【摂理人が書く手紙】時を超えて、叶う願い。

街角にあるテレビ。そこには多くの映像が映し出されます。
今映っているのは、巷で話題のアイドルAKB48。
多くの人を魅了し、あこがれを抱かせます。

「…あ~、AKB48~!あんなに多くの観客の前で歌えるなんて…あんなにみんなに注目されてて…。いいな~!」

今テレビに映し出されるAKB48の姿に釘付けとなっている女の子も、その一人。

「あこがれる~!私もなりた~い!」

そんな彼女をじっと見つめる、神様。そして…

「ちょっと、君。」

「はい?」


この時代は「成約時代」。
願ったことはなんでも叶えられる「成約」歴史。それは自分が祈ったことだけではなく、神様を知る前から望んでいたことも、例外ではない…。

「…って言ってたけど!
私があんなに願っていた『AKB48のメンバーになる』って夢、叶わないじゃん!」

といきなり叫び出す一人の女性。彼女はGさんといいます。

「というか御言葉で『まずは引き上げに集中しなさい。』って、私の夢、このままじゃ絶対叶わないじゃん!も~…
私、なんでこんなところ来たんだろう…」

ここは、とある教会。礼拝も終わって、お祈りしたりみんなで話をしてる中、Gさんは一人愚痴を言っています。
彼女はAKB48に憧れて、AKB48が出るテレビや雑誌を見たり、歌やダンスの練習をしています。そのために夜にカラオケに行ったり、ダンスできるクラブにも行っています。

しかし…それに没頭するあまり、生活のリズムが崩れる日々。
明け方は起きられず、起きても祈れず。
礼拝も集中できず、御言葉も深く入らずつまらなく感じる日々。
学校も遅刻や欠席が多く、このままでは進級も危うい…。神様もかな~り心配してます。
そんなあっぷあっぷな中で、そういう御言葉が出るから…

「あ~もう!『メディアに溺れないようにしなさい』って!摂理は『するな』っていうこと多すぎ!ホント息苦しい!
…なんでこんなとk(ry」

摂理に居るのが苦しく感じられる、そんな子です。

「G~。ちょっといいかな?」

と、そこに教会の先輩であるCさんがやってきました。

「はい?どうしましたか…?」

「またそんな嫌そうな顔して…」

「…そんなこと、ないですよ?」

「まぁ、いいや。Gさ、少し賛美の歌い方を練習したらいいんじゃないかな?
せっかく声量あるし、声も良く通る」

「それはそうですよ!私がどれだけAKB48にあこがれて練習したか…」

「そうなんだ!それだったら、これまで練習したその上に、もう少しだけ歌い方に気を遣ったらもっとうまくなるよ!
例えば、その歌詞に込められた心情を考えてみるとか…」

「…あ~。そういう難しいこといいです。考えたらもっとこんがらがるだけだし…」

「いやいや、そこをもう少し…」

「とりあえず、今日は帰って休みます」

「…そう。テレビ見すぎちゃだめだよ!」

「わかってますって!それじゃ!」

早々に立ち去るGさん。

「…はぁ。せっかく…」

それを見ているCさん。どこか残念そうです…。が、すぐに切り替えて、隣にいたJくんに声をかけます。

「J!ちょっと話が…」

「はい。…なるほど、賛美の歌い方にもう少し気を遣ってみる、ですか」

「そうそう、せっかく声いいんだしさ」

「そりゃそうですよ!どれだけ『ゆず』に憧れて歌手デビューを目指して練習したことか…!」

「そうだったんだ!?知らなかった…」

…この教会には芸能人に憧れて歌手になろうとする人が多いですね。

「わかりました。せっかく神様に捧げる賛美ですから、こっち来る前に作ったものも生かしてもっとよくしていきます。」

「おぅ!がんばれ!」

「はい!」

元気よく返事をするJくん。

それからJくんはCさんが言った通り、賛美の歌詞の意味を考えながら歌っていました。

「はぁ…そうか!この歌詞って…そういう心情なんだ…。
『五転六起不屈の信仰』…岩が目の前で崩れた時、鄭明析先生はどれだけ落胆したのだろうか。
それはそうだよな…あれだけ頑張ったのにそれが崩れたのだから…。
でも、そこからもう一度行うなんて、どれだけの信仰が…」

そうやって、Jくんは先生の心情、天の心情を知って信仰を深めていきます。


ある日の礼拝。

「やば~い…テレビをちらっと見てたら遅くなっちゃった…。AKB48が出るって見ちゃったら気になって気になって…。」

遅れて教会に来るGさん。

「神様ごめんなさい。悔い改めます…っと」

神様にお祈りして、目を開けたGさん。

目の前では聖歌隊の特別賛美が行われていました。

「…あれ?」

その中に…

「(Jがいる!?あの子私より後から摂理に来ているのに、どうして!?)」

Jくんがいることに気づきました。実はCさんのアドバイスを聞いたJくんを見て、牧会者が聖歌隊を一回やってみないか、と話したのでした。

「(…うぅぅ…楽しそう…。なんで、私は…)」

そんなJさんを見て、羨ましく思い、

「(ずるい…。神様は私なんか見てないんだ。
そうだよね、テレビ見て礼拝に遅刻するような私なんて…)」

神様にさびしく思うGさん。
しかし、彼女は気づいていないのです。自分が知らずにそのチャンスを遠ざけたことを。

神様はGさんが摂理に来る前に持っていた「AKB48のように大勢の人の前で歌いたい」という願いを覚えていて、「賛美を通して彼女の信仰を深めて、聖歌隊としてみんなの前で歌える」ようにしてあげようとしていたのです。ところが、「AKB48のメンバーになることが私の夢がかなうこと!」と考えていたGさんはこれを知らずに、Cさんのアドバイスを聞かなかったのです。
だから、神様は仕方なく、隣でアドバイスを聞いたJくんに「賛美を通して信仰を深めて、聖歌隊としてみんなの前で歌える」ようにしてあげたのです。

このように…自分が願っていたこと、神様の前で祈っていたことを忘れてしまうと、神様がそれを与えようとしたときに受け取れません。
そうすると他の人が自分の願いの代価を受け取るようになるのです。それは…とても無念ではありませんか?

「あ、G!礼拝来れたんだ!あのさ…」

礼拝に来たGさんを見たCさんが話しかけようとした、その時…

「…もういやだ!こんなところ…出てってやる!」

「えっ!?あ、ちょっと!」

Gさんは教会を飛び出してしまったのでした。


Gさんが教会を飛び出してから数日。Gさんは教会に顔を出さず、礼拝にも出てきません。
この日は金曜お祈り会、しかしGさんは来ませんでした…。

「…最近、Gちゃん来てないね。どうしたんだろ…」

「ホントだ…」

BさんとAさんはGさんのことを気にしていました。そこにCさんがやってきました。

「あ、Cさん。最近Gさん来ていませんけど…」

「二人とも、Gのためにお祈りして」

「Cさん、何か知っているんですか?」

Cさんの言葉に、何かを感じたBさんが尋ねました。

「…とにかく、教会に来れるようにお祈りして。
今は自分を作ることが最優先よ。人のことを心配して引き上げを成せなかったら…神様も無念でしょう?」

「…わかりました。」

「…」

いつものように笑いながら二人に話すCさん。しかし、気を揉む心情は隠しきれません。


「ハァ…なんで私摂理にいるんだろ…。」

一方その頃、教会から離れた川辺で、一人ごちるGさん。あれからずっと寂しさと不満でいっぱいになっています。

「今の生活だって楽しいのに、どうして我慢しなきゃいけないの?」

摂理に対する疑問が、止まりません。

「私だって、御言葉を聞いて、信じて生きているんだよ?
それなのにどうしてこんなに苦しいんだろ?本当に、今は『成約時代』なの?『地上天国』なの?
本当に…なんで、神様は私のこと見てくれないの?」

そうやって、川に石を投げるGさん。と、そこに…

「なんで…!」

「いや、君が…!」

何か声が聞こえきました。
声のする方を見てみると、

橋の上で言い争っているカップルが。

「あれ、ケンカしてる。どうしたんだろ…」

耳を澄ませるGさん。

「『あなたとセイコーマート行きたい』って言ってるのに、どうしてそっち行くの!?信じられない!
『私とずっと一緒にいてくれる』って約束したじゃない!?どうして私と一緒にいてくれないの…!?」

「君が違う道に行ってるんだろう!セイコーマートはこっちだって!」

「…私のこと、嫌いなんだ。もう知らない!」

「あ!…まったくもう!」

女を追いかけ、男は走っていきました。

「あの女の人、バカだなぁ。
彼氏が言ってる正しい道とは違う方に行ってるのに、「私と一緒にいてくれない!」って言ってさびしく思ってるんだもん。」

そのやり取りを見ながら、Gさんはそう言います。

「それにしても…あの男性可哀そうだな。あんな女の人別れちゃえばいいのに…まるで…」

「G!」

「あ、やっほー!」

と、そこにGさんの友達がやってきました。

「こんなところで何してんの?考え事?」

「…まぁね。あれ、それ彼氏?」

「そうなの!」

見ると、Gさんの友達と一緒に男性がいました。

「へぇ…いつの間に…。」

「最近クラブで出会ったの!
そうだ!Gもそこ行こう!悩んでるくらいなら、そこで遊んで彼氏でも作っちゃえばいいじゃん!」

「(…あぁ、いいかも。)」

友達の誘いの言葉を聞いて、Gさんは

「(こんなに摂理にいて悩むくらいならいっそ…)」

その言葉に惹かれるように…

「そうだね。行こうか!」

クラブに足を向けました。

Gさんを見つめる御子。どうにかして、彼女を連れ戻したい神様。しかし、ここにはその心情をわかる人がいません。
どんなに救いたいと思ったとしても、御子は霊。肉体を持つ人間に直接触れることはできないんです。
このまま行けば、Gさんは確実に戻れなくなってしまう。それをわかってどうにか引き留めたい。でも、その体がない。
本当に辛そうです…。

でも、たとえどんなに心を苦しめられたとしても、神様も聖霊様も御子も、Gさんの救いはあきらめません。諦めたら、永遠に地獄に行くことが決まってしまうからです。
神様が、聖霊様が、御子が、そしてこの時代の救い人があきらめないこと。それが救いの道です。でも、その道を自分が行かなければ救いは成されません。自分が行わないから、感じられないのです。
…しかし、神様はあきらめません。神様はGさんに「天の言語」を使って、語りかけようとしています!


クラブまでの道の途中、突然Gさんの友達が悲鳴を上げました。

「…うわっ!くさっ!なにこの強烈なにおい…」

「ホントだ!くっさ!…気持ち悪…」

見るとそこには「腐った残飯」が散らかっていました。どうやら生ゴミをカラスがつついて散らかしたようです。

「カラスウザッ!なんなのも~!ホントサイアク…!」

友達はイライラしてそこにいないカラスに八つ当たりをしていました。
あまりの気持ち悪さに

「…うえっ。」

「…大丈夫?」

Gさんは調子を崩してしまいました。

「…ゴメン、気分悪くなった…今日はやっぱり帰る。」

「…なんか私も気分悪くなっちゃった。今日は別のところ行こうかな…。」

「そうしたら…私は…もう帰るね…。あまりに気持ち悪くて…動きたくない…。」

「家まで一緒に…」

「大丈夫大丈夫。あんたは彼氏と二人でいなって!じゃね!」

「あ…」

家まで送ろうとする友達を止め、一人帰ろうとするGさん、それを見た友達は…

「…いっちゃった。あんなにフラフラしてるのに…。
ま、いっか!いこいこ!」

さっきまで心配していたのはどこへやら、彼氏と二人でお店へ向かっていきました…。
…一方Gさんは。

「(…どうしたんだろ、私。)」

先程の腐臭に頭をクラクラさせながら、あてもなく彷徨っていました。

「(前ならクラブに行くことだって気にしてなかったのに、急に『行ったら心が苦しくなる』感じがして…。
摂理にいたくないから、教会から離れたのに、大好きだったクラブにも没頭できない…。)」

まるで体がそうしているように、心もぐるぐると彷徨っていました。

「(もう、私、どうしたら…)」

まるで…行き場を失った子猫のように。
そうしてGさんが目を上げると、そこには。

「…夕日。きれい…。」

山へ沈んでいく夕日。

ーあの太陽があるのが確実なように…ー

「(あれ?そういえば…先生がそんなことを言っていたような…。)」

夕日を見ながら、昔見た映像が浮かんだGさん。これをきっかけに、彼女は思い出します。
どうして摂理に来たのかを…。


私は、お母さんから聖書を読まされたことがあった。
お母さんは「本当にいいよ!心が救われたの!」と話してたけど、私には「ただの物語」にしか見えなかったなぁ。難しいことばっかり書いてるし。
でも…お母さんが喜んでいる姿を見て、そして読んでみて、なんとなくだけど「聖書がいい本だな」って感じてた。だから、聖書を読んでみたいとは思わなかったけど、聖書は好きだった。

だけど…世の中の宗教はみんな聖書を悪用している気がしたの。聖書にこう書いてあるから、そういって人を教会から追い出し悪く言ったり、殺したり、汚名を着せたり、戦争まで…。カルト宗教なんか、「救われたい」って思っている人の気持ちを利用して、お金を稼いだり、自分の権威を高めたりしてる。犯罪だってしてるし…。
だから、私は宗教が嫌いだった。聖書を悪く使っている人が、嫌いだった。

だけど…。

-聖書はね。神様からのラブレターなんだよ。-

ここに来て、御言葉を学んでみて。

-それはね。聖書を間違って解釈しているからなの。
神様の願いじゃないんだよ。この聖句を…。-

鄭明析先生のことを知った。
あんなに難しい聖書を何千読も、わかるまでひたすら読んで。
そして、そこに書かれていることを行っていて。
本当に聖書に書かれている神様が、イエス様が好きで、愛していて…。

聖書を大切にする人」。それが先生に抱いた最初の印象だった。それが、何でかわからなかったけど、嬉しかった。だから、私は…。


「戻りたいな…教会に。
摂理に…戻りたい…。」

涙ぐみながら、そうつぶやくGさん。

「でも…今帰ったら、みんなになんて言われるか…。
みんなどうせ私のことなんて見てないし…。神様だって…こんなに御言葉を守らない私なんて…。」

人のことを気にして、神様への寂しさもとれなくて、苦しんでいます…。

「…それでも。…それでも!
私は、やっぱり、摂理に戻りたい!
神様は見てくれないかもしれないけど…。それでも…私は…!

『聖書を大切にしてくれる』先生が好きなんです!
どんなに御言葉を守れなくても、受け入れるのが嫌でも…それでも…」

あんなにメディアに溺れて、AKB48に関心がいくあまり御言葉を聞くのがつらくなっても、それでもGさんが摂理にいたのは…「主への愛」があったから。

Gさんと同じようにしてもそれを苦しく思わない人だっています。そのことをGさんが苦しく思っていたのは…それだけ御言葉を大切にしようという思いがあったからです。本人はまだそれに気づいていませんけどね…。

「私は…みんなのいる教会に、摂理に戻りたいです!神様!私を受け入れてください!」

それは、初めての告白。
自分の罪を認めて、それでも「私を受け入れてほしい!」と願う気持ち。そのありったけの思いを神様にぶつけるGさん。

もちろん…そのままでは神様は受け入れることは難しかったでしょう。
しかし、この時代は「救い主」がいます。
私たちの罪を許し、神様と仲保してくださる、そんな人が、この時代にたった一人だけいます。
その方の条件で、神様は…

「わぷっ!」

突然Gさんに吹く風。風で舞い上がった花びらが、Gさんを包み込みます。
その風がGさんに語りかけます。

-私はあなたを愛している。
この風のように、私はいつでもあなたを抱き締めている。
私から離れないでほしい-

「…って、神様が言っているような…神様が、私の叫びを聞いて、答えてくださった?」

-天の言語、それは神様が作られた「万物」です。
神様は一つの万物に100万単語を凝縮し、それぞれの立場に合わせて語られます。だから、万物を見て何かを感じたとき、それが「神様があなたに伝えたいこと」なんですよ。-

風がやむと、Gさんのつぶやきに答えるように花びらがひとひら、Gさんの頭の上に優しく降ってきました。

-そうだよ。私が答えた。-

「…神様…かみ…さ…うぅぅ…」

神様の声が聞こえた、その想いが伝わったGさんは…涙が止まりません。ずっと、ずっと泣いていました…。


Gさんが神様の愛を感じて涙を流している、同じ頃。
教会では…。

「主よ…」

Bさんがひたすらお祈りしていました。もちろん、Gさんのために、です。
そんな姿をCさんは見ていました。

「B…」

今まであまりお祈りをしなかったBさんがこんなに長く祈っている。
そのことに少し心配するCさん。

「(確かに「Gのために祈って」って話したけど…あそこまで祈るなんて。
よほど彼女のことが心配なんだな。ま、そりゃそうだよね…彼女はBにとって…。
でも、もしかしたら…ちょっと危ないかも。彼女がもし戻らなかったら…Bの信仰は…。)」

そんな不安が一瞬よぎりますが…。

「(って!主よ、悔い改めます!それはサタンの考えだった…。
主が働いてくださることを信じます!
Bだってあんなにお祈りしてる。私も!)」

振り切って、Cさんも祈り続けます。


「…愛する主の御名で祈ります。…あ、もう、こんな時間。こんなに長く祈るなんて…」

祈りを終えて、気が付いたらもう夜も更けていました。教会にはBさん以外誰にもいません。
今まで長時間祈ったことがなかったBさんはさすがに少し疲れていました。

「…もう、帰らないと。」

帰るために立ち上がろうとしたBさんは、

「あ、コオロギ。」

小さなコオロギが止まっているのに気づきました。…しかし、その目の前には蜘蛛が巣を張っていました。
そのコオロギはそれを知らずに巣の方に飛んで行こうとします。

「…危ない!」

それに気づいたBさんは素早くコオロギを掴んで、

「ふぅ…。そっちは危ないから、あっちに飛んでいきなさい。」

蜘蛛の巣のない方に飛ばしてあげました。

「さて…帰ろう…」

コオロギが元気に跳ねているのを見て、改めて家に帰ろうとするBさん。

-このように、私が彼女を「世の中の異性の罠」から助けた。-

「…あ」

その時、Bさんの心に神様のメッセージが感じられました。

「…神様。これは…私の祈りに対する答え、ですよね。御言葉でそうおっしゃっていたし。
感謝します…。
…神様、Gちゃんはいつごろ、戻って来ますか?」


その次の日。

「あれ?B、何やってるの?賛美の練習?」

「うん。どうしても、歌いたい賛美があって」

Aさんは賛美の練習をしているBさんを見つけました。

「そうなんだ!…あ、この賛美いいよね。私も好きだなぁ」

「うん。これね…ちょっとした経緯があるの」

「そうなの?どんないきさ…あ、もう時間だ。行かないと」

「あれ?今日は土曜だよね?」

「今日は仕事があるの。取引先と会議。行ってきます!」

「いってらっしゃい。」

仕事に向かうAさんを見送って、Bさんはある賛美の練習をしていました。
「(鄭明析先生は

神様から答えをもらったら、それに感謝しながら、喜びながらいつもらえるか準備して待ちなさい。そうしてこそ忘れない。

とおっしゃった。先生もそうして今まで条件を立ててもらっていた。…私も。)」


教会にて。
Cさんは何やら勉強している様子のBさんに声を掛けました。

「あれ?Bじゃん。どうしたの?今日は御言葉聞く日じゃないよ。」

「あ、Cさん…『引き上げ』について教えてほしいんです。」

「Bが!?私に!?」

「そんなに驚かなくても…」

「あ、いや、ごめん。Bから私に尋ねるなんて、今までなかったもんだから…。」

「…そうですかね。まぁいいです。今は『引き上げ』について…」

「うん、「引き上げ」には二種類あって…」

Cさんに「引き上げ」の御言葉を教えてもらうBさん。
いつもより熱心に聞いているようです。

「(神様は、答えて下さった。『今行なっている途中だから、Gを受け入れる準備をしなさい。まずはお祈り、そして…』)」

神様からもらった答えを記録した紙を見ながら、Bさんは準備すべきことを確認しています。


その夜。
誰もいない教会。そこに…

「誰も…いないよね。」

Gさんがやってきました。あれから一日迷っていましたが、まずは誰もいない時間にお祈りだけでもしようと思って、教会に足を運びました。

「主よ…ごめんなさい。今まで神様がしてくださったことを忘れて、寂しさを抱いてました。
私を生かしてくださっただけでも感謝すべきことなのに…。そのことを忘れて、寂しくなっていました。」

そうやって、神様に悔い改めの祈りを捧げるGさん。
「…ふぅ。なんか、スッキリした。明日は、ちゃんと礼拝に行こう。みんなが私をどんなふうに見ても…」

そう言いながら、帰ろうとするGさんの前に。

「Gちゃん…。」

「B!?どうしてここに!?」

Bさんが来ました。

「ちょっと賛美を捧げに、ね。」

「…」

教会に来れなかったことに気後れして、気まずそうなGさん。そんな雰囲気を消すかのように、Bさんは話します。

「ねぇ、Gちゃん。私と一緒に賛美を捧げようよ。
Gちゃんが好きな『恋しい御顔』」

「…え?あ…今は」

Bさんの提案を避けようとしていたGさんですが、

「Gちゃん…忘れたの?
Gちゃんが、言ってたじゃない?ほら、あのとき…」

そのBさんの言葉で、Gさんは思い出します。摂理に来る前、大学に来る前、何年も前の、あの会話を…。


「ねぇB!」

「なに?」

それは、いつものカフェでのひと時。

「Bはね…あっちゃんポジション!」

「へっ?なにそれ?」

「も~!B知らないの?
AKB48だよ!」

「Gちゃんが好きだ、ってこと以外は知らないよ…」

「私ね、いつかAKB48みたいに大観客の前で歌うことが夢なんだ!
その時に、Bも一緒に歌おうよ!Bだって歌うまいし!」

「まぁ、私はなんでもほどほどにできるから…特徴がない、とも。」

「そんなことはどーでもいいの~!Bも一緒に歌お!」

「…そうだね。まずはGちゃんがAKB48みたいに大観客の前で歌えるようにならないと。
果たしていつになることやら…というかすでに遅」

「いうな~~!(笑)」

「…(笑)」

そんな、二人の約束。

「…風?気持ちいい~!」

「そうだね…爽やかだなぁ…」

そんな願いも、神様は聞いていたのでした。


「Gちゃん。引き上げ』を成したら、私たちの願いは全て叶えられたことなんだよ

「…えっ?」

唐突にBさんから語られる御言葉。
突然のことにGさんは戸惑いを隠せません。

「神様はね。
私たちがこれまで祈ったこと、祈らなくても、心の中で願い求めたこと、そのすべてを聞いてくださってる。
それが私たちの考えと違う形で、もっと理想的な時と状況で与えられるんだ。」

「え…と。何を言ってるの?」

「Gちゃんもたくさん祈ったこと、あるよね?」

Bさんに尋ねられて、Gさんはようやく落ち着いて考えることができました。

「うん…。御言葉を聞いてお祈りのことを知ってからたくさん。
AKB48のように大観客の前で歌いたい、とか、もっと歌がうまくなりたい、とか、Bが悪い人に騙されないように、とか…色々」

「…騙されないように、祈ってくれてたんだ…」

「心配だったんだもん…」

「でも、こうしてまた摂理で会えた。先生が悪い人でないってこと、今ならわかるでしょ?」

「…そうだね」

「こうやって、私たちが引き上げられる過程で願いが成されることもあるし、私たちの願いが「引き上げ」という形で神様が叶えてくださろうとしていることだってあるんだ。でも…」

私たちが願っていたことを忘れてたら、そのことをわからずに嫌がって、互いに争い、逃げていっちゃう…」

「…え?」

Gさんが御言葉の続きを話したことに少し驚いたBさん。

「私も、ただ摂理に戻るだけだとダメかなって思って、ちょっと御言葉を読み返したの。それでわかった。
私は、自分が願っていたことを忘れてたし、自分が知らなくて願っていたことを与えられたことも知らずに遠ざけてたんだって。」

「だから私たちは…自分達が願っていたことを忘れないようにして、心を空けて、神様がどのような方法で与えられるのか、考えながら待たないといけないんだ」

Bさんのその言葉を聞いて、Gさんは自分を振り返ります。

「…私って、自分勝手だったなぁ。
ひたすら『私の考え通り』に叶わないと『神様は願い事を聞いてくださらない!』と思って、『神様なんていない』って思ってた。
でも…そうじゃなかった。私が勝手に神様から遠ざかっていただけだったんだ」

前に見た女性のように…とGさんは心の中で思い返していました。
あの風景もまた、神様が与えてくださった啓示だったのです。

「Gちゃんも、神様の考えに近づけば『引き上げ』を成せる。そうして、霊を神様の愛の対象体として作られたとき…御子が天国に連れていってくださる」

「…できるかな?」

「できるよ。」

「…こんなに神様を裏切って、メディアに溺れてばっかだった私でも?」

まだ、自分の過去を思って自分のことを卑下するGさん。
それを見ながら、Bさんは一つの話をし始めました。

「鄭明析先生がこんな話をしてくださったんだ。

その昔、先生が海外に行かれたとき、一羽の画眉鳥を飼っていた。
その画眉鳥は先生が賛美をするときや、祝祷を終えたときに歌うようにさえずるから、先生が『歌がうまい!』といって、その子を『名歌手』と名付けた」

By Charles Lam – originally posted to Flickr as Watching Back, CC 表示-継承 2.0, Link

「あ…その話知ってる。
先生がモンゴルに行かれたとき、その画眉鳥逃げちゃったんだよね?
でも、先生がカササギに連れてくるように話したら、30分で見つけて…あの話、笑っちゃった!」

「その蛾眉鳥は結局寿命通り死んじゃったんだ。
あるとき、先生が彼を思い出して、蛾眉鳥を探したんだけど、見つからなかった。それで御子にお願いしたら…」

「御子がすぐに先生のところに飛ばしてくださった!」

「…のではなくて、御子がある弟子を通して、見つけるようにしてくださった。その時に二羽蛾眉鳥がいたんだ。歌う鳥と歌わない鳥。
先生は…どちらを選んだと思う?」

「…歌う鳥、の方じゃない?」

Gさんはそう答えました。
歌えない鳥に自分を重ねながら…

「先生は…
『もともと<ガビ鳥>は歌がうまい鳥ですが、御子はその時の境遇によって思ったとおりに下さらない』
と悟って、歌わない方の鳥を選んだんだ。
そして『歌えなくても持ってきなさい。私がここでメンタリングして、歌うようにしてあげるから。
人々も泣かせたり、笑わせたりするのに、鳥ごときを歌えるようにできないだろうか』って話した」

「なんか…先生らしいな…」

その答えを聞きながら、いつもの鄭明析先生を感じて心が安らぐGさん。

「で、その鳥は歌えるようになったの?」

「先生はね、歌えるようにしたんだよ。
…かつて録音した『名歌手』の歌声を聞かせてあげて、感動して歌えるようにしたんだ」

「そっか…。先生はさすがだなぁ」

歌えなかった鳥も歌えるようになったんだから、今まで引き上げられなかった私たちも、先生の御言葉を聞いて行えば…確実に引き上げを成せる。
『心配するな!』って力強く話されていたよ」

Bさんは笑顔でそう締めくくりました。

「…でも、やっぱり不安だな…」

しかし、Gさんはまだ一歩踏み出せずにいました。

「Gちゃん、『恋しい御顔』歌える?」

「少し…歌詞がわからないかも」

「それなら、まずは私が歌うから」

そういって、Bさんは講壇の上に立ち、賛美を捧げます。

…浮かぶ主の御顔 空の白い雲に…

その歌声を聞きながら、Gさんは…

「(本当に…いいんだろうか?
こんなに神様を傷つけた私が…一緒に賛美を捧げるなんて…)」

不安で、歌いだせずにしばしBさんの賛美を聞いていました。

「(B…変わったなぁ。元々歌も歌えるし、何でもできるんだけど…。
なんだろう…『生きている』感じがする。)」

かつて、この賛美を一緒に歌おうと約束したGさんとBさん。
神様の言葉でその約束を思い出したBさんは、この賛美の心情を悟るために何度も練習し、Aさんにも尋ねながら深く歌詞を読みこんでいました。
その条件が、Bさんの賛美に生命力を与えていました。

その歌につられるかのように、

…浮かぶ主の…

Gさんも賛美を口ずさみます。
でも、その心にはまだ不安があるのかその場から動けずにいました。

私はあなたを愛している。
私から離れないでほしい。

「(あ…)」

そんなGさんの頭に浮かんだのは、数日前の御子の愛の告白。

「(そうだ…。こんな私だけど、神様は私を受け入れてくれた!
それなら、私は…)」

その告白に応えたくて、愛してくれた神様に愛を返したくて。

…今夜も主来られた…

Gさんは壇上に上がり、Bさんと声を合わせ始めました。

…現実より確かに 我が魂で主の手を取った…

「(…前は、この歌詞の心情、よくわからなかった。
でも、ね。昨日色々あって、その心情がほんの少しだけど、感じられてきた。
主はいつでも、私たちに魂体で現れて、万物を通して語りかけてくださる。だから、私たちが主を思えば…)」

窓からはきれいな満月が二人を照らし、少し空いた隙間から風がそよそよと流れます。

…最高の 喜びは
主が我を 受け入れたこと…

「(本当に…そうだなぁ。私を、主が、受け入れてくださった。
その事が、本当に、本当に、嬉しいんだ!)」

目に涙を浮かべながらGさんは賛美し、その歌詞に込められた心情を深く受け入れていきます。

…わが愛 主が恋しくて 会いたくて今日も祈る
我が魂で主に抱かれよう …

それを横目に見ながら、賛美を捧げるBさん。
彼女もまた、Gさんに伝えるために「引き上げ」について深く悟ろうと努力し、大きく変化していました。

…会いたくて ただ会いたくて
「愛してる」 空へと叫ぶ…

「(あぁ…本当に。
祈ったことは、成就するんだな…。)」

御言葉が成就することを悟ったBさんは、その感謝と愛をこめて、さらに深く賛美します。

…この主に届くだろう
恋しい顔 神の御顔よ…

二人の賛美が終わると、まるで待っていたかのように…。

フワッ…

「風…!気持ちいいなぁ…」

「…そうだね。神様が答えてくださったのかな。」

「そうだよ!きっとそうだ!」

風が、ふわりと二人に吹きかかりました。

Gさんは感激していました。

「願い、ひとつ叶ったね!『二人で舞台に立って歌う』って。」

「あれ、『大観客の前で』はいいの?」

「いいの!私が『大観客の前で歌いたい』から、そこにBもって思っただけだもん。
核心は『Bと一緒に歌う』だから…核が叶えば、願いが成されたことなの!

「…そうだね。それに、『大観客の前』も必ず成されるよ。
私たちが天国に行けば、その舞台で賛美を捧げられる。そこには大勢の天人たちもいるし、聖三位も、主も見て下さっている。核心が成されれば…」

「そっかぁ…!じゃあ!
二人とも、引き上げを成して天国に行かないと、だね!」

「うん。一緒に、頑張ろう。主と共に。」

「約束します!」

そういって、天に向かって小指を立てるGさん。まるで主と約束しているか、のようです。それを見て、Bさんはほほ笑みます。

月は聖霊様の象徴。風は神様の息吹。
御子は愛の目で、御言葉で共になさいました。聖三位も二人の賛美をとても、とても嬉しそうに聞いてくださっていましたよ。

私たちが祈ったこと、神様を知る前から願っていたこと。
それらはすべて神様が残らず覚えていて、相応しい事は叶えてくださいます。
だって、この時代は…すべての約束が成される「成約時代」ですから。
だから…
祈って願い求めたことを忘れるな。そうしてこそ、くれる時に分かって受け取る。


ここからはちょっとしたおまけ。

GさんとBさんは二人以外誰もいない教会。…と思いきや、実はそこには他に何人かいました。

「ううぅぅ…よかった、よかったよぅ…」

Aさんは二人が賛美して、Gさんが戻って来れたことにとても感動してました。Aさんも「調子が悪い人」のためにたくさんお祈りしてましたからね。
それに、Bさんが賛美をするのを聞いてさらに感動したみたいです。

「Bが戻って来ないから心配してたけど…そういう事だったのね…。」

それを二人と一緒に暮らしているIさんが見守りつつ涙を拭ってくださっています。
二人はBさんの帰りが遅い事を心配して探していたのですが、教会からの声に気づいて見守っていたのです。

「そうなんです。すいません、ご心配おかけして」

Iさんが話しかけたのはCさん。実は教会の鍵はCさんが開けていたのでした。
Bさんからお願いされて、自分も「教会を開けておいたらGが来るかも」という感動があったので、こっそり、と。

「それにしても…本当にBは…成長したな…」

自分が声をかけて、摂理に来た初めての人がBさん。
彼女の信仰に一時は心をやきもきさせながら、ひたすら良くしてあげていましたが、それが結実したのを見て、Cさんも感動してました。

「…いい賛美だなぁ。…涙が…」

「そうだね…」

「…Eが、涙を…!」

「きっと神様が感動したんだよ~!」

この日に教会で徹夜祈祷しようとしたDくんとEくん。Fくんを巻き込んで三人で教会に来ていたのでした。

「ちょっと!F、もうちょっと静かに…!」

Fさんが感激で大きな声を出してしまったのを慌てて静止するCさん。

「いや、Cさんが『今は入ってきちゃダメ!』って言うから何事かと思ったけど…」

「こういうこと、だったんですね」

Cさんに止められて、結果的に見守ってきた三人は、BさんとGさんの賛美にとても感動していました。
いつもは感情を表に出さないEくんも感動して、涙を流していました。

「Eさんが涙を流しているのは…教会に来て初めて見たんですよ~。」

そうなんですね…。

「さて、今日は遅いからもう帰りましょう。みんなも明け方起きられるように、早く休んでね」

「Iさん、俺たちはこれから徹夜のお祈りをしようと…!」

「あら、そうなの。それだったら…誰か鍵を貸してあげて」

「じゃあ、私が。ほい」

とCさんが鍵をDくんに渡しました。

「ありがとうございます!」

「寝ちゃダメだよ。居眠りしたら教会の霊界の状況悪くなるから」

「大丈夫です。Dが寝てたら僕がちゃんと起こします」

「オイッ!(笑)」

Eくんの一言に思わずツッコむDくん。そこにFくんが…

「二人とも寝たら、僕が起こしてあげるね~!」

「Fの祈りの声あったら…たぶん寝ないだろうな」

「少し声大きいからね。そのために呼んだんでしょ?」

「へへっ。まぁな」

得意げに話すDくん。

「次の日は主日だから、支障がないようにうまく休んでね。牧会者には…」

「話しています。早く来て、Hさんが啓示を伝えてくださるとのことです。」

「あんたたち、牧会者やHさんにも感謝してね!」

「は~い!」

「それじゃ各自、かいさ…」

と、Cさんが号令を掛けたその時。

「…あれ!?」

「って、うわぁ!G、どうしてここに…」

GさんとBさんが鉢合わせました。

「それはこっちのセリフですっ!!
どうしてみんなここにいるんですか!?DやEまで!」

「僕たちは今日徹夜でお祈りしようとしてね…」

「たまたま居合わせたんだ」

「ボクは二人に誘われて~」

一方、BさんはAさんたちに気づきました。

「あ…A。Iさんも」

「もう!探したよ!」

「色々したかったことはわかるけど、夜遅くなる時には私たちにもちゃんと話してね」

「すいません。うっかりしてました…」

「まぁ、何にせよ、よかったわ。何事もなくて」

「本当に…感動した…。二人の賛美…」

「…ありがとう。」

Aさんの真実なその言葉に感謝するBさん、とそのとき…

「Aさんに…Aさんにそう言われるなんて!」

「「えっ?」」

Gさんが感激のあまり声を上げていました。それに驚く二人。

「実は私、Aさんの賛美とっても感動してたんです!
天だけをひたすら見て、っていうか…本当に神様が好きなんだなぁって、心が熱くなって」

「そうだったんだ…」

「知らなかった…Gちゃんが、Aに憧れてたなんて。」

「Bには話しなかったからね…。」

「お~い!?話したい事はたくさんあるのはわかったけど!
明日は主日だから、早く帰って、休みなさい!」

と収集がつかなくなるところをCさんが止めました(笑)

「あ…」

「すいません…」

「わかりました…じゃ、Bまた明日ね!」

「うん、また明日。」

そういってGさんは帰路に着きました。

「二人とも行きましょう」

「「はい。」」

そうして、みんなはそれぞれの家に帰ります。
…え?どうしてDくんとEくんは徹夜祈祷をするか、ですか?それは…また別の話で。
色々あった土曜日でしたが、それぞれが主を迎えて、新しい気持ちで、また主日を迎えるのでした。


摂理に戻りたい。
その想いはまちがいなく神様が与えてくださったものです。
教会にいる兄弟につまずいた。兄弟との関係が悪くなった。
御言葉を聞いて苦しくなった。寂しく思った。
先生が自分を見てくれない。あるいは、教会のみんなが自分を見てくれない。
世の中で自分のしたいことをしたい。
色々な理由があって、摂理を出た人がいると思います。
でも、それでも、摂理に戻りたくなったときには?
そんなときは、まず神様に告げてみてください。Gさんのように、素直な思いを告げてください。
罪が切れなくても。切りたいと思えなくても。
寂しさがとれなくても。
あるいは、後悔してても。
その思いをすべて告げてみてください。
大丈夫です。神様はすべて聞いてくださるでしょう。
なぜなら…この時代には救い人が、御子の体となられたその方がいらっしゃいますから。その人が神様とあなたを仲保してくださるでしょう…。
教会の人もあなたを暖かく迎えてくれるでしょう。だって、その方が「戻ってきた人を愛して、よくしてあげなさい」と話されたのですから。その方を愛する教会の人たちなら、きっとあなたを迎え入れてくれることでしょう。
もちろん、教会の人たちも人間です。まだ完成されていないところもあるので、お互いに引っ掛かったり、意見の相違もあると思います。だけど、それを寂しく思わず…神様に告げてください。神様が、あなたの周りの万物を使って、語られるでしょう…。-

この記事を書いたブロガー

sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。