信仰、宗教に至った数学者~近代編~


こんばんは、satoです。

前々回、前回と続けて「数学から信仰に至った」数学者を取り上げました。
ピタゴラス、ニュートンはそれぞれ古代、中世の人なのですが、それでは近年の数学者はどうなのか?と言いますと…。色々な人がいます。
今日はその人たちについて書きたいと思います。

ラマヌジャン

まず、数学者の中ではかなり有名なラマヌジャン。
彼は数学者の中では珍しく「証明」でなく、「定理の発見」を多くしました。その多さは…彼が26歳(1913年)までに発見したすべての定理を証明し終えたのが1997年…とかなりのものです。
しかも、26歳というのはちょうどイギリスの大学教授に向けて自分の結果を手紙で伝えたときなので、それ以降ハーディと発見した定理や、病気で帰国したときに考えたものもまだまだあります。
彼が発見したものの中には前に取り上げたヴェイユ予想とつながる「ラマヌジャン予想」や分割数に関する発見といった重要なもの、さらに擬テータ関数という現在の最先端まであります。
私の記憶によれば、擬テータ関数はまだあまり深く研究されていないものの、現代の数論に強く関わっているものだったと思われます。

で、この定理群をどのように発見したのか?これについては、多くの人が疑問に思っています。
なんせ、定理の証明がなくただ数式が並んでいるだけで思考の過程が追えないこと、そしてその発見が「ラマヌジャンの時代を超越していた」こと(現在の数学ですらまだ解明しきれてないものもあります)から、多くの人を惹きつけています。特に数学者の中にはラマヌジャン愛好家がいるくらいです(笑)
かなり神がかっていた(今でいう「神ってた」)ラマヌジャンは、多くの霊感を受けたのだと思われます。
しかし…確かこれは藤原先生の本に書いてあった気がするのですが、ラマヌジャンも常に計算をしてこの定理を発見していったのです。
どうしてその計算をしようとしたのか…は霊感を受けたのかもしれませんが、その後は私たちと同じように多くの計算をして、正しい結果を得られた時には感謝をしながらその結果をノートに書いたのだとか。
ちなみに、ラマヌジャンの家は貧しく、紙でなく石とチョークを使って計算をしていき、間違うたびに消して繰り返し計算をしていました。どれほど没頭をしていたのでしょうか…。

ラマヌジャンはヒンドゥー教のカーストでいう最高位のバラモンに属していて、とても篤い信仰を持っていました。
その規律をしっかり守り、イギリスでも過度の菜食主義を貫きました。しかし、当時戦争中で野菜があまり届かず、それによって病気になってしまったところがありました。
難しい話ではありますが…しかし、この信仰がなければ数学の発見はなかったのではないか、と私は思います。
見えない世界に存在する神を信じるから、見えない世界の数学が「神様から与えられるもの」として認識できた。
それで、ラマヌジャンは数学の発見を「女神が夢で教えた」と話すくらい、多くの発見ができるようになったのかなと思います。

なお、これは余談ですが。摂理では「人間には霊・魂・肉が存在する」と教えられます。この魂というのは考えの実相体で夢と深くかかわっています。ラマヌジャンは平素から数学に没頭していたので、夢でも魂体を通して数式を発見できたのかなと私は感じています。

グロタンディーク

最後に、グロタンディークを挙げます。
この人は、一人で代数幾何学の根底を覆す理論を作り上げ、12個の研究対象とその計画を定め、多くの発見と証明をしていった数学者です。
数論幾何学という一つの分野を作り、様々な概念を生み出しました。
ハッキリ言って、とんでもなくパワーがありますし、とんでもなく発想を大事にします。
彼の数学に関する思想については自伝で分かるのですが、彼曰く「幼子のような発想で」各理論を作り上げた人です。

その彼も、1970年代に入り軍からの資金援助があると聞いて彼が属していた研究所を辞めてしまい、そのあとは環境保護活動に熱心になります。
さらに、遁世してピレネー山脈に山籠もりを…(´・ω・`)
この山籠もり期間も数学について考えていて、その前よりさらに深いビジョンを持って数学理論を創り上げていました。
最も、その理論を見れるのは一部みたいで、それもフランス語を学ばないと読めないです。英訳されているものもいくつかあるようですが、グロタンディーク自身の指示を受けてネット上にはほとんど残っていないようです。

そんなグロタンディーク、山籠もり期間中に瞑想をしながらより霊的なことについても考察をしていました。
ちょっと、というかかなり異端な宗教風なのですが、終末論についてや自分の心について多くの考察をしていたようです。これをまとめた本も書こうとしていたようです。
ちなみに、本当は自身の発見した数学の本を書こうとして、その前書きとして書いたのが自伝になったのでした。ちなみに、4冊ありますこの自伝…(´・ω・`)

瞑想していることには色々な理由がありますが、今自分が苦しんでいること、辛いと思うことに対して向き合っていたのかなと自伝を読みながら思いました。
自分の過去経験した様々なことを振り返り、それと向き合いながら、どうして自分が苦しんでいるのかを考察する。
まさに、自分も経験した「心の回復」の過程そのものです。
グロタンディークもまた、幼少の時から多くの患難と苦しみがありました。なにせ生まれたときは第二次世界大戦辺り。ユダヤの血を持っていた彼にとっては色々な苦痛がありました。

この考察した果てに、霊的なことに至ったのです。
まさに、数学を突き詰めて霊的な話に触れたケースです。最も、それは神様の考えとずれているところが多くあるのですが…(´・ω・`)

このように、数学という「思考」を突き詰め、「それはどうしてそうなるのか?」と厳密に考えていった結果何かしらの信仰に至る人は多くいます。
特に、独創的な発見をする数学者はこのケースが多いです。
その背景には様々なものがありますが…数学者の多くが持つ「純粋さ」、「没頭できるくらいに集中する」気質はかなり大きく関わっていると思われます。
というわけで、次回はこの「純粋さ」についてピックアップしていきたいと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代まであと一歩。数学者を志す大学院生で、教育系の仕事もしています。 軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。