これは、Dくんが鄭明析先生から学んだ御言葉「Bible Story」を学んでいたときのこと…。
彼も昔は世の中の遊びが好きで、摂理の御言葉がなかなか入りませんでした。
そんな彼が変わっていった、その一つの話。
D「…あ~。今日は午後から御言葉か~。めんどくせーな…。
…サボるか。」
そんなことを考えているDくんの目の前に。
E「あ、D。」
D「(…やべぇ、Eじゃん。)
おう。」
なにかを持ったEくんが来ました。
E「これから聖書の話聞くんだよね?」
D「…あ~。さっき急に用事入って、行けなさそうだわ。」
E「えっ、そうなの?でも、伝えてくれる人も準備してくれてるし…」
D「いや、わりぃな。H兄さんにも申し訳ないって言っといてくれ。」
E「あ、ちょっと待って。今日は…」
D「(しつけーな…)
あ、電話だ。すまんな…もしもし…!」
E「あ…。」
Eくんが止めるのを振り切って行ってしまうDくん。
D「…と(笑)
さて、とりあえず遊ぶか!とりあえず友達にでも電話して…もしもし!」
友達1「お、D!」
D「おい、遊ぶぞ!ゲーセン前に集合な!」
友達1「お、今日は用事あるって言ってなかったっけ?」
D「大丈夫になったぜ!」
友達1「オッケー!じゃあ、いつものゲーセン前な!」
Dくんはいつも友達と遊んでいるゲーセンへ向かいます…と、そこに。
C「あれ?Dじゃん。」
D「(…ゲッ!?Cさん…)チーッス。」
C「目上の人にその挨拶はないんじゃない…」
D「どうしたんですか、こんなところで。」
C「それはこっちのセリフよ。どうしてここにいるの??
今日はHさんのところに行くってEから聞いてるけど…。」
D「(あいつ…余計なことを!)
いや、急に用事が…」
C「あら、そうなんだ。それは残念だね…。」
D「(ふぅ…なんとかごまかせ…)」
C「せっかくEが誕生会するって言ってたのに。」
D「…えっ?」
C「あんた、今日が誕生日じゃなかったっけ?」
D「…そういや、そうでした。」
そう、この日はちょうどDくんの誕生日。
御言葉を聞きに来たDくんを驚かせようとサプライズパーティーを開くつもりだったのです。
ちなみに、さっきEくんが持っていたのは…彼の好物「レアチーズケーキ」でした。
D「(だから、さっきレアチーズケーキ持ってたのか…!)」
C「私はEに頼まれて、クラッカーを買いに行くついでに、せっかくだしなにかプレゼントを買おうと思ってここに来たの。」
Cさんがここに来た経緯を話します。しかし…
C「…って!今私がこれ言ったらサプライズにならないじゃん!
あー…私ってなんて口が軽い…」
ここでそれを話したら、台無しですよね…。
D「…」
唖然とするD。Cさんの口の軽さに…ではなく。
D「(俺って…なんてバカだったんだ…。)」
自分の無知に。
D「(…どうするっかなぁ。もう友達と約束しちゃったしなぁ…。)」
Dくんは世の中の遊びが好きでしたが、
D「(だが…)」
でも、
D「(…せっかくあそこまで準備してくれたのに、それを無駄にはできねぇ。)」
それ以上に、義理を重んじる人でした。それが彼の長所の一つです。
D「すんません。今日は行きます。」
C「あれ?ゲーセン行くんじゃなかったの?」
D「…やっぱりHさんのところへ…ってどうしてゲーセン行くって…!?」
C「ハッハッハッ!
Dの行動はすべてお見通しよ!」
手を腰に当てて堂々と笑うCさん。
D「…とりあえず失礼します!」
C「おぅ!またね!」
D「…とりあえず。」
電話をとるDくん。
友達1「おぅ!D!どうした!」
D「わりぃ。やっぱ今日はやめにするわ。気が変わった。」
友達1「マジかよっ!そりゃね~よ…(笑)」
D「わりぃ!この埋め合わせはどこかで!」
友達1「仕方ねぇな…また今度な!」
そういって、友達とのやり取りを終えるDくん。
D「…ふぅ。さて、次は…。」
そして、次の番号へ。
E「あれ、D。今日は用事じゃないの?」
D「スマン!あれは嘘だ!やっぱ今日はそっち行く!」
E「そうなの。わかった、待ってるね!」
嬉しそうなEくんの声を聞いて少し心が痛むDくん。
急いでいつものところへ向かいます。
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H「…そういうことがあったんだ。」
D「すいませんでした。」
H兄さんは教会のお兄さん。皆をいつも見ている指導者の一人です。
いつも柔和な性格で、皆から慕われています。また、御言葉もよく教えてくれています。
H「いや、僕じゃなくてEに…」
D「H兄さんもこのときのために準備してくれていたのに、めんどいからって嘘ついて遊びに行くなんて…もう二度としません。」
H「…そうだね。僕はいいけど、神様が「今日Dが御言葉を聞きに行く」って聞いてたくさん準備してくれていた、そのことを忘れないでね。」
D「…神様にも、申し訳ないっす。」
H「(以前より謙虚になった…)
さて、今日伝える御言葉なんだけど…今日は「無知の中の相克世界」。」
D「無知の中の…相克?相克ってどういう意味ですか?」
H「お互いが争うってこと。」
D「なるほど…」
H「今日はヨシヤについての話だ。」
D「ヨシヤ…ヨシュアとは違うんですか?」
H「うん。この人は王様なんだ。」
D「あ、思い出した。その名前聞いたことあります。
宗教改革起こした人ですよね。偶像壊したり、神殿清めたり…」
H「…よく知ってるね。普通ヨシヤ知ってる人いないんだけど。」
D「歴史が好きだったんで。
でも、この人最後は戦場で射たれ死にしたんですよね。結構神様の利になることたくさんしてたのに…。「先祖の罪のために神様は憤って…」って書いてある。…神様は怖いっすね。自分がどんなに神様のために頑張っても、自分のせいでない先祖のために…」
H「それは違うよ。」
D「へっ?」
H「ヨシヤは神様が先祖の罪のために殺したのではないし、守らなかった訳じゃない。
ヨシヤは…無知のせいで死んだんだ。」
D「…どういうことですか?」
H「じゃあ、御言葉を始めようか。まずはその聖句を…」
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E「あ、D!お疲れさま。」
D「おぅ。今日はいつもより面白かったわ。」
E「へぇ。どんな話だったの?」
御言葉を聞き終え、雑談するDくんとEくん。その間にみんなが食事の準備をしてくれます。
E「さて、ご飯を食べましょう。お祈りします。愛する神様…」
みんなでお祈りして…
D「…アーメン。よしっ食べ…てこれは?」
食べようとしたところに、彼の好物、レアチーズケーキが。
パンッ!
「お誕生日おめでとう!」
そしてみんながクラッカーを鳴らします。
E「…あれ?あんまり驚かないね…」
D「…いや。」
C「ごめ~ん!私が全部話しちゃった!(笑)」
Cさんが笑いながら謝ります。その雰囲気にみんな爆笑。
D「…ありがとな。」
E「いやいや、まだパーティーは始まったばかりだよ!これからみんなが用意してくれたプレゼントが…」
Eくんの司会で進んでいく誕生会。Dくんも楽しんでいます。
D「(…もし、今日のこと知らないでゲーセン行ってたら、こんな風に楽しめなかったなぁ。それにEのことも「しつこい奴」って思って離れるところだった。ホントに…)」
そんな楽しみを噛み締めながらDくんは。
D「(神様を知るって、大事だな。)」
知ることの大切さを悟るのでした。
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「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。
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