こんばんは、satoです。(^o^)丿
数学ネタ、今日は「ABC予想」の解説その2です。
一回目は→こちら
復習:自然数の素因数分解
まずは「ABC予想」の主張を復習します。
自然数
このとき、
ここで、
そもそも、素数って何?
まず、素数というのは「
まず
「えっ、条件を満たしているじゃない!?」
はい、確かに
ただ、
それでは、
下は
begin{eqnarray*}
2div 1&=&2 \
2div2&=&1 \
2div3&=&0ldots2
end{eqnarray*}
このように、
なので、
次に、
begin{eqnarray*}
3div 1&=&3 \
3div2&=&1ldots1 \
3div3&=&1\
3div4&=&0lodts3
end{eqnarray*}
というわけで、
次は
begin{eqnarray*}
4div 1&=&4\
4div2&=&2 \
4div3&=&1ldots1\
4div4&=&1
end{eqnarray*}
begin{eqnarray*}
5div 1&=&4\
5div2&=&2ldots1 \
5div3&=&1ldots2\
5div4&=&1ldots1\
5div5&=&1\
5div6&=&0ldots5
end{eqnarray*}
かなり長くなりましたが、
このように、自然数というのは「素数とそれ以外の数(合成数といいます)」に分けることができるのです。
ちなみに、
となります。
どうして素数って大事なの?~素因数分解の一意性~
この素数は一部の数学者にはとても愛好されています。中には「素数大富豪」なるゲームを作る人まで…!詳しく知りたい方は検索してみるといいと思います。
さすがにここまでのファンではないですが、それでも素数というのは数学者の中ではとても大切なものとして認識されています。
それはどうしてか…と言いますと。
全ての自然数は、ただひと通りの素数同士の積で書ける。
という定理があるからです。これを「素因数分解の一意性の定理」といいます。つまり、素数というのは自然数を構成する原子とも言えます。
先ほど「
これを調べてみましょう。
まず、素数は「自分自身一つだけ」で表されるので、確かに上の定理を満たしています。
次に素数でない数、合成数について調べてみましょう。
先ほど素数でなかった
と書くことができます。
次は
これは
という風に「
begin{eqnarray*}
4=2^2, 6=2times3, 8=2times2times2=2^3, 9=3times3=3^2, 10=2times5\
12=2times2times3, 14=2times7, 15=3times5, 16=2times2times2times2=2^4, 18=2times3times3=2times3^2\
20=2times2times5=2^2times5, 21=3times7, 24=2times2times2times3=2^3times3, 26=2times13\
27=3times3times3, 28=2times2times7=2^2times7, 30=2times3times5
end{eqnarray*}
どれも「素数同士の積」で、ただひと通りに書けているでしょう?
各自然数の「素数同士の積」に出ている素数を素因数と言います。これがABC予想に使われる重要なキーワードの1つです。
この記事を書いたブロガー
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「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。
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