「形」で数学を見てみると

おはようございます、satoです。

突然ですが、私は文字よりビジュアルを見るのが得意な傾向にあります。
たとえば、同じ内容なら具体的なものが書かれている方がいいですし、漫画の方が内容が入ります。
小説も、基本的には文字でなく「それが表している世界」を視覚的にイメージしながら読んでいます。
なので、私は物語形式にしたほうが御言葉が入りやすいです。
御言葉を記録する時も絵や記号が使われます。そのほうが楽しいですし。

この「ビジュアル」が得意、というのは実は数学の問題を解く時に非常に役に立っていることが分かりました。
と言いますのも、数学には「色々な公式」が出ているのですが、これを応用するのがすぐに思いつくからです。
たとえば、「a^2-b^2=(a+b)(a-b)」等がありますが、これを使って「99^2-98^2」を計算するという問題があります。
数学が得意な人なら、割とすぐに先の公式を使えばいい、と分かるのですが、苦手な人はこれがなかなか思いつきません。事実、色々な子に数学を教えているとこれがなかなか解けないです。
その差が何か、というのが最近まで分からなかったのですが、その正体は「数式の形を覚えているか」にある、と分かりました。

この「式の形を見る」という話は結城浩さん著「数学ガールシリーズ」(たとえば数学ガールの秘密ノート 積分を見つめて)にて見つけた言葉です。
確かに、私は上の公式を「二乗引く二乗が足す×引く」である、と認識しています。
(言葉にするとわけが分かりませんが、数式の「形」を見ているわけなんです。つまり、ビジュアルで公式を見ているのです)

私が数学を教えている時は一つ一つの数式の「意味」といいますか、「動き方」を教えています。
計算も一つ一つが「動作」なので、「この形はこう計算すればいい」と話していくわけです。
残念なことにこれは「ノート」に書くだけでは分からないので、授業としては結構難しいのですが…^^;
単に公式を紹介して覚えろ、というのは特に苦手な人にとっては難しいのです…。

数学が得意な人と計算が得意な人は少し違う、と私は感じています。
私も単なる計算を頭で行うのはそこまで早くないです。
しかし、「式の形」が分かるとそれを応用して計算することが出来るので結構楽です。(それに、覚えること自体はそこまで苦手ではないです)
なので、「計算が出来ない!」って人も数式の「形」を見ながら勉強すれば数学が出来るようになるかもしれません。

数学に限らず、自分が得意な「見方」があります。
その「見方」を使って生活すると楽になるので、自分の得意な「見方」を探してみると良いと思います。

この記事を書いたブロガー

sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。