←その3
N「…」
O「N…」
Cさんの家からの帰り道。Nさんの様子を見たCさんがOさんに家まで送るように話していたのでした。
あれからずっと何も話さないNさん。それを見て心配するOさん。
O「あの、大丈夫…じゃないか…。」
N「…」
O「(うーん…かなり落ち込んでいるなぁ。役者をするのはNには合わなかったんだ…。
「物事がうまくいかず、つらく、合わなければ、「自分の個性と才能」と合わない仕事をしているのだから、もう一度見直して、やらなければなりません。」って先生もおっしゃってたし、どうしようか…。)」
Nさんの様子を見て悩むOさん。
と、その時。
N「…あ。」
O「?」
N「…夕日が…」
Nさんに言われて、Oさんが空を見ると、
(SPANKPAGEより。)
それはそれはきれいな夕日が…。
まるで天のお母さん、聖霊様が思い出されます。
O「きれい…。」
N「…」
夕日を見ながら、涙がこぼれるNさん。
でも、それはさっきまでの「つらくて流す」涙ではありませんでした。
思えば、Nさんは今日たくさんのことに挑戦しました。
芸術祭で何か出そうと考えること。
Oさんに誘われ、演劇の練習に行ったこと。
発声練習をしたこと。実際に演技をしたこと。
どれもうまくはいかなかったけれど、感動を受けて自分を変えようとして行ないました。
その一つ一つを見て、聖霊様はNさんに「よく頑張ったね」とおっしゃってくださった。
夕日を通して「天の言語」を聞いたNさんは、感動から自然と涙が流れていたのでした。
O「聖霊様みたいだ…」
N「…」
O「?」
夕日を眺めながら感嘆するOさんをよそに、Nさんはカバンから何かを取り出します。
O「…一眼レフ?」
そう、一眼レフのカメラです。
カメラを手に持ったNさんは夕焼けの空をパシャリ。
O「写真を撮るのが好きだって話してたけど、一眼レフを持っていたとは…。」
N「教会に来てから…お父さんに頼んで…買ってもらったんです。
神様が創られた万物の雄大さ…神秘さ…美しさ…感動した時の風景…それを残したくて…。」
驚くOさんに、Nさんは経緯を話します。心なしか楽しそうです。
そして、カメラを構えて何枚か写真を撮ります。
O「…ねぇ、どんな写真を撮ってるの?見せて見せて!」
N「…はい。」
写真を見たいというOさんに、Nさんは今まで撮った写真を見せます。
O「動物がいっぱい…。」
N「この間…Kさんと一緒に動物園に行ったときに…撮ったんです。」
O「うーん…すごい迫力あるなぁ、このライオンとか虎とか…これ、Kさん?めっちゃビビってる(笑)」
N「とらさんがKさんを見て飛びかかるふりをしたんです…(笑)」
虎の檻の前でビビっているKさんの写真を見て、笑う二人。
O「うん…どれも生き生きとしてる。なんか、目の前にその動物がいるように感じるなぁ。」
N「そうですか…」
写真を見て感嘆するOさんの言葉に嬉しそうなNさん。いつもより笑顔が素敵です。
O「…N、本当に写真が好きなんだね。」
N「…え?」
O「だって、写真を撮っているときからずっと…N、楽しそうだもん。
さっきまでの演劇の練習とは大違いだよ!」
N「…そう…ですね。私…ずっと写真を撮るのは好きだったんです。
御言葉を聞いて神様を信じるようになってからは…もっと…。」
O「それ、Nの個性だよ!写真を撮ること、写真で神様の働きを残すこと…あ、そうだ!」
N「…?」
突然何かがひらめくOさん。
O「その写真、展示してみない?」
——————————-
Q「なるほど…Nの撮った写真を会場に展示する、か。」
O「そうなんです!」
Nさんを連れてOさんが行った先は、会場の装飾係の話し合い。
イラストレーターで美術的なセンスのあるQさんを中心に会場の装飾を進めていました。ちなみに、Qさんは仕事のため、アトリエからskypeで参加しています。
N「Oさんに言われて気付いたのですが…。「個性の王様」というテーマなら…「様々な動物の写真」がぴったりですよね…。」
T「すごくいいね、この写真。躍動感があって…。」
Z「それに、それぞれの動物の個性が見てわかるわね。」
牧会者のZさんとTさんもNさんの写真を見てとても感心していました。
…え、Tさんって誰?彼については…またいずれ(笑)
Z「Q、どう?私はOの提案とってもいいと思うけど。」
Q「データだけ見た感じですが、どれもいい写真です。神様がそれぞれに与えてくださった個性を表現する、この舞台にふさわしい作品と言えるのではないでしょうか。」
Z「決まりね。じゃあ、Nの写真は会場の側面に展示しましょう。」
N「…ありがとうございます!」
O「N、よかったねー!」
N「Oさんも…ありがとうございます。」
会場に写真が展示されることになって喜ぶNさん。そして、彼女以上に嬉しそうなOさん。
Z「それじゃ、Nはこれらの写真をある程度の大きさにプリントアウトしてもらえる?」
Q「サイズはバランスを考えて…」
Z「いや、装飾のセンターはNの写真にしましょう!だから、大きめに!」
Q「なるほど、そうですね。では、会場の装飾はNの写真を際立たせるように…。」
N「…あの。」
Z、Q「?」
N「…他に必要な写真は…ありますか?
当日までに…撮っておきます。」
Zさんたちに必要な写真はないか確認するNさん。
その表情は…今までのどんな時よりも真剣で、生き生きとしていました。
神様が与えてくださった個性と才能。それは一人一人違います。
その個性に合う生き方、使命を与えられたら、人は何よりも生き生きとします。
「個性と才能」どおりに行なえば、引き上げも早くできます。「自分の個性と才能」の前では強いから、自信を持って行なうからです。
「個性と才能」どおりに行なえば、成功率が高くなります。
「個性と才能」どおりに行なえば「やることやること」成功します。
あなたに与えられた個性は何ですか?それはあなたにしかない貴重な宝物です。
個性と才能の使命だ。
この記事を書いたブロガー
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「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。
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