【摂理人が書く物語】過去の残像を振り切るっ!その3


その2
「Aさん、ファイト~!」
A「…えいっ!」
そして、バレーの時間。
今はAさんがサーブをするところです。
A「…入った!」
Aさんはあまり運動が得意ではありませんが、バレーに参加しています。
B「よっと。」
ネット際に来たボールをレフトにいたBさんがセッターに上げます。
セッターはBさんにトスを上げて…。
バシッ!
A「うわぁ!」
ピピー!
BさんがAさんめがけてスパイクを打ち、Aさんがはじいてしまいました。
O「Aさん、どんまいです!」
A「う、うん。ありがとう!」
O「次は私も頑張って取ります!」
G「…うーむ。Bはやっぱり上手いなぁ。あんなにきれいにトスを上げてスパイクが打てるんだもんなぁ。」
その試合を見ているGさん。その横に…。
L「はじめまして!私、Lって言います!!」
G「あ、はじめまして。Gです。」
Lちゃんが挨拶に来ました。LちゃんとGさんはここが初体面。
G「Aさんから話は聞いてましたけど…ホントに元気だねぇ。」
L「そうですか!?」
LちゃんはAさんに誘われて、みんなのバレーに参加しています。
L「私、球技大会でバレーをするんです!
それで、Aさんが「せっかくだからみんなでしない?」と誘ってくれました!!
今日はよろしくお願いします!」
G「こちらこそよろしく!」
なんだか意気投合しそうですね。
——————————-
C「それじゃ、Lちゃんはアタッカーしてみようか!」
L「は~い!!頑張ります!!」
C「で、Gはその後ろ。」
G「はい。」
C「よし、みんなで声掛けしていきましょう!せーの」
「ファイト、オー!!」
そして、試合が始まります。
ここで、チームの整理をすると…
今試合しているのが「Cさん、Gさん、Lちゃん」がいるチーム(仮にCチームとします。)と「Bさん、Kさん、Nさん」がいるチーム(Bチーム)。そして、「Aさん、Iさん、Oさん」がいるチーム(Aチーム)が審判をしています。
O「お、BがLちゃん側のアタッカーか…結構身長差あるけど、大丈夫かな?」
A「B、結構うまいからなぁ…」
審判しているOさんとAさん。
BさんとLちゃんの身長差は、見たところ10センチくらいのようです。
「せーの!」
そして、Cチーム側のサーブから試合開始。
K「はい!」
「Bさん、いきます!」
B「うん。」
Kさんのレシーブからきれいにトスが上がり…Bさんへ!
L「えいっ!」
Lちゃんがセッターと一緒にブロックに飛びますが…。
バシッ!
G「来た!」
Bさんのスパイクはブロックを越えてストレート、Gさんに向かいます!
G「ふんっ!」
O「お!きれいなレシーブ!」
外で見ていたOさんも感心するくらい、きれいなレシーブが上がりました。
「Lちゃん!」
L「ハイ!!」
セッターがLちゃんにトスして、Lちゃんのスパイク!
B「…!」
しかし、Bさんのブロックに跳ね返されます。
C「G!来たよ!」
G「えっ!あ、ヤバい!」
ブロックに跳ね返されたボールはちょうどLちゃんとGさんの間へ。
G「うおー!」
なんとかボールを取ろうとしますが…
ピピー!
G「(…間に合わんかった。)」
ボールはGさんの目の前で落ちてしまいます。
C「おしい!G、ドンマイ!あとちょっとだよ!」
G「はい。すいません!」
C「Lちゃんも、どんどんスパイク打ってね!」
L「分かりました!!」
———————————
O「G、なかなか厳しい所にいるなぁ。」
A「そうなんですか?」
試合を見ながら、OさんとAさんが話しています。
O「ええ。BさんとLちゃんの身長差がかなりあるじゃないですか?
Lちゃんが打った時にBさんのブロックに跳ね返されるわけです。そうすると、さっきみたいにLちゃんとGの間にボールがよく行くんです。Gはそこに構えないといけない。」
A「あ、なるほど。」
O「GもCさんに言われて分かったみたいで、Lちゃんがスパイクを打つときに前に行って構えています。」
A「うん、今もそうしてるね。」
O「でも、ブロックで弾かれたボールはどこに飛んでいくかわからないから、相当集中しないといけないんです。どこに行ってもいいように考えないと…」
A「…あ、ボールには触れたけど…」
O「安定したレシーブが出来ないんです。
Gは経験者じゃないので、動きながらレシーブするとボールがうまく飛んでいかない。それで
セッターがうまく上げられず…」
A「Lちゃんも打ちにくそう…。」
ピピー!
O「タイミングが合わなくて、打てなくなる。」
A「どうしよ…どうしたら…。」
オロオロするAさん。
「Lちゃんがうまくできなくて、嫌になったらどうしよう…」と考えているようです。
I「まぁ、Lちゃんが落ち込んだり嫌になったりする、それは心配することではないわ。」
A「(…読まれてた…。)
そ、そうですよね!」
I「大事なのは、その環境をどう乗り越えるか。
そして、そこから何を学ぶか、よ。」
O「(…あそこ、「精神一到する」という目標を持っているGにはちょうどいいポジションだなぁ。G、どこまで意識できているかな?)」
———————————
G「むむむ…なかなかうまくいかない…。」
先ほどから何度もブロックで弾かれたボールをうまく取れないGさん。
だいぶ焦っているようです。
C「G、大丈夫?」
G「あ、はい。大丈夫です…。」
L「…」
Lちゃんも少しフラストレーションがたまっているようです。
うまくスパイクができず、できてもBさんに弾かれる。そして、それで落ちてしまう。
L「(…どうしたら、あの人のブロックを越えられるんだろ??)」
Bさんという強大な壁を越えられない。
そのことをどうにかしようと必死に考えています。
点差が広がっていることもあって、2人ともさらに焦ります。
その4
その頃、隣のコートでは…。

ABOUTこの記事をかいた人

「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代まであと一歩。数学者を志す大学院生で、教育系の仕事もしています。 軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。