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人一倍敏感な人「HSP」ってなんだろう?

おはようございます、satoです。

昨日の記事でもちらっと書いたHSP。
これは一体何なのか、というのが今日のテーマです。
一言で言うと、HSPとは Highly Sensitive Parson「人よりとても敏感」な人のことです。

詳しいことは次の記事によく書かれています。興味のある方はこちらを参照ください。

生まれつき敏感な子ども「HSP」とは?繊細で疲れやすく創造性豊かな人たち@いつも空が見えるから

上のタイトルはこどもに限定していますが、大人の方にも当てはまる話です。書籍でいうと次の記事が参考になります。

ひといちばい敏感な子 エレイン・N・アーロン著 明橋大二訳

上の記事もこちらを参考にして書かれているそうです。

HSPの定義、ASD(自閉スペクトラム)との違い

HSP傾向とは一言で言うと感受性が高く、創造的思考を持つ傾向にある人のことを指すそうです。詳しくいうと次の4つの特性があります。

1.深く処理する
→ちょっとした情報から色々なことを考える。

2.過剰に刺激を受けやすい
→同じ情報からより強く刺激を受ける

3.感情反応が強く、共感性が高い
→周りの人の感情に共感する能力が高い。感情移入しやすい。

4.ささいな刺激を察知する
→細かい所に気づく。

4つの特性の頭文字を合わせて「DOES」っていうのだそうです。このDOESを持つ人がHSPと先程のエレイン氏は話しています。

この辺りは発達障害、とりわけASDの人が持つ「感覚過敏」とは異なります。
感覚過敏とは「インプットされる刺激が普通の人より多い」ということです。
これは例えば、人混みの中で誰かと話す時に足音や車の音、人々の話し声などの「目的とするもの以外の音全て」が耳に入る、いわゆるカクテルパーティーが利かない状態のことを言います。
これに対して、「感受性の高さ」を持つHSP傾向に有る人は、「周りの様々な情報に関心が行き、その情報を処理する」という状態になります。
以上のことから、両者共に「相手の話を聞くことができず、疲れてしまう」という結果になるのですが、その過程は全く異なるものになります。

ちなみに、AD/HDの傾向とはかなり似ていて、エレイン氏は「よく似ているけどある意味正反対」というややこしい説明をしています。実は区別をするのがとても大変なのです。

HSP傾向にある人

HSP傾向にある人というのは実は結構多く、5人に1人はHSPなのだそうです。
簡単に言うと「気配りができる人、周りの変化に敏感な人」というのがHSPなのだそうです。
また、HSPの人は「周りの人にとても関心があり、とても社交的」な傾向にあります。さらに、自分と違う人に対しても理解を示し、積極的に関わろうとします。
これに対してASDの人は大部分の人が持っている「定型発達」の傾向と異なるため、互いに共感することができません。
ASDの人はASD同士、そうでない人はそうでない同士で共感し、違うものには共感できないのです。

HSP傾向にある人はとてもクリエイティブな仕事に着くことが多いです。
以下に私の例を書きますが「なんとなく私っぽい」って気になった人は詳しく調べてみると良いかもしれません。

私の場合

実は私もこの傾向があります。
私は以前病院で診察を受けた時、ASDでなく「PD(広汎性発達障害)」という所信を受けました。これについてちょっと疑問を持っていたのですが、実はASDによくある「周りに対する無関心」というのが自分にはないな…と疑問に思っていました。

たとえば、次のような特性を私は持っていますが、これはASD傾向とは異なります。

・周りの空気は分かる、むしろ敏感。故に人が話している言葉を遮って話すということはない(むしろ、人が話し終わるのを待って話そうとしてタイミングを逃し…ということは多い)

・新しい環境や人間に対してはとても緊張するが、意外と適応できる。

・同じような作業は得意だけど、飽きやすい

・比喩や隠喩も分かるし、自分も結構使う。特に物語で。

あと、私は結構色々な細かいことに敏感で、些細な変化に気づきます。
特に関心のあることになると、ちょっとした視覚情報から推測し特定することができます。たとえば、

次の動画の「ギミック」にすぐ気づいた(上の部分に注目)

・ある摂理人の書いたブログの「ちょっとしたリニューアル」に気づいた。
(別のメンバーと話している時にこれに気づいて、「私と友達が話していたけど気づかなかった」とその人は言っていました)

・ある人の複数の情報から年齢を推測できた。ちなみに同い年。

など。
今まで私はこれが「視覚情報に対して過敏性があるから」と考えていたのですが、その割には太陽の光やデスクトップの輝度は普通なのです。多少は眩しく感じるけど、ASDの人が持つほど「見える」わけではありません。

また、私は普段から物事を考えていて、色々インプットした情報を深く処理することがとても得意でした。そして、結構空想に飛んでしまうことが多く、常に脳が動いている状態でした。
それで、色々な物語が「アニメ形式」で見えました。
ただし、実際に絵を書くのは苦手でした。おそらく動作性とのミスマッチや「全体を細かく書く」ことが得意でなかったことから来ているものと思われます。

ただし、私の場合「動作性とのギャップ」があることもまた確かで、相手の気持は分かるが「それに対してどのように対処すれば良いのか」までは分からず混乱することがとても多かったです。あと、動き出しが遅いとか。
この辺りは「(現実的な)空想力の欠如」が当てはまるようです。あるいはADHDの特性か。

(随時追記していきます)

さて、皆さんは今の話を聞いて自分にも当てはまると感じたでしょうか?
もしそうだったら、セルフテストを受けてみることも推奨します。

「自分は周りを気にしてしまう」

「なんか、いつも人に悪いと思ってしまう」

そういう思うことがHSP傾向の人は多いです。それはHSPが「物事を深く考え、細かい所にも刺激を受けて反応する」からなのだと思います。
病気でなく、生来の特性で、人が生きるためにとても大事なことなのです。
神様が与えてくださったこの特性も理解して、上手く使いこなせると良いですね。

この記事を書いたブロガー

sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。
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