ネットの炎上、誹謗中傷、フェイクニュースについて

おはようございます、satoです。
本日は主日ですが、全世界で心を合わせて平和のためにお祈りするお祈り会が行われました。
実は私ちょっと遠出してきたのですが、その様子は明日以降にまとめるとして…。
今日はお祈り会をしながら一つ思い出した話をしたいと思います。

お祈り会の中で「3つのテーマ」でお祈りをする時間があったのですが、その中の一つが民族のためのお祈りでした。
正確には韓国の民族の状況を見てお祈りをする時間だったのですが、端的に言いますと

・過熱した競争社会、特に教育は激しく、試験の結果で自殺する人もいるくらい。

・性暴力を含めたさまざまな犯罪が増えていること。

・フェイクニュースを発信し、自分の気に入らない人を陥れようとする社会。

・若年層の犯罪、麻薬や様々な依存症

などなど、程度の違いはありますが、日本にも共通する問題がありました。
そう言うわけで、こういった問題が解決されるように心からお祈りをしました。
で、この途中で「ネットの悪口によって命を落とす人が多い」というフレーズを話した瞬間にある話を思い出しました。
(実際、韓国で有名人が自殺をするニュースをしばしば見かけます…日本のニュースだけでもこうなら、実際にはもっといるのだと思います)

それが私の推しの一人である【推しの子】の黒川あかねのエピソードです。
一言で言うと、彼女もネットでの炎上と中傷、ありもしないフェイクの情報によって精神を病んでしまい、自ら命を絶とうとしたのです。幸い、主人公のアクアにすんでのところで助けられ、共演者の皆の協力もあって炎上は収まりました。
ここで思ったのは、精神が弱い人が自殺をする、とは言えないということです。自殺をする人に精神的な問題があった、というのはちょっと違うのかなと。

なぜこう思ったかというと、黒川あかねはどちらかと言えば強い意志を持って行動できる方の人だと私は見ているからです。
アニメで表現されていたのですが、彼女は地味な柔軟運動や発声の練習、そして演技の練習を弛まず、毎日行い続けています。
こういった地味な努力ができる人間は正直強いと思うんですよ…私は本当にこういったことができないので。
そんな彼女が命を絶とうとするほどになったのは、悪口に触れることによるストレスがそれほどのものであったということです。決定的になったのは、悪口によってそれまで自分のことを応援していた人が離れそうになったのを見た瞬間なんですよ。

だから、精神が弱い人が自殺をする、というよりは「精神が弱った人が、自殺をする」というのが適切で、その原因の大部分が自分への誹謗中傷、嫌がらせ、炎上…なんです。特にネットで一人が不特定多数の人に見られる現代社会において、この問題は本当に深刻だと思います。

もちろん、悪口に対して「それってあなたの感想ですよね?」くらいの対応ができる人なら多少は大丈夫だと思います。
しかし、あかねのような「全てのことに対して真面目に取り組み、受け入れようとする」人にとって、その悪口は自分の存在否定そのものに近いと思います。そして、それすら受け入れてしまい…。

余談ですが、あかねの才能は「演じる対象の徹底的な分析、思考や認識の理解とそれを自己に取り入れることによる憑依したかのような再現性」があるのですが、この「相手を自分に取り入れる」感覚、別の見方をするとそれくらい自己が薄い、という気もするんですよ。
そういう自己の薄さも、こういった悪意に触れたときには本当に命を失うことになってしまう要因です。
一方で、良いものに触れた時には命を救うことになるとも思っていて、自分を持たない分受け入れるのも早いです。だからこそ、守ってあげるべき才能だと思っています。
実は私自身「相手を丸ごと取り入れる」時があるので、多少理解できる部分はあります。ただし、私は「相手を丸ごと受け入れた後、分析・理解をする」と順番が異なりますが。

このエピソードがあったので、さらに切実にネット社会のためにお祈りをするようになりました。
この問題の深刻なところは、一人一人の悪意、というのは実はそこまで強くない(その人を殺そうと思うほど強い感情を持たない)ことなんですよね。
おそらく「チョットムカついた」「チョット気分が悪くなった」から毒を吐こう、と自分の胸をスッキリさせるために話している人がほとんどなんです。
でも、その何気ない一言で、人が死んでしまうのです。漫画やアニメでなく、現実で。

究極的には、全ての人が悪口を言わないくらい満足した人生を生きられるならこの問題は解決できます。
しかし、どれが近道となるかは誰にも分かりません。だから、切実に神様に願い求めます。

一人の才能ある若者が、人のために生きた立派な人が、命を落とす。
それくらい深刻なこの問題、一つでも解決できるようにお祈りを続けたいと思います。

この記事を書いたブロガー

sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。