数学の学会って、どんな様子だろうか?
こんばんは、satoです。
突然ですが、数学の学会ってどんなことをしているのか、気になりませんか?
今日は私が体験した数学の学会の様子を書きたいと思います。
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日本数学会秋季総合分科会
私は2年前に愛媛大学で行われた日本数学会秋季総合分科会に行きました。
この学会は数学の様々な分野の発表が同時進行で行なわれる、という規模の大きな学会です。
代数学、トポロジー、幾何学、関数解析学、統計学、実関数論、解析学、無限可積分系、応用数学、数理論理学、数学史…
分野の異なる研究者が一堂に会して、互いの研究結果を発表する学会は日本ではこの「総合分科会」と「日本数学会年会」くらいしか知りません。あとは若手研究者同士で行なう研究会でしょうか。
さらに、最新の数学書の販売所もあります。数学好きの私にとっては興奮もの(笑)
この分科会内で秋季賞が与えられます。この賞は日本数学会が与える賞の中でももっとも権威のあるものなのだそうです。この賞に受賞すると、懇親会前に特別講演を特別なホールでします。
また、日本国内で特に優秀な功績を挙げた各分野の研究者に代数学賞、解析学賞、幾何学賞が与えられ、この方々の特別講演が一日ごとにあります。
ちなみに、この年は(当時の)北大の教授が解析学賞を受賞していました。
また、若い研究者向けに建部賞が与えられます。これが与えられるということは若い研究者にとっては一つの大きなキャリアポイント。
ちなみに、建部賞は日本の優秀な和算家建部賢宏から取られています。
学会で発表した時の様子
と、総合分科会の説明はこのくらいにして。
2013年、私もこの総合分科会に参加しました。
多くの人達が発表をしているのを聞きましたが、ある女性の方がとても楽しそうに、ハキハキと発表されているのを聞いて
本当に楽しそうに発表する人もいるんだな…
と、思いました。ちなみに、内容は『深リーマン予想』に関連するものでした。
実は、私もここで発表させていただきました。15分の講演でしたが、当時研究していた結果をまとめて発表しました。
多くの人がいるなかで、緊張してしまい、少しいつもより声が出ませんでした。
いや、本当に緊張しましたよ。だって(指導教官も含め)著名な方々が多く来られている前で発表するわけですから…。
なんとか発表を終えることができ、幸い(残念なことでもありますが…)質問もありませんでした。
終わった後指導教官から労いのお言葉をいただき、ホッとしたのを思い出します。
その他にも知り合いの方が別の会場で発表しているのを聞こうとして、会場がどこにあるのかよくわからず道に迷ったり、数学の本でしか知らなかった人同士が議論しているのを見たり…。
本当に、ちょっとした『別世界』でした。
9月の愛媛大学は暑かったです。
総合分科会は毎年一度行なわれます。
入ること自体はだれでもできる…はずなので、数学好きな方は一度足を運んでみてはいかがでしょう?
学会の前日には専門家でない人向けの講演もあります。数学好きなら楽しめる内容だと思うので、是非(^^)
この記事を書いたブロガー
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「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。
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