自己組織化と「位置」の御言葉

おはようございます、satoです。
自然界には不思議な現象がたくさんありますが、今日はその中の一つ自己組織化についてお話ししたいと思います。

自己組織化とは

簡単に言うと自己組織化とは「外から力が掛けられず、個々が俯瞰した視点を持たないのに、物質が秩序的な構造になっていくこと」です。
普通秩序だったものというのは人工的に作られているものが多いですが、自然界の中では何にも手を加えていないのに秩序だった動きをしているものが多くあります。

たとえば「雪の結晶」は多くの形がありますが、基本的には六角形や五角形になっています。

雪の結晶は地上から降る際に空気中の塵がくっついていくことで形成されます。
この際にどこに降り積もっていくか、そこに法則はないはずです。
にもかかわらず、その結果できるのが写真のような綺麗な結晶なのです。
しかも、これが一つの形でなく多様な種類の、しかしその多くが対称性があったり、とても綺麗な形をしたものになります。

もっと分かりやすい例が次のサイトにあります。
子供でもわかる「自己組織化マップ」

こちらに掲載されている自己組織化マップは100マスにランダムに色を塗って、新たな色を作ってはそれに最も近い色のマスと周囲8マスにその色を加えていく、ということを繰り返すことでできます。その結果、不思議な事に「近い色同士が集まる」ということが起こります。

この自己組織化マップというのは色だけでなくさまざまなものを区分けする際にも使えるようで、先ほどのサイトでは「卒業研究で自己組織化マップを使って物語の要約をさせた」という事例があります。

自然界でも「誰が手を加えたわけではないのに、自然と秩序だった動きをしている」という話が多くありますが、それを想起させるような聖句があります。

38:8海の水が流れいで、胎内からわき出たとき、
だれが戸をもって、これを閉じこめたか。
38:9あの時、わたしは雲をもって衣とし、
黒雲をもってむつきとし、
38:10これがために境を定め、
関および戸を設けて、
38:11言った、『ここまで来てもよい、越えてはならぬ、
おまえの高波はここにとどまるのだ』と。

口語訳聖書 ヨブ記38章8−11節

自己組織化と「位置」

このように、何かしらの法則がなかったとしても「自然と秩序が作られる」というのは本当に神秘的に感じます。
そして、私はこの自己組織化が「位置が大事だ」という御言葉にもつながっていると感じました。

私達一人一人にも神様が与えた御心、計画があります。
しかし、それを悟るのに一番早い方法は自分のことを一旦置いて神様の願いどおりにしていくということです。神様の御心を成そうとしているうちに、もっとも自分が活かされる道に行くようになるのです。これは本当に不思議な事ですが…。

あなたがたはキリストのからだであり、ひとりびとりはその肢体である。

コリント人への第一の手紙12章27節

この聖句にあるように、一人一人はキリストの体です。そして不思議なことに、一人一人の役割は体の肢体のように違っていて、しかも適切な位置に必ず流れるようになっています。
そこが欠けたら、うまく機能できないようになっています。

…自己組織化の話を読み返して、一つ私が改めて気づいたのが「自己組織化が起こるときにはまず簡単なルールがある」ということです。なんのルールのない状態から自己組織化が起こるのではなく、「一つのルール」から複雑で高度な構造ができることが自己組織化になるわけです。

そう思うと、例えば「光あれ」という神様の言葉がルールとなって、自己組織化が起きたことによって宇宙と太陽、地球が「自然と」造られたなんてことも考えられるわけですね。これが正しいかはわかりませんが、そのように「神様の御言葉」という一つのルールを行おうとすると、「自然と」それぞれの位置に入って秩序だった状態になると考えると納得です。

そういうわけなので、自分の位置がどこなのか探すことも大事なのですが、それよりも「神様の願うとおりにする」と自然と自分の一番活かされる位置が見えてくるのかも、と自然を見ながら思うのでした。

この記事を書いたブロガー

sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。