人格を磨く、その大切さ。
こんばんは、satoです。
大学の図書館に用事があって来た時のこと。見ると新しく入った本が並んでいましたが、その中に次のものがありました。
岡潔といえば、世界でも有名な数学者です。このブログでも以前
摂理人の数学話:岡潔と奈良女子大学の数学研究に流れる「心と数学」の世界
で取り上げました。この方の話はいろいろ面白いことがあるのですが、特に
論理と数式の奥底に流れる「情」を捉えようとする
研究スタイルがとても面白いです。現代の研究者でこういう人はなかなかお目にかかれないと思います。
さて、最初に取り上げた本には、そんな岡潔の研究内容『多変数関数論』について、その着想・考え方が彼のエピソードと共にわかりやすく書かれています。数学の内容も含めて面白く読んでいましたが、そこに書かれていたのがタイトルの言葉です。
数学をする前に人間ができていなければならない
これは岡潔が弟子たちに話した言葉です。
これと関係あるかはわかりませんが…岡潔は数学を研究している時に松尾芭蕉の俳諧を研究したり、道元禅師の「正法眼蔵」を読み込んでいたとこの本に書いてありました。数学とはまったく関係ないように感じるものですが、岡潔は「数学研究に役立つ」と思って読んでいたようです。
個人的には、美しい物や普遍的なものをどのように閃くのか、その着想の方法とかを知りたかったのかな、と思います。私もそういうの興味あります。
美しい物に触れたり、人間を作る。
この本に書かれている所によると
昼間は地面に石や棒で書いて考え、夜は子供をつれて谷間でホタルをとっていた。殺すのはかわいそうなので、ホタルをとっては放し、とっては放ししていた。-『春宵十話』より引用
ような生活の中で難問が解けたのだそうです。また、別の問題は
戦後になって木魚を叩きながらの読経のおつとめの後で発見の瞬間がおとずれた
ようです。そういう普段の生活から、革新的な理論を生み出した岡潔の話は、ある御言葉を想起させます。
まず先に「霊の仕事」をしなさい。
これは摂理の教会で伝えられた鄭明析先生の御言葉の一つです。
できる女性になるためには?ーまず<霊的な仕事>をしてから<肉的な仕事>をする-摂理女子Lunaのハッピーフライト
こちらのブログにも詳しく書かれています。
私たちには勉強や仕事など「肉がすべきこと」がたくさんあります。確かに、それはしなければならないのですが…。
しかし、それよりも先にお祈り、御言葉を聞くこと、神様が任せたことをすること…などの「霊の仕事」をしなさいというのがこの御言葉の意味です。
先ほどの岡潔の言葉が気になったのはどうしてか、というと。
一番最初にすべき霊の仕事が『自分を神様の御言葉で作ること』だから
です。お祈り、御言葉を聞くこと、神様が任せたことをする…これらはすべて肉の行ないを通して霊を作ることにつながります。
神様が創造された目的通りに、人間らしい生活をすること。
実際、私も御言葉を聞いて、祈りながら自分を作るうちに、それまで理解できなかった数学の理論が理解できたり、数学の証明が浮かぶことが多くなりました。
お祈りしていたらずっと考えていた数学の問題の証明が鮮やかに浮かんだ、バイトをしてて主に数学の問題を尋ねたら、それまで気づかなかった間違いに気づいた、そういう経験がとても多くなってきました。
昨日は、明け方のお祈りをしようと玄関に出るときに、ある問題を解決するアルゴリズムのアイデアが浮かびました。実際、これには少し問題がありましたが、だいぶ前進しました。
やはり、
数学をする前に、まず『霊の仕事』を、自分を天が望まれる姿に作ることをしなさい
ということですね。
数学が大変でも、まずは信仰を作る。私も常に心がけていきたいです。
余談
岡潔は東洋の「情」を重視されましたが、個人的には神様への愛と隣人愛を中心とする(本来の)キリスト教、そして摂理って合うと思うんですよね。特に摂理は韓国という最も情を重視する国から生まれたのですから。
私個人としても、摂理って本当に心情の世界だなと感じます。もちろん教理はありますが、それは神様と愛し合うために知るべきことであり、本質は神様との関係性なんですよね。
そういう意味で、摂理は本当に『自由』なところです。
イエスは自分を信じたユダヤ人たちに言われた、「もしわたしの言葉のうちにとどまっておるなら、あなたがたは、ほんとうにわたしの弟子なのである。 また真理を知るであろう。そして真理は、あなたがたに自由を得させるであろう」。-ヨハネによる福音書8章31-32節
この記事を書いたブロガー
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「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。
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