【摂理人が書く物語】過去の残像を振り切るっ!アフター

←その4
G「お疲れさまです!では、みんなで」
「いただきまーす!」
バレーの帰り道、Gさんはみんなでご飯を食べに行きました。
A「Lちゃん、お疲れさま!バレーの練習になった?」
L「はい!とっても楽しかったです!」
心からの笑顔で話すLちゃん。
L「それに、とっても神様を感じられました!」
その言葉にみんな「おぉー」と感心します。
A「そうなんだ!」
O「後半、スパイク決まってたよね!」
L「主を呼びながらバレーしてたら、セッターさんのトスが…「神様が上げてくれる」ように感じて!そしたら、自然と合うようになったんです!」
O「へぇー!その話、とっても参考になるなぁ…。」
B「ブロックしてても、だんだん強くなってたから、防ぐの結構大変でした…。」
L「あと、どこに打てばいいのか直感が働いて…その通りに打ったらほとんど決まったんです!これも主の助け、ですよね!」
O「いやはや…確かにそうだね。
(でも…それは本来「バレーをたくさんやった上で働かれる」ものなんだけどなぁ。主は本人の実力や知識の上に働かれるし…。
どこに打つかわかってから体の向きを変えたり、直感通りに打てることと言い…この子、何者?)」
喜ぶLちゃんを見ながら、少し疑問に思うOさん。
L「でも、最後のレシーブもすごかったです!」
K「Nちゃんはいつも運動が苦手なの。バレーも全然できなくて、うまくいかないんだけど…」
O「最後の最後で飛び込んで取った!いや、あれは神様が感動したよ!!」
Nさんの話になり、頭の中の疑問そっちのけで話に飛び込むOさん。
O「ホントNすごいよー!」
めっちゃベタ誉めされてる当の本人は…
N「あ…あの………」
とっても恥ずかしそうです。
C「N、最後のは本当によかったよ。
神様が誉めてくださってるから、そこは自信を持って。
それに、あれはNの体を使って主がしてくださったことだから、そのプレーは認めてもいいよ。」
N「…あ、はい。ありがとうございます。」
Cさんの冷静なコメントに、ようやく安心するNさん。ちょっと自分が目立ってしまったのが恥ずかしかったのです。
L「でも、Bさんも本当に強かったです…スパイクも速かったし、ブロックが…」
G「というか!Bは本気出しすぎ!もうちょーっと手加減してくれても…」
B「いや、ここで手加減なんかしたら意味ないじゃない。それに…Gちゃんにも良かったでしょ?」
G「まぁね!あの強烈ブロックのおかげで…」
C「最後のあれ、狙ったの!?きれいにワンチさせて私たちの後ろまで飛ばすなんて…」
A「そういえば、B最後のアタックの時「主よ!」って言ってたよね!」
B「Nの頑張り見てたら…どうしても決めたいって思ったら主を呼んでた。そしたら、あの場所に打ったらうまくいきそうな気がして…」
L「すごーい!主の助けですね!!」
Gさんをよそに、盛り上がる皆さん。
G「あ…あのぉ…」
O「G、どうだった?」
おいてけぼりのGさんにOさんが話しかけます。
G「私のはな…あ、Oさん。」
O「精神一到のコツ、つかめた?」
G「あ、それなんですけど…。」
O「?」
G「私、最初はバレーをするつもりで試合に臨んだんです。」
O「それは…みんなそうでしょ?」
G「ええ、まぁそうですが…。最後まで話を聞いてもらえますか?」
O「りょーかい。」
G「でも、そうしたらLちゃんとBの身長差とか色々気になっちゃって。あんまり集中できなかったんです。」
O「ふんふん。」
G「で、途中でFのナイスレシーブがあって、Cさんが主を呼ぼう!って話したことで、「精神一到のコツをつかむ」って目的を思い出して…」
O「まーねぇ。
いざ試合が始まったら、心の中で決めていたこと忘れること多いよ。」
G「とりあえず、心の中で主を呼んだんです。そしたら、自然とBを見てて、ボールに反応できたんです。」
O「おぉ!精神一到できてるじゃん!」
G「はい。でも…それだとちょっと次元が低かったな、って思ったんです。」
O「えっ?どういうこと?」
Gさんの気づきに疑問を持つOさん。
GさんはLちゃんがみんなの話に夢中になってることを確認しながら、続きを話します。
G「…私が取ったあと、Lちゃんが決めたとき「神様が助けてくださった」って聞いてとても喜んでいたんです。
…彼女御言葉勉強中じゃないですか。あんなに主を感じて喜ぶなら、もっと主を感じたら、もっと彼女の信仰が堅くなるなって思って…。そしたら「彼女にもっと神様を感じさせてあげたい」って考えになって…自然と考えが一つになったんです。」
O「…」
G「Oさん、聞いてます?」
O「聞いてるよ。Gの動きがスッキリしてたわけがわかって、軽く驚いてたの。」
G「へ?」
O「今のGの考え、確かに次元の高い考えだよ!それは「神様視点、救い主視点」の考え。その考えなら確かに精神一到できるなぁって。」
G「そうなんです!
目的を持つこと、それも次元の高い、私だけの目的でなく、もっと大きなもののための目的を持ったら、自然と考えが一つになるんですよ!」
O「考えの次元を上げたら、考えが一つになる。だね。」
G「?」
L「何の言葉ですか、それ!?」
O「これはね…ってLちゃん!?」
L「あ、Oさんの今の言葉が聞こえて思わず…」
O「これはね!私たちに御言葉を教えてくれた牧師さんの言葉なの!かっこいいでしょっ!」
L「…すごい、深い言葉な気がします。」
O「そーだよ~。すっごい深い言葉だから、Lちゃんもお祈りして悟ってねー。」
L「わかりましたっ!」
話が盛り上がる皆さん。
O「(しかし…今のGの話、あれは私のようなスポーツをまとめる人が意識することなんだよなぁ。それを教えられてもいないのに悟るなんて…。いやいや、これは私もうかうかしてられないな。もっと次元を上げよう!)」
Oさんはそう考えながら、ニヤリと笑います。
O「ホント、私の引き上げのために足りないところを教えてくださる主に感謝ですなぁ…。」
L「Oさん、なにか言いましたか?」
O「いやいや、みんなを見てると私ももっと成長せねば!と思っただけだよ!」
G「いや、Lちゃんは若いし、希望的だ!」
L「そうですか!?」
I「G…あなたも十分若いわよ?」
話は盛り上がりながら、バレー後の時間が過ぎていくのでした。

この記事を書いたブロガー

sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。