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本質まで至るために必要なたった一つのこと。

本質まで至るために必要なたった一つのこと。

それは「そのことが好き」であること。と私は思います。

こんばんは、satoです。

ネットで知りましたが、数学教育で議論になっているいくつかの問題に対して、京大数理研の名誉教授である森重文教授がテレビで言及したことが話題になっています。森重文教授は、以前こちらで紹介したことのある数学最高の賞「フィールズ賞」を受賞された日本人のうちの一人です。
フィールズ賞を受賞した日本人は3人しかいませんが、その中でもっとも最近に受賞されました。受賞功績は「三次元代数多様体の極小プログラム」に関する研究の功績で、森プログラムというものがあるのですよ…。

ところで、私がこのブログでフィールズ賞を紹介した記事が「フィールズ賞」で検索したら引っ掛かるのですが、初めて見たときにとてもビックリしました(笑)
数学者の中でもメディアに出る人は割りと少なめで、特にこういう実績のある人が出るのは本当に少ないです。おそらくマスメディアは本質的で深い話をするのには向かないので、深い話をしたい、深く考えたい人が避けるのかもしれませんが。
それだけに、テレビの番組に森教授が出たこと自体が話題になっていました。ちなみに、私が見た印象は「思ったより若いなぁ」という感じでした。あと、やはり知的そう。

テレビで言及されていた問題ですが、一つが体積を求める際に「縦×横×高さでないといけない」のかというものでした。いわゆる「掛け算の順序問題」の一つです。
この問題に関しての詳しい言及と私個人の意見は別の機会に書きたいと思います。一筋縄はいかない、とても難しい問題なのです…。

これにたいして森教授は「順序を入れ換えても問題ない」と言及されました。
その根拠として「どのような方向にしても体積が変わらないというのが本質的である」という話をされていました。確かに、これは数学者としては納得できる解答です。というか、実際そうですし。

その後、「本質を見ないまま教育している人が増えているのでは?」という話に流れがいった際に

「数学を教える人が数学を好きでないことが悲しいことだ」

と話されていました。

その番組を見て「教育が問題だ」という流れで話を進めてたところが少し残念でした。
教育批判で終わってしまって、もっと深いところに話を置けなかったのがもったいないと言いますか…。私は森教授の上の一言は、教育批判でとどめるには惜しい、本質を突いた深い発言だなと感じています。


現在の小学校教育では五教科+音楽、体育、図工などを一人で全て教えるようになっています。特に小学校教師になる人は教育学部か教育系の大学に進学しますが、そこで数学が試験の必須科目になっているとは限りません。つまり、数学ができない、数学が苦手な人、数学に興味を持てない人が小学校教師になり、算数を教えているということが起こり得ます。
何も数学科でなくとも数学が面白いと思えるならばいいですが、好きでない数学を人に教えなければならないのは、森教授が話した通り「本人にとっても、教えられる子供にとっても、数学にとっても」悲しいことと私は感じます。

もちろん、子供たちのためにもっと良く教えよう、子供たちの助けになろうと小学校教育に勤めている教師の方々の努力は尊敬しますし、そうしていくなかで算数の教育が良くなっていくということはあると思います。実際にはもっと根深い問題もあるのですが。

私は、数学が好きです。そして、好きだからこそ「数学の難しい問題」をずっと考え続けられます。というか、勝手に考えてます(笑)
とりわけ私は「想像の根源である概念やイメージに強い興味を示し、知的好奇心が旺盛で知的刺激を常に求める」人なので、本当に本質的なことを考えるのが好きです。
ところで、これはマイナビの自己分析結果に書いてあったのですが、これを含め私の特性と傾向をこれでもかというくらいピッタリ当てていて恐るべしマイナビと思いました。

番組でも「本質を知っている人が…」という話をしていましたが、私が思うにあることで本質に至るために必要なことはたった一つだと思うのです。それがすなわち「そのことが好きなこと」です。

本質というものに至るのはけっして簡単なことではありません。
しかし、そのことが好きならばどんな難しいことでも気にすることなく越えることができます。だって、好きなんだから。実際、私自身そのことに興味を持っているからどんなに時間がかかっても、難解な記号で書かれていてももっと知ろうと考え続けてしまいます。

だから、好きであるということは本質、根本に至る大切なことなのです。
摂理の御言葉でも「好きなことが大事だ」という話がありました。神様の御心、計画があっても自分がそれを好きにならないと行えず、うまくいかなくなると…。

私の中では、数学が好きな数学者と教育界が協力して、もっと新しい教育理念を作る段階になったのでないかな…と、森教授のあの一言から感じたのでした。
「もっと数学が好きになる」、そんな教育が生まれることを願いつつ、私も専門家としてできることをしていきたいと思います。

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