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「カルト的人気」と「異端児」の関係について

「カルト的人気」と「異端児」の関係について

こんにちは、satoです。
今日は前回書いた「ネット世界で作られる「カルト的人気」の仕組み」の続編を書きたいと思います。
結論から言うと…「「カルト的に人気な作品」は結構「異端児」が多い」という話です。
私はかつて漫画を読んでいたので(笑)今回も漫画から例をいくつか挙げます。
まずは、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ。
こちら、強烈超個性的な絵柄と効果音、そしてストーリーによって「カルト的人気」を誇る名作。
現在は確か第8部だったかな…私は6部までは完全に読みました。
この作品、絵もとても個性的ですが…実はこの作品が掲載された当時には、その戦闘システムも特徴があったのです。
ジョジョが掲載されたときには、ちょうど「ドラゴンボール」や「幽遊白書」が掲載されていた「ジャンプ黄金期」。こちら二つの作品はどちらも「バトル漫画」ですが、戦闘力、という一つのパロメーターがあってこれによって勝敗が決まるという戦闘システムでした。
つまり、強大な敵に勝つためには、戦闘力を上げるためにひたすら修行をしたり新たな技を身に付けるしかなかったのです。
しかし、ジョジョ、特にかなり人気な第3部の戦闘システムはこれとは異なりました。ジョジョの登場人物は「スタンド」という特殊能力を持った分身がいます。これら一つ一つ異なる長所と短所を持っています。で、どんなに強大な敵がいたとしても、弱点を突けば…戦闘向きでない能力のキャラも勝利できるというシステムでした。実際、第3部では戦闘向きでないジョセフが敵を倒す場面もありました。これを『ゼロ年代の想像力』という本では「カードバトルシステム」と表現していました。
(ただ、個人的にはラスボスが「時間関連の能力者」で、主人公もそれに勝つためにパワーアップするんですよね。やはりそういう例外的な力の差はあるのでしょう…。第4部のラスボスを倒したのは主人公の友達の戦闘向きでない能力だったりするので、ここはまちまちかも。)
ジョジョが人気だった背景には、このような時代の流行に逆らうような「異端児」的要素があったのだと思います。
また、前の記事で挙げた『空の境界』という同人作品もかなり「異端児」のようでした。
空の境界を含めた「TYPE-MOON」作品はどれもそうなのですが、私の印象では社会的なシステムが通用しない世界で闘うというように感じます。たとえば、Fateシリーズ、主人公は大災害を生き残り、一人生き残ったことで「正義の味方」となろうとするというものなのですが、これは当時のサブカルチャーにはとても衝撃的でした。
なぜなら、それまでの作品は不条理な世界と戦う、向き合う、もしくは不条理な世界によって肯定されなかった自分を受け入れてもらえる世界に閉じこもるものが多かったからです。そんな作品を書いていた人にとって「不条理な世界にいることは当たり前、それからどうするのか」を描いたこの作品は「異端児」とされ、結構批判も多かったです。
しかし、これらの作品はどれも「カルト的人気」を経て、今では名作とされています…個人的印象ですが。
そして、この作品によって描かれたものは、サブカルチャーにおいて主流になりました。それがクライシスマンガ、もしくはサバイバル系と呼ばれる作品群です。
というわけで、カルト的に人気になり、そして名作と呼ばれた作品は、えてして「異端児」とみなされるという話でした。
イエス様も当時は異端とされていましたが、今ではカルトどころか世界中ほとんどの人々が信じる「正統」な宗教となりましたよね。
カルト、異端と呼ばれているからといって、未来も同じとは限らない。未来のことは誰にもわかりません。

使徒行伝5章34-39節
ところが、国民全体に尊敬されていた律法学者ガマリエルというパリサイ人が、議会で立って、使徒たちをしばらくのあいだ外に出すように要求してから、一同にむかって言った、
「イスラエルの諸君、あの人たちをどう扱うか、よく気をつけるがよい。先ごろ、チゥダが起って、自分を何か偉い者のように言いふらしたため、彼に従った男の数が、四百人ほどもあったが、結局、彼は殺されてしまい、従った者もみな四散して、全く跡方もなくなっている。
そののち、人口調査の時に、ガリラヤ人ユダが民衆を率いて反乱を起したが、この人も滅び、従った者もみな散らされてしまった。
そこで、この際、諸君に申し上げる。あの人たちから手を引いて、そのなすままにしておきなさい。その企てや、しわざが、人間から出たものなら、自滅するだろう。 しかし、もし神から出たものなら、あの人たちを滅ぼすことはできまい。まかり違えば、諸君は神を敵にまわすことになるかも知れない」。

それを知るのは、ただ神様だけなのです。
※今日の記事は『ゼロ年代の想像力』という本を参考に描きました。
ゼロ年代の想像力 (ハヤカワ文庫 JA ウ 3-1) -
ゼロ年代の想像力 (ハヤカワ文庫 JA ウ 3-1) –

この記事を書いたブロガー

sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。

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