使った理論です。
ところで、ニュートンは元々クリスチャンでした。なので、厳密には「数学から信仰に至った」というのとはちょっと違います。
ニュートンが万有引力などを研究したのは、神様が創造した宇宙は秩序正しく、つまり法則に基づいて形成されていると信じて、その法則を発見、証明することによって神様を証できるからです。
たとえば、先の万有引力から地球を含めた太陽系が太陽を中心として同じ軌道を回り続けていることを考察したニュートンは「このように安定した軌道で惑星が回ること」について、神様が働かれていることを証しています。
いわく、「単に惑星間の引力だけでこのように太陽を中心として回っているわけでない。そこには神様の叡智と力がある」とのこと。
このように、ニュートンは神様が存在するならば、必ず世界は法則に基づいて作られていると信じて、それを科学で証明していったのです。
この辺りを見ると、昔の科学者(含む数学者)は神様の存在を前提として研究を進めていったことが分かります。ガリレオ・ガリレイやケプラーも神様の存在を認めた上で科学的なことを主張しました。
ガリレオが地動説を唱えたのも「天動説だと複雑な軌道を描くが、それは神様が創るものとは思えない」からでした。
少し話が脱線しました。
ニュートンは様々な科学的発見をしましたが、その生涯の終盤は「聖書の研究」に没頭していたそうです。
主に黙示録を研究していたとか。さらに、カトリックに対して相当な批判をしていました。
これは、ニュートンが幼少の時、母親が教会の牧師と再婚した(実父は生まれたときすでに他界していた)ことに由来する…というのは藤原先生の本によるものです。
(でも、カトリックは「神父」で、プロテスタントが牧師であることを考えるとちょっと違和感が…)
ニュートンが両親から愛を受けられなかった、という問題はあったそうです。このことはライプニッツと微積分法について先取権争いをしたことなどにも関係しているかもしれません。
私はニュートンがさらに神様について知ろうと聖書について研究した、と感じています。
色々なことはありましたが、ニュートンの神様に対する信仰は篤かったし、真理に対する探求心もとても大きいです。
そのことが、聖書への研究につながったのかなと思います。
この記事を書いたブロガー
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「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。
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