【摂理人が書く物語】摂理人の小さな奇跡。


U「…ふぅ。」
ここはとある摂理の教会。
インフルエンザでしばらく療養生活をしていたUさんもようやく回復しました。今日は礼拝に参加するために教会に来てました。
U「…うぅ、頭がボーっとする」
体の調子は良くなったUさんですが、頭はボーっとするようです。
ずっと寝たきりでしたから、久々に動くととても疲れる、というのはよくわかります。慣れるには時間が必要ですから。
でも、それだけではないようです。
U「…ネットの画像が…」
実はUさん、療養している間に何もすることがなかったためか、ずっとネットサーフィンをしていたのです。もともとネット中毒だったUさん。色々あって神様の愛を感じていたのですが…。
U「何やってるんだよう、私…。せっかく鄭明析先生が私のために用意した御言葉があるのに、それを見ないでネットばっかりやって時間を潰すなんて…」
若干落ち込み気味のUさん…。
U「…はぁ」
ため息をつきます。
しばし、教会の扉の前で目をつぶっていますが…祈っているのでしょうか?
U「とりあえず、入ろ…」
目を開けて扉を…
ガチャ!
U「わっ!」
O「あ、U!」
開けようとしたUさんですが、先に内側からOさんが開きました。
O「インフル治ったんだ!」
U「おかげさまで…あ、あの。
お粥と果物ありがとうございました」
O「うん!美味しかったでしょ~!」
U「そう…ですね」
Oさんの問いかけにとりあえず答えるUさんですが…。
U「(…ちょっと待って。
今、Oさんに合わせて返事しようとしたけど、本当のこと話したほうが…いいよね。Oさんにとってもいいことだし…それに。)」
御子からのちょっと待ったがかかります。
それに気づいて、自分の考えを振り返り…
U「(人に合わせるより、神様のことを大切にしよう)」
大事なことを悟りました。
U「実は…あのとき鼻が詰まっていてあんまり味がわからなかったんです。だから、美味しいかどうかは…わかりませんでした。ごめんなさい」
O「え~!?がんb…」
Uさんの話を聞いて、内心ショックを受けるOさん。とそこに。
E「ちょっと待って!
O「!?」
何故か教会の中にいたEくんが「ちょっと待って!」と叫びました。
O「(…あ、いかん。
今「頑張って作ったのに~!」って言おうとしてたけど…もしそう言ったらUがますます申し訳無さそうにするな。今なんか調子よくなさそうだし…。)」
その言葉を聞いて、先ほどの言いかけた言葉について振り返るOさん。
U「…あの…どうされましたか?」
O「あ、いや~…鼻が詰まったら味がわからないよね!
そしたら、今度また作ってあげるよ!七草粥!」
U「ありがとうございます…でも、もう七草粥の時期は過ぎているのでは?」
O「それもそっか!じゃあ、インフル完治記念にもっと美味しいご馳走を料理しよう!
今度食べに来て!」
U「…はい!喜んで」
そう言って笑顔で答えるUさん。
その一方で…。
———————————————–
教会の中ではIさんが飾り付けの作業していました。
どうやら新年に合わせて、大きな飾り付けをしているようですが…。
先ほどEくんはこれを見て突然「待った!」をかけました。
I「あら、どうしたのか…?」
その言葉に振り返るIさん、
E「危ない!」
I「…!?」
と、そのそばで何かが倒れかけています!慌ててそれを押さえようとEくんが駆け寄ります!
I「た、助かったわ…ありがとう」
E「いえ…。
これ、結構重いですね。」
それは、装飾の一つであるQさん作「大きな神様の絵」でした。
どうやら留めが甘かったようで、外れてしまいました。
E「さっき、ちらっと横目で見た時に留め具が外れているのが見えたんです。それで思わず…」
I「あの声がなかったら、私の頭に直撃していたわね…」
E「もう一度留めましょう。僕が支えていますので」
I「わかったわ」
Iさんは再び「大きな神様の絵」を壁に留めていました。
U「あの…私も手伝いましょうか?」
と、そこにUさんがお祈りを終えて来ました。
(といっても、頭が動かない状態なのであまりうまく祈れてはいないようですが…。)
E「あ、だいじょ…」
大丈夫、僕がやるから。
そう言おうと思ったEくんの目の前に何故かカーテンがかかります。どうやらIさんが装飾用に持っていたもののようです。
I「あ、ごめんなさい。
それじゃあ、Uにも手伝ってもらおうかしら」
U「わかりました!」
I「Eは…」
E「その留め具をつけたら、一旦ご飯を食べに行こうと思います」
I「そう?…これで留まったはずよ。U、ちょっと見てもらえるかしら」
U「はい…大丈夫、だと思います」
Eくんもそこから離れてチェックします。
E「今度は大丈夫そうですね。それでは失礼します」
U「あ…」
I「ありがとう。助かったわ」
留め具がしっかり留まっているのを確認したEくんはそそくさと二人から離れました。
E「(さっきカーテンが僕にかかったけど…あれは御子からのちょっと待ったってこと、だな。「女性にやらせるよりは男性の僕が…」と思ったけど、ここは二人に任せたほうが良さそうだ。)」
さっきのことを振り返りながら、外に出ようとすると…
A「あ、こんばんは」
E「お疲れさまです。今日は早いんですね」
仕事が終わり礼拝に来たAさんと鉢合わせました。
A「うん、どこ行くの?」
E「少しご飯を食べつつ聖書を読んできます」
A「あ、いってらっしゃい!」
Eくんと別れて教会に入るAさん。
神様に仕事の中で共にしてくださったこと、無事に教会に来れたことなどを感謝していました。
目を開けると…
A「…」
IさんとUさんが作業しているのが見えました。
Aさんは二人をしばし見たあと、再び祈りに入ろうとするのですが…
A「…?」
後ろ髪をひかれるよう思いがして、祈りに入れないAさん。
A「…なんでだろ?」
そのまま、気がついたらAさんは二人の対話に耳を傾けていました。
——————————————
I「じゃあ、このカーテンを押さえてもらえるかしら?私が画鋲で留めるから」
U「はい」
UさんはIさんと一緒に教会の飾りつけをしていました。
I「…どうしたの?」
U「えっ?」
I「何やら元気がなさそうだけど…」
U「それは…病み上がりですから」
I「そう…そうよね」
Uさんの言葉に納得したようなIさん。
U「(…と言っても、Iさんにはお見通しなんだろうなぁ。単に体調が悪いだけでないってことは…)」
Iさんと色々話をしてきたUさんは、Iさんが何か感づいているだろうことを知っていました。
しかし、Uさんは自分の心を見られていることを気にすることなく、むしろそれに心を許していました。
-Uさんの信仰が破線しそうになったとき、嘘をつく自分に色々話してくれたIさん。
神様の体となって、一緒に信仰を支えてくれたIさん。
深い対話を通して、UさんはIさんのことを信頼したのでしょう…-
U「…実は、療養中ずっとネットサーフィンをしていたんです。それで色々なものを頭の中に入れちゃって…頭が痛いんです」
そんなこともあってか、Uさんはいつの間にかIさんに本当のことを話していました。
I「…そうだったの」
Iさんはそっけなく返事をしているように見えます…が、実は内心とても喜んでいました。
今までは自分の弱いところを必死に隠していたUさんが、うまくいかなかったことを話す。
そのことが「彼女の成長」のしるしだからです。
U「どうして、私…いつもこうなんでしょう。
あれだけ鄭明析先生にも、神様にもよくしてもらって、愛してもらって。
それなのに、私は…」
I「一度身についた習慣は、簡単に治るものではないわ。
そのことも神様はわかって、Uのことを愛して、そばにいらっしゃるのよ」
優しく語りかけるIさん。
しかし、Uさんは…
U「…本当に、そうでしょうか…。こんなに良くしてもらったのに、裏切った私のこと…嫌がっていないかな…」
不安に思いました。
自分の行為が神様に対する裏切り行為のように思えて。
そうした自分を許せなくて。
Uさんは。
自分を責める思考に陥っていました。
「ちょっと待った」
と、その時、「ちょっと待った」と声がしました。
でも、それを話したのはIさんでもなく、神様でもなく、私たち天使でもなく…
I「…」
U「え…」
二人はその声のする方へ振り向きました。そこには…
A「Uさん、落ち着いて」
Aさんがほほ笑みながら、そこにいました。
U「あ、あの…こんばんは」
何が何だか混乱するUさんですが、かろうじて挨拶をしていました。
I「A…あのね。
いきなり後ろから声をかけられたら、『落ち着いて』と言われても落ち着けないでしょう」
A「あっ!そうですよね…ごめんなさい」
Iさんの至極まっとうな突っ込みを受けて、慌てて謝るAさん。
その反応で、場が少し和みましたね…(笑)
U「お仕事…早かったんですね」
A「あ、うん、そうなの!
今日は神様が営業先との取引で助けてくださって、順調に…」
Aさんが今日の職場で共にしてくださった神様の証をしていました。
とてもうれしそうですね。
U「…へぇ。いや、仕事の中でも神様が共にしていることを感じられるなんて、すごいなぁ…」
Uさんはその話を聞いて感心していました。
…自分と比較してしまって、負い目を感じてもいましたが。
I「Aもね。昔からこうじゃなかったの」
U「…えっ?」
それをわかってか分からずか。
IさんはAさんについて証をし始めました。
I「御言葉を初めて聞いた時は、とっても人のことを気にしていたの。
だから、営業でも押しが弱くてなかなか営業が取れず…。
それでさらに落胆して自分を責めて…」
…それは少し言い過ぎなのでは…
I「でもね、御言葉を聞いて、だんだん神様の愛を感じてからは変わったわ。
毎日神様のことを意識しようと頑張って、人の目を気にしすぎず、自分の意見を話せるように努力していたわ。そうして、今のように会社でも有数のセールスマンになったのよ」
A「いや、そこまで言わなくても…」
Iさんの話しっぷりに照れるAさん。
A「…でも、私もUさんみたいに自分を責めることあったよ。
御言葉を守れず明け方起きられなかったときとか、仕事で失敗したときとか…」
U「そう…なんですか?」
I「そうね…確かに、『明け方起きられないなんて…本当に私のこと神様は愛してくれているのだろうか…?』なんて話していたわ。マンガみたいに頭にグルグルマークがついているのが見えるくらい…」
A「ハハハ…」
U「…どうやって」
A「…?」
U「どうやって、自分を許せるようになったんですか?
私…自分を許してしまうとすぐに悪いことをしそうで…。
それに…鄭明析先生があれだけ御言葉をくださって、祈ってくださって、それに神様も私を愛して、御子が許してくださって…そこまでしてくださったのに、まだ私はネットを切れなくて…。
そういう自分を見ていると…」
A「ストップ!
また自暴自棄になってるよ」
U「あ…」
Aさんの言葉にハッとするUさん。
思わず顔を上げると…
A「落ち着いて」
Aさんの笑顔が。その姿がどことなく…鄭明析先生と重なりました。
A「私もね、そうやって一人で考え込んで自分を責めていたんだ。
でも、その度に神様は私を愛してくださっているんだって教えてくださったの。それで少しずつ自信が持てるようになった」
U「…どうやって、そのことを確かめたんですか?」
A「神様の愛はね、『御言葉』なの。
御言葉で「生きる道」を教えてくださること。
今の自分に足りないところを教えてくださること。
今の自分がぶつかっている壁を越えられる方法を教えてくださること。
それが、神様の愛だよ」
優しく、しかしハッキリとした口調で神様の愛を教えるAさん。
A「そばにいて、慰めてくれて、抱き締めてくれて…そういう愛を期待していたときはね、私もとても辛かったな…。だって、神様は見えないし、触ることもできないから。本当に私のそばにいるのかな?っていつも不安で…。」
U「それ、わかります。
私も今…そんな感じでした」
A「うん、でも鄭明析先生がこう話してくださったの。
<最高の大きい愛>は ‘生きる道’を教え、その道に行って生きるようにしてあげることであり、‘死ぬ道’を教えて誰が死ぬ道に行くのか分からせて、その道に行かないようにしてあげることです。
U「…!」
その御言葉を聞いて、Uさんの心に衝撃がきます。それは、彼女の認識が覆る音でした。
———————————–
礼拝前。
Uさんは前の方で、静かに祈っていました。
U「神様、聖霊様、御子主よ…。
礼拝を捧げられることに感謝します。」
-だからね、自分が神様に対して申し訳ないなって思ったときにはまずは神様に悔い改めて…-
U「神様、私のインフルエンザを治してくださったことに感謝します。
でも、その間ずっとネットばかり見てて、神様がしてくださったことを忘れていたことを悔い改めます。
私は…神様がこんなにしてくださったのに、って自分を責めていたのですが、それも自分一人でだけ考えていました。本当にごめんなさい。
神様、どうか…」
ーそれから、こう祈るといいよ。ー
U「御言葉を、正しく聞けるように、本当に神様がおっしゃりたいことがわかるようにお祈りします。
本当に、神様の言いたいことが悟れるように、お祈りします」
御言葉が正しく聞けるように、ってね。
そうしてから、私は御言葉を通して愛が感じられるようになったんだ。ー
静かに、しかし切実に。
UさんはAさんからのアドバイス通りに祈りました。
こう祈るのを聞いたら…私も黙っていられませんよね!
はっ!
サタン「グッ!?」
Uさんに疎外感と否定的な考えを入れようとするサタンよ、退け!
ここは聖三位に愛と真心を捧げる礼拝の場だ!お前がいるのは相応しくない!
サタン「チッ…」
ふぅ…サタンはUさんを離れて教会の外へ行きました。
——————————————
そして、礼拝の御言葉の時間。
いつもなら集中力が散漫で御言葉をなかなか聞けなかったUさんも、今日は集中して聞いていました。祈りの効果もあり…
U「…ううぅ。深く聞けない…。やっぱり…いや、もう少し集中して…」
わからなくても諦めずに御言葉を聞いていました。
そんな中、説教で…
– 諦める人たちに、御子は笑いながらおっしゃいます。
ちょっと待った!
U「!?」
遅れて時間があまり残っていなくても、私が他の所に行ってから、また来て縮地して行なえばできる。
私と一緒に最後までやろう。
遅れても時間が残っているのに、諦めてやらないのか。-
U「…あ」
この御言葉が、まるで目の前に神様がいるかのように、Uさんには聞こえました。
自分の足りないところ、弱いところ、変わっていないところ。
それも全てわかって、全てを包んで愛してくださる、神様の声。
-… まだ引き上げられていない人たちも 『もう駄目だ』と言わないで、まだ時間が残っているから、諦めずにやりなさい」とおっしゃっています。-
その声に、Uさんは一人涙が溢れます…。
牧師さんが続けて力強く御言葉を伝えます。
-みんな御子の御言葉を聞いて起き上がり、行なうことを願います!-
その言葉に、Uさんは…
U「アーメン!」
心からの笑顔とアーメンで答えました。
今Uさんに起こったことは、小さな奇跡。
そう、自分の認識が変わるという小さな変化です。
もちろんそれで世界が変わるわけではありません。これからUさんはまたいつもの生活に戻るでしょう。
…しかし、自分の認識が変われば、「ちょっと」の変化だとしても、その変化によって現実が変わります。
本音を話せず互いに気まずくなるところから、本当のことを話して仲良くなるように。
言葉で人を傷つけるところから、言葉で人の心を楽にさせるように。
重いパネルが頭にぶつかって死ぬところから救われるように。
心が異性に向いて神様に集中できなくなるところから、分かれて神様に集中できるように。
一人祈るところから、信仰に悩む兄弟姉妹を救うように。
そして、御言葉を聞かず諦めるところから救われ、最後まで「引き上げ」を行えるように。
ちょっと待った!
このたった一言の言葉。
しかし、その言葉で我に返り自分の過ちに気づくなら…この言葉があなたを死から救います。
だから、あなたも。
「ちょっと」立ち止まって、考えてみませんか?あなたのなくした大切なものが見つかるかもしれませんよ。

ABOUTこの記事をかいた人

「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代まであと一歩。数学者を志す大学院生で、教育系の仕事もしています。 軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。