日本が誇る数学者の一人、岡潔。その数学に流れる心情の世界とは…。
おはようございます、satoです。
今日は奈良女子大学の数学科を巡ります!
奈良女子大学。通称奈良女。
私がある数学のセミナーに参加した際「奈良女子大学から例年多くの女子が参加する」という話を聞きました。
実はどの大学でも数学科は女子が基本少ないんです。それだけに「多くの人が参加する」と聞いてびっくりしました。
まず、「女子大に数学科ってあるんだ…」というところにビックリ。(でも、これ偏見ですよね(^_^;))
それで色々調べてみたら、ある日本の有名な数学者が名誉教授だということを知りました!
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日本の誇れる数学者、岡潔
岡潔。
この方は日本ではそこまで著名ではないのですが、世界の数学界ではとてもとても有名な方です。
当時誰も手を付けられなかった多変数複素関数論という分野に一人で挑戦し、クザンの第二問題やハルトークスの逆問題という当時の重要な難問を解決しました。
さらに、研究の中で発見した「不定域イデアル」という概念は「層」という概念に結びつき、現在の数学研究における土台となりました。
また、岡潔は数学だけでなく教育や随筆にも熱心で、様々な意見を主張していました。特に教育について著書を書いていたのはこの奈良女子大学に勤めていた時期でした。
岡潔の数学に対する考え方は少し不思議で「論理と数式」でできている数学に対して、「数学には情緒がある」と思わせる話をいくつかされているんです。
たとえば、高校時代に「数式と論理の出ない数学をしたい」と話していた、とか。
数学の論文を出す際にも「如何にこの定義を発見したか」ということが書かれていましたが、海外に論文を出した際にその部分が削除されてとても気分を害された、という話を聞いたことがあります。
私はこういう考え方がとても好きです。だって、数学って「論理と数式」だけでできているはずはないんですもん。(もちろん証明の段階では数式と論理が必要ですが)
でも、西洋の「合理性を重視する」考え方ではこういうのを書くのが合わないのだと思います。
数学者グロタンディークもこれに似た話をしていました。 「まだ数式化されていないビジョンがある。そこから、様々な経緯を経て数式が作られ証明される。しかし、それを論文に書くことを人はしない。 今の数学界はビジョンを遠ざけている」 という感じだったかな、と思います。自伝『収穫と蒔いた種と』に書いてありました。
奈良女子大学の数学科
そんな情緒を重視される岡潔が勤めていた奈良女子大学の数学科。
2014年度から数物科学科になり、HPも変わっています。こことは別に数学科のHPもあり、そこには各教授のHPへのリンクもあります。
そこを見てみると、こんな研究が…
“心や意識は脳神経細胞の一種であるニューロンの活動以外の何者でもないといわれます.そういわれても不思議な気がします.細胞そのものに心が宿っているようにはみえませんから.”
上記HPから引用したこの一文。確かにその通りです。
細胞一つ一つには何の意思もないのに、それを集めた脳には意志があり、意識がある。考えてみれば不思議なことこの上ないです。
摂理の御言葉では人間には「肉体」の他に「魂体」と「霊体」がある、という話をしています。肉体は確かに細胞に細分化できるのですが、それだけでは説明できない心の動き、意識などの問題は実は「魂体」の話になるのです。
ある意味で、この問題の答えと言えるでしょう。 この話に限らず、摂理の御言葉では科学的には解明されていない、しかし現実に起きている様々な現象に対しての答えとなるものがとても多いです。
皆さんも摂理公式サイトマンデーの一行メンターを見てみてください。日々の疑問に対する答えやヒントが載っているかも??
…そうは言っても「それでは魂体や霊体はどうやって作られるのか?」という問題は残っています。この箴言やいくつかの摂理で伝えられた御言葉では「肉体の考えと行いで作られる」とはありますが、これを科学的にも解明できないものでしょうか?
角田教授の研究は、肉体の考え、行いから魂体を作るメカニズムを説明するための数学的土台を作りそうです。
合理性よりも人間の情緒を大切にした数学者岡潔。 それが、心と無限という大きな問題に取り組む奈良女子大学の数学者に受け継がれているように感じます。
心という現代科学では解明されていない問題に取り組む研究、いつか見えない世界-神様や霊界-をも説明するツールになればいいな、と思います。
この記事を書いたブロガー
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「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。
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