意外!?実は○○も数学者だった!~学ぶことの大切さ~

こんばんは、satoです。

本日は「数学がいかに使われるか」という話について語りたいと思います。
この記事を書いたきっかけは鹿児島県知事が

「女の子に(三角関数の)サイン、コサイン、タンジェントを教えて何になるのか」

という発言をしたというニュースを見つけたことです。これは後日県知事が「(三角関数は)女性だけでなく、私も人生で1回しか使ったことはない。何のためにという考えが従来あった」と釈明をしたそうです。

以前にも書いたことがありますが、私は数学を研究する際には女性の細かいところに気づくところや、感性がむしろ強みになる、と考えています。だから、女性が数学を研究することはいいことだと思っています。
ですが、今回この記事から話したいのは「女性が数学なんて…」という考え方についての議論というより、むしろ数学が何の役に立つのかということがよくわからない、ということについての話です。

数学という学問は抽象的です。それ故、何に使えるのかわからないという声をよく聞きます。
しかし、実際には様々な面において使われています。

三角関数も ・デザイン ・測量(土木工事や建築、発掘調査に使います) ・パルス信号… と様々に、それも生活に関わる形で使われています。ちなみに、この中には女性が活躍する分野の仕事も入っています。
このように数学というのは、普段は見えませんが実生活に関わる形で使われています。 そのことを教えてくれる歴史上の人物をご紹介します。

みんなも知ってるナイチンゲール、でも実は…。

皆さんはナイチンゲールをご存知ですか? …もちろん、知っていますよね。
ナイチンゲールといえば看護士の象徴です。 そのイメージがどれくらいか、というと…。

摂理の名古屋嬢

というブログにもNightingaleさんというブロガーがいます。その人は看護士なんです…と紹介しようと思って記事を見てみると「聖歌隊」でした…ってあれ?
看護士の方がいたはずだよな…と思って調べたら、naganoさんshinanoさんでした。
このように摂理の名古屋嬢なるブログには名古屋在住の様々な個性を持った方がそれぞれの特性を活かして神様を証しています。あなたに合うものがきっと見つかるはず!

…って話が脱線してしまいました。
このような勘違いが起きたのも、「ナイチンゲール=看護士」という結びつきが強いから。それくらいナイチンゲールは看護士の象徴となっているわけです。
献身的な看護に白衣の天使と呼ばれましたが、 現在これは看護士の通称になっています。
ナイチンゲールが神様のお告げを受けて看護の道を歩み、医療奉仕のためにクリミア戦争へ。
そこで、献身的な介護によって多くの負傷兵を助け、看護士の地位を上げた…。

このような「看護士」の話は多くの人が聞いたことのあるものだと思います。 それでは、このことはご存知でしょうか?

「ナイチンゲールは…数学者であった」

…えぇぇ!?((((;゚Д゚))))
私も初めてこれを知った時には上のような反応でした。

先程ナイチンゲールが戦場で負傷兵を介護した、という話を書きました。実はこれにはちゃんと理由があるのです。

ナイチンゲールはイギリス兵の戦死者、傷病者の膨大なデータを学校で学んだ統計学の知識によって分析しました。
その結果、イギリス兵の死亡原因が「戦争で受けた傷」そのものではなく、その後の「病院の衛生環境が悪い」ことによって起こった感染病だったということが判明したのです。
そこでナイチンゲールは病院の衛生環境を良くし、負傷兵の傷の看護をすることが死亡率を下げる最善の方法とわかり、それを実践しました。
その結果はイギリス兵の死亡率が41%から5%に大きく下がったというように、数字にも明確に出ています。

病院の環境を良くすれば、もっと助かる人が出てくる。

これに気づいたナイチンゲールは、イギリス本土の病院の状況を改善するために政府に訴えます。しかし、イギリス側はあまり話を聞きませんでした。
そこで、ナイチンゲールはプレゼンをしたのですが、その時に円グラフを使って視覚的に理解できるように工夫しました。
実は円グラフによる表現は当時そこまで認知されていませんでした。ナイチンゲールは、統計学者としても、プレゼンテーターとしても、当時最先端を行っていたのです。

そういうわけで、地元イギリスではナイチンゲールは看護士…ではなく統計学者として知られています。

参考:「女子に数学は必要」とナイチンゲールが教えてくれた件-Naverまとめ

いかがでしたでしょうか? ナイチンゲールが「白衣の天使」と思っていた人にとっては、とても意外な「数学者」の姿。
しかし、私はこれも神様の御心と思います。

ナイチンゲールは当時の情勢の中では非常に恵まれた教育を受けました。その中に数学、統計学も入っています。
そして、当時の有力な統計学者ケトレーの下で最先端の数学教育を受けてきました。そんなナイチンゲールだったからこそ、統計を用いて戦死者が多い原因を正しくつかみ、それを改善する行動ができたのです。

神様が人を送る、というときには必ずタダでは送りません。必ずその問題を解決できる人を送ります。神様はそのことを必ず成し遂げられるからです。 では、どうやったら神様に使われる人になれるのか?

20140718-鄭明析先生の明け方の箴言.jpg

一度教育したことを命のように思って捨てなければ、一生使う。 だから「地に属したもの」も得、「天に属したもの」も得る。 個人がよくできるようにしなさいという御言葉を伝えるだけ伝えたから、 その御言葉を一生脳に入れて生きなさい。 そうすれば死も逃れ、得るべき祝福もたくさん得るようになる。 鄭明析牧師の明け方の御言葉より

それは学ぶことです。
神様は学んだ人を通して働かれます。どうしてかって?
その人が分かっているからです。 分かれば行なうことができます。行えないのはわからないところがあるからです。

だから、私たちも今学んでいることを大切にしていきましょう。それがどこで使われるのか、わかりませんから。

この記事を書いたブロガー

sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。