「理不尽」で自分の努力が崩れたとき。

おはようございます、satoです。
突然ですが、人生生きる中で「時間を掛けてやっていたことが一瞬で台無しになる」ということがしばしば起こります。
それが自分の失敗によるものだとしたらショックが大きいですし、凹みます。
しかし、自分のせいでも、相手のせいでもないのに、理不尽にも崩れてしまうこともあります。
相手がいるなら怒ったりもできますが、あるいは反省したり切り替えたりもできますが、そうでなく天候や突然の事故によって台無しになったとしたら…。

鄭明析先生もまた、このようなことを経験されました。
それも、とてつもなく大きなことで。それが月明洞の岩の野心作を造られたときです。

月明洞の野心作は大きな岩が立っている岩の造形です。
これは神様が鄭明析先生に構想を与えてくださって、先生と共に作業をされた方々によって造られました。
月明洞公式サイトにも詳しく書かれておりますが、一部抜粋します。

岩は全て天然石、特に虎皮石を多く使用しています。この岩は虎の縞のような黒い縞模様があり、刃のように堅いことが特徴です。通常、地中深さ約40m掘り出される岩で、現在ではとても希少価値の高い岩となっています。

急勾配の斜面に、雄大な岩が垂直に立ち並ぶ姿は神秘的で、個性的な岩々が調和をなしている姿が美しく、見るものを魅了します。大きなスケール、希少な材料、急傾斜という立地、どの角度から見ても、驚き圧倒される大胆で意欲的な作品で、世界最上級の岩の造形と言えるでしょう。

 

月明洞は元々急な山に囲まれた地形で、前にあった山の一部を開発し、その上に大きな岩を立てて造られています。
実際に月明洞に来て見てみると、その雄大さと神秘さがひしひしと感じられます。急な山にそびえ立つ大きな岩たち。それが一つの「神様の御座」の形象を成しているのが奇跡的です。

このような岩の野心作ですが、これが完成するまでに5度も崩れてしまいました。
岩が割れてしまったり、重さに耐えられなかったり…その中で死者が一人も出ていないのが本当に奇跡です。
特に5度目は「これで完成した!」と皆が思っていたくらいだったのですが、大雨が降ったために大きく崩れてしまいます。
これには皆ショックが大きく、鄭明析先生も言葉が出なかったと聞いています。
周りからは「これは神様の御心ではなかったのではないか…」という声も…これも先生の心を苦しめました。

しかし、鄭明析先生は次のように話しました。
「岩は崩れても、私の心は崩れなかった」
先生は、神様の御心があることを確信していたので、最後まで諦めずにより完成を目指して再び立て始めました。
そして、6度目についに野心作が完成したのでした。

なぜこんなにも野心作は崩れたのか?
それは神様の構想通りに完璧に造るためでした。
実際、岩が崩れるたびに「強度の弱い岩を使ってしまっていた」「排水ができていなかった」などの改善点があってそれを直すことで完成度がより高くなりました。
そして、最後に完成したとき…神様の構想通り「神様の御座」の形象が現れたのです。
それ以来、今に至るまで野心作は崩れていません。

このように、理不尽なことで今までの努力が崩れてしまったとき…実はもっと良い道、良い構想がある、改善できるところがある、より自分を完成させることができる…そんな機会なのかもしれません。
もしそうでなかったとしても、「もっとよくできる!」って考えたら喜びに変えることができます。実際、改善してより良くすることは楽しいことです。
だから、大変なことがあってもこのように気持ちを切り替えていきたいと思います。

この記事を書いたブロガー

sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。