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【摂理人が書く物語】生活の中の小さな英雄。side:L~Bible Story:エリヤとカラスのパン その2~

【摂理人が書く物語】生活の中の小さな英雄。side:L~Bible Story:エリヤとカラスのパン その2~

A「最近、学校は楽しいかな?」
ここは駅前のカフェ。Lちゃんはいつもここで御言葉を聞きに来ていました。
L「はい!もうすぐ球技大会があるから、そのための練習でクラスが盛り上がってます!」
Lちゃんは、御言葉が好きでした。
A「そうなんだ…Lちゃん、スポーツ得意なんだ。」
L「いえいえ、ただ体を動かすのが好きなんです!ボール使う競技はあんまり…(笑)」
A「いいなぁ。私はあんまり運動が得意じゃないから…。今度一緒に運動しようよ!」
L「いいですね!一緒にやりましょ~!」
そんな感じで、会話が盛り上がります。そして…
A「じゃあ、今日は私が聖書の話を伝えます。」
L「え~っ!Aさんが!?」
A「(あれ…?もしかして、引いたかな…。)」
L「感激ですっ!」
目をキラキラさせながら、Aさんに話します。
A「え?」
L「Aさん、私にとってホントにホントに憧れなんです!そのAさんから御言葉を聞けるとは…!」
A「そうなんだ…(素直だなぁ…)」
L「最近、高卒だと就職なかなかできないじゃないですか。そんな中で一流会社に就職して、しかもかなり活躍されているって聞いて…しかも優しいし…ホントにすごいって思います!」
A「…Lちゃん、それはね。私の力じゃないの。」
L「えっ!?」
A「私は元々人見知りで、人と話すことも苦手だったし、人に何かものを言うこともできなかった。
それに、いつも失敗したら落ち込んじゃって…。
だからね、色々あって就職できたけど、3年くらいはとってもつらかったの。あまりにうまくいかなくて…。」
L「そうだったんですか…」
Aさんの話を真剣に聞くLちゃん。
A「でもね。私は変われた。人と話すことにも自信がついて、失敗を恐れなくなった。だから、少しずつだけど会社でもうまくできるようになったの。」
L「それは…どうしてですか?」
A「聖書、だよ。私も聖書の読み方を教えてもらって、御言葉を聞くようになって変わったの。
神様の思いを感じて、神様の愛を感じて…そこから、自信が持てるようになった。」
L「…すごい、聖書ってすごいですね!」
A「Lちゃんも、変われるよ。Lちゃんは元気いっぱいだし、大胆だし…」
L「いやいや、そんなことありませんって!」
A「聖書の話を聞いて、神様を知ったら…」
L「もっと、神様のこと知りたいです!」
Lちゃんがこの御言葉のことが好きなのは、神様のことがよくわかるから。
神様について知りたいと思ったことはありませんでしたが、Aさんと話しているうちに聖書について興味を持っていたのです。
L「…私も、もっと変わりたい!」
でも、Aさんの話を聞いて、Lちゃんはもっと御言葉を聞きたいと思うようになりました。
——————————
A「今日はね…エリヤっていう人の話。」
L「エリヤって…誰ですか?倫理で聖書の話、少しは出るけど聞いたことないです…。」
A「この人はね、イスラエルが二つの国に分離しているときに…」
そして、Aさんが御言葉を伝え始めます。
A「…でね。王様に神様の御言葉を伝えたエリヤは、残念にも国を追われてしまったの。
神様はエリヤを養おうと、川に行くようにおっしゃった。」
列王記上17章2-6節
主の言葉がエリヤに臨んだ、「ここを去って東におもむき、ヨルダンの東にあるケリテ川のほとりに身を隠しなさい。そしてその川の水を飲みなさい。わたしはからすに命じて、そこであなたを養わせよう」。エリヤは行って、主の言葉のとおりにした。すなわち行って、ヨルダンの東にあるケリテ川のほとりに住んだ。すると、からすが朝ごとに彼の所にパンと肉を運び、また夕ごとにパンと肉を運んできた。そして彼はその川の水を飲んだ。
L「カラスがエリヤにパンと肉を運んでくれたんですか!すご~い!」
A「え?どうして?」
L「だって!カラスって不潔だし、残飯あさるし、なんか…不吉なイメージがするから、意外だなって…」
A「…Lちゃん。今、カラスは不潔で、不吉なイメージがするって言ってたけど…神様はどう思っているのかな?
L「えっ?」
A「この聖書はね、神様が人を通して記録したものなの。だから…神様の視点に立って考えてみることが大事なの。」
L「あっ、そうですよね!手紙だって、書いた人のことを考えながら読むのが大事ですよね!」
A「それでね…聖書にカラスについてなんて書かれているかっていうと…」
レビ記11章13-15節
鳥のうち、次のものは、あなたがたに忌むべきものとして、食べてはならない。それらは忌むべきものである。すなわち、はげわし、ひげはげわし、みさご、とび、はやぶさの類、もろもろのからすの類、
L「忌むべきもの…」
A「そう、神様にとってカラスは忌むべきものだったの。」
その話を聞いてLちゃんは…
L「…うぅぅ…悲しいです…」
A「どうしたの、Lちゃん!?」
突然、泣き出してしまいました。
L「だって…神様にとって、エリヤは「神様の御言葉を伝えてくれる」、大切な人なんですよね。」
A「うん。そうだよ。」
L「神様は、エリヤのこと、とっても好きだったんですよね。」
A「うん。」
L「それなのに…神様は自分が忌み嫌っているカラスに好きな人を養わせるしかないなんて…悲しいじゃないですか…そう思うと…涙が…止まらなくて…」
A「…そうなの。神様は、Lちゃんくらい、それよりもっと涙を流しながらエリヤを助けていたの。」
神様の気持ちを思って、Lちゃんは涙を流しているのでした。…本当に、純粋ですね。
——————————
L「今日は、ありがとうございました。お忙しいのに…」
A「そんなことないよ。Lちゃんを見て元気受けちゃった。これで明日もがんばれそう!」
L「そうですか…よかった!!
あ!そうだ…次なんですけど…」
A「うん。」
L「明日…ううん、これから毎日お願いできますか?」
A「うん…えぇっ!?」
L「今日のお話聞いて、もっと神様のこと知らなくちゃって思ったんです。これ以上、神様を悲しませたくないから…早く、神様のこと喜ばせてあげたいなって思って!」
A「…うん!わかったよ。そしたら、いつも伝えてくれてるIさんにも相談してみるね。」
L「私、朝なら少し時間を作れそうです!
いつもより少し早めに家を出れば…」
A「そのことも伝えておくね。」
L「お願いします!」
A「うん、それじゃ…」
L「また明日!」
元気にあいさつするLちゃんなのでした。
→Bさんの物語。


——————————
「L…実は前から、お前のこと気になってたんだ。」
次の日。
教室から呼び出されたLちゃんは…
「オレと付き合ってくれないか?」
クラスの人気者から告白されました。
「…あいつ、ついに告白したぞ!?」
「こんな人が見る所で…!?」
「いや、でも前からLも気になってたって話してたから…」
「よかったよね、両想いだ!」
クラス中がひそひそ話をします。
L「…」
そんな中、Lちゃんは。
L「ごめん。私は、付き合えない。」
「…えっ?」
「まじかよ!?Lがふったぞ!」
「ウソ!?だって前は「あの人と付き合いたいなぁ」って話してたのに…。」
Lちゃんの返事に驚くクラスメイト達。
「…どうして!?」
L「私には…心に決めた人がいるの!」
「!?」
L「だから…あなたとは付き合えない、ごめんなさい!」
「あ…」
そういって、走り出すLちゃん。
「行っちゃったぞ…」
「うわ~残念だな…」
「いい気味だ…(笑)」
「L、どうしたんだろ?心に決めた人って…誰?」
人気者を憐れむ人、ほくそ笑む人、Lちゃんの気になる人について考える人、ねたむ人…そんな中。
L「(ホントは気になってたけど…でも。)」
Lちゃんは。
L「(神様より、大切なものはないから!)」
神様を仰ぎ見るのでした。

この記事を書いたブロガー

sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。

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