F「うわ~!!実が実ってる~!」
ここはFくんの実家。今日は収穫の為に手伝いに行きました。
F父「いや~、今年は天候不順だったから思ったより実が実らなかったなぁ…。」
F「でも、こんなに実ったよ~!父さんがたくさん苦労したから、こんなに収穫できるんだよ~。」
F父「そうだな。お天道さんに感謝感謝。」
F「(そこは…神様に感謝なんだけど…)」
心の中でそうつぶやくFくん。しかし、お父さんがいる手前、信仰のことをなかなか口に出せません。Fくんがとてももどかしそうにしています。
F「(いつかはお父さんも…神様のことを教えたいな~。)」
D「いや~、すごいですね!
こんなに大きな畑を一人で…」
F父「いや、一人ではないんだよ。家内も手伝ってくれて、機械の力もあるからな。」
E「それでも、こんなに大きな畑を管理なさるなんて…相当な労苦ですよね。」
F父「それはそうだけど…やはり、実が実って収穫することを思えば、その労苦は惜しくないよ。むしろ、希望があるから力が湧く。」
D「おぉー。」
E「…その考え、私が尊敬する人も話されていました。」
F父「へぇ、その人も農家だったのかい?」
E「えぇ。山の田舎の方で農業をされていたのですが…」
そういって、先生のことを話すEくん。DくんとEくんはFくんのお願いによって、収穫の手伝いに来ていたのです。
F父「二人ともありがとうな!息子のお願いを聞いて手伝いに来てくれて。
今年は不作だったとはいえ、家内と二人でやるには収穫するものが多いから…しかも今年は天気が不安定だから、できるときに少しでも早く収穫したかったんだ。」
D「いえいえ!大丈夫です!」
Dくんはそういってニッと笑います。
F「ありがと~!」
F父「よし!じゃ、早速始めるか!」
D「はいっ!」
——————————–
D「…腰が痛い。」
かぼちゃ畑。先にみんなが手で取って、それをFくんのお父さんが機械で積んでいくみたいですね。
Dくんもかぼちゃを蔓から取っていますが…ずっと中腰なので腰が痛くなっていました。
D「それに…少し寒いなぁ。」
さらに、外は冷えてきました。北海道の秋は、早く冷えるのです。
F「大丈夫ですか~?あと少し、頑張りましょ~!」
Fくんは笑いながら、Dくんを励まします。
D「おう!頑張るぜ!」
Fくんに答えるDくん。しかし…
D「…腰が…」
やはり、腰の痛さが…
D「いや、Fはすげぇよ。こんなつらい作業を笑いながらするなんて…」
E「慣れもあると思うよ。もともとお父さんの手伝いをしていたんじゃないかな?」
D「あ、なるほど。確かに…こんな作業普段はしないからなぁ。」
E「でも、Fの言う通りだね。あと少しだよ。」
Eくんのその言葉でDくんは畑を見まわします。
D「…あと半分はあるぞ?」
現時点でDくんたちは畑の半分くらいにいました。その先には、たくさんのかぼちゃが。
D「これで、あとちょっとなんて…」
E「いや、そうじゃなくて。
これまでの苦労を考えたら、あと少しで、収穫できるんだなって。」
D「?どういうことだ?」
Eくんの言葉で疑問が深まるDくん。
E「僕たちは今日来ていきなり収穫しているから、よくわからないかもしれないけど…。
Fくんのお父さんが、この日のためにたくさん仕事をしたことを思うとね。」
D「…?」
E「春にはたくさん種を蒔き、苗を植え、水をやり…。
夏になったら肥料を与えながら、雑草を抜き、天気のことを考えて作業して…。
かぼちゃ一つ一つが病気にならないように注意して管理し。
そうやって春に蒔いて、夏に育った作物を今収穫する。その労苦を考えると、「あと少し」なんだよ。」
D「ああ…農業の目的・希望は収穫することだもんな。もう少しで目的が成せるから…。」
E「Fはその事がよくわかってるんだと思うよ。ずっとお父さんの農作業を見て、一緒に手伝っているからね。」
F「そうなんです~!」
二人が話してるところにFくんが返事します。その顔は満面の笑み。
F「もう少しで、僕たちがたくさんの作物が得られると思うと…本当にワクワクするんです~!」
D「そうだよな…!これさえやっちゃえば、俺たちは美味しい野菜が食べられるんだ!」
E「…これ、たぶん出荷するんじゃないかな?」
D「そりゃそーだけど!でも、俺たちだって食べれるかもしれないだろ!?」
F「もちろんです~!お父さんもごちそうしてくれますよ~。」
D「あ、そっちじゃなくて…スーパーでFの父ちゃんのかぼちゃが出てて、俺たちが買うかもしれねぇじゃないか!?」
E「あ、そういうことか。
てっきり手伝ったからお礼もらえるだろうって考えてたのかと思ったよ。」
D「オイッ!
俺はそこまで厚かましくねぇよ!」
そう笑いながら突っ込むDくん。
F父「おーい!手止まってるぞー!
口を動かすのはいいけど、手も動かしてくれー。機械が追い付くぞ!」
D「あ、すいません!」
F「ごめんなさーい!」
E「すいません!急ぎますね。」
お父さんの呼び掛けで作業を再開する三人。
E「…ふぅ。ちょうど体が痛くなっていたから、いい休憩になったね。」
F「そーですね~!」
D「E…まさか、それを狙って…」
E「…さぁ、どうでしょう?」
笑いながらはぐらかすEくんでした。
E「(…でも。
Fが父さんの気持ちをわかって笑顔になるように、神様の気持ちがわかる人にとって、今の時代は喜び、なのかな?」
Eくんはふとそんなことを思います。
実際、この時代は「旧約時代に種を蒔き、新約時代に育てた引き上げと救いの歴史」を刈り取る最後の時です。
あとちょっとやれば、神様は人間と地球を創造した目的を成せる。そう思うと、喜びはひとしおなのです。
→その2
この記事を書いたブロガー
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「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。
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