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東洋大学の学術講演会「数学の魅力~趣味の数学のススメ~」を見て

あなたも数学を趣味にしませんか?

こんにちは、satoです。

数学科めぐりをしている私sato。今日は東洋大学に向かいました。

東洋大学といえば…

東洋大学、というと哲学で有名ですが、実は個人的に興味のある数学者がいるのです。

小山 信也(生体医工学科)東洋大学研究者情報データベース

小山信也さんは生体医工学科の教授ですが、専攻は数学。研究しているのはゼータ関数です。小山教授はゼータ関数研究の一般向け啓蒙書を東京工業大学の黒川信重教授とともに多く出しています。それで私も名前を知っていました。調べてみたらなんと東洋大学の教授と知り、ちょっとびっくり。

ちなみに、このゼータ関数に関連して数学の未解決問題が多くあります。その中でも有名なのがリーマン予想です。これがどれくらい難しいかというと…

問題が発表されたのが1859年。今から150年前です。 1900年にヒルベルトが重要な未解決問題として挙げた23個の問題に入りました。

そして、2000年に「解決したら100万ドル与える」とした7つのミレニアム問題にも入りました。

でも、まだ解決していません。

私も黒川教授と小山教授の共著を読んで、この分野の研究に興味を持っているのです。現在もそれに関連する勉強をしたり、あれこれ問題を考えています。

そんな人がいる大学なので、もしかしたら数学科もあるのかな…と思って調べてみたところ。

東洋大学の数学科…?

東洋大学理工学部

数学科はありませんでした…。情報学科はあるのですが。

このように、数学科がなくとも数学を研究する人は所属していることはよくあります。ちなみに、小山教授が所属している「生体医工学科」のようなところには意外と数学研究者がいたりします。私の知り合いにも似たような学科に所属している方がいます。

ところで、東洋大のHPを見ると、こんな言葉が目に入りました。

川越キャンパスで学術講演会「数学の魅力~趣味の数学のススメ~」を実施しました

学術講演会とは東洋大が主催する講演会で、学術的なものを身近な内容をテーマに90~120分で話すものです。しかも無料!やるなぁ、東洋大。

数学、というと普通の生活をしている人からすればちょっと遠く感じられる分野です。しかし、実は自然のそこかしこに数学は潜んでいます。その辺りをこの講演会ではお話ししたのではないかと思います。

数学研究を仕事にしないスタイル

私がこの講演のタイトルを見て注目したのが「趣味の数学」。

先程名前が出てきた東工大の黒川信重教授も「研究者として働かなくても数学はできる」という似たような旨の話をされていました。むしろ、そういう数学のスタイルを推奨されていたような。

実際、趣味で数学をしていた有名な数学者もいます。その代表がフェルマー。フェルマーの最終定理でも有名なあのフェルマーです

この人、実は本職が弁護士で、数学は趣味でした。なんでも数学研究をしていた人に問題を出していたようですが、その問題はどれも当時では難しかったようです。すごいな、フェルマー。

昨今、研究の世界では「結果を出すこと」が重視されています。お金を投資する立場としては「投資した分の結果を得たい」という気持ちがあるのだと思います。

しかし、それによって大学でも「長期的な深い研究」ではなく、「すぐ結果が出る研究」が多くされていますし、科研費も結果のすぐ出る研究に多く出ています。しかし、それではイノベーションを産むことができない、と黒川教授が書いていました。

また、「結果を出すこと」を重視する風潮が捏造や論文剽窃などの問題を起こしているのではないか、という意見も挙がっています。もちろん、捏造も剽窃もしてはいけないことなのですが。

 

始めても最初は微弱だ。 しかし、神様が望んでいらっしゃることなら、後は必ず壮大になる。 鄭明析牧師の明け方の御言葉より@ Mannam & Daehwa

摂理の御言葉でこういうものがあります。 私は摂理で信仰を守る中で歴史観について学びました。

イエス様のときもそうだったように、本当に大きな歴史はすぐには成されません。それだけ育つのに時間がかかるからだし、ついてくる人が増えるのに時間がかかるからです。

それゆえ、目先のことだけを考えていると大きなことができなくなってしまうのです。大局的な視点が、大切ですね。

研究もこれと同じ。

本当に大切で、大きな研究は結果を出すのに時間がかかるものです。だから、人からはそれをどうしてしてるのか、と言われることもあります。お金も出ないかもしれません。

だからこそ、研究で生計を立てていくのではなく、趣味で研究をするというスタイルがあってもいいのではないでしょうか?

特に数学は道具がなくても紙とペン、そして数学書があれば研究することができます。

ネットが発達した今なら数学研究に必要な論文やテキストの多くがネットで得られることを考えると、実際に必要なのは「数学に対する興味」と「脳」だけと言ってもいいでしょう。簡単な問題を考えて、解けた喜びを感じる。そういうライフスタイルに合わせた数学があってもいいと、私は思います。

というわけで…あなたも、数学を趣味にしてみませんか?

この記事を書いたブロガー

sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。
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