【摂理人が書く物語】あの空の向こうに…

おはようございます、satoです。
今回の物語はアイキャッチ画像に掲載した摂理の芸術家Minoriさんが私が書いた構想を基に描かれた作品「空中天国」から構想を受けた物語です。
ちなみに、Minoriさんのブログはこちらになります→摂理の彩り~芸術と信仰生活~
この作品以外にもとても美しく神秘的な作品が多く、心が綺麗になります。・゚・(ノД`)・゚・。
私に構想をくださり、専門家を通して作品を作ってくださった神様に感謝の思いを捧げ、この物語を書かせていただきます。

※作中でこの作品の反転、拡大等の加工をしていますが、全て作者であるMinoriさんの許可を得ております。本当に感謝します。…念のため


…突然なんだけど、あなたは神様がいるって思う?

私はね、なんとなくなんだけど、いる気がするんだよね。

神様って言っても、よく神社に祀られているような神様でなくて、もっと大きな…「すべての自然を作った」神様。
それも、「私のことを誰よりも愛して、見守ってくれる」ような。

…こういうの友達に話すと、「ロマンチック~」とか、「そんなのいないよ~」とか、「テストで良い点取れるようにお祈りしよ~」とかちょっと茶化されるんだけどね。
でも、私はいるって信じてる。

だって、考えてみてよ。
私達がいつも吸っている空気、いつも見ている木、犬、猫、鳥…一つ一つ。よく見てみると、不思議なんだよね。

ちゃんと葉っぱが上で、根っこが地中にある。
葉っぱが光を浴びて、えーっと…光合成だったけ…それをやって酸素を生みながら栄養を得る。
根っこから水を吸って成長する。

もし、これが逆だったら、なんか気持ち悪くない?ぐにゃぐにゃな根っこが上にあって…うーん、気持ち悪い…。

猫って本当にカワイイよね…特に子猫。
でも、この猫の目の位置が口に合って、鼻が逆さまで…そんなピカソの絵みたいになったら、とっても気持ち悪くない?

考えてみたら、不思議なんだよね。
どうして猫はこんなにカワイイんだろう?
ただ口があって、鼻があって、目があって、耳があって…その位置がちゃんと美しく、可愛く見える。
木がぐにゃぐにゃな根っこでなく、葉っぱが上にある。
そのおかげで、人が生きるために必要な酸素もあるし、木の下に日陰ができて休める。

他のこともそう。

私がいるところにコンビニがあって。学校があって。
私が困っているときに助けてくれる人がいて。
生きるために必要なものがあって。

いつも通り過ぎていたような「当たり前の風景」なんだけど。
ある日、ふと思ったんだ。「こんなに私のために用意されている」って普通じゃないなって。

まるで、「私が生きられるように」守ってくれている…そんな気がするんだ。

そう考えたら、過去のことも普通じゃない気がしてきたの。
道路に飛び出しそうになったときに、声を掛けてくれた。
ちょっと友達と仲が悪くなって、いじめられそうになったときに、お母さんが話を聞いてくれた。
お父さんがお菓子を買ってくれた。何も知らなかったみたいだけどね…。
友達と仲直りできるように友達が助けてくれた。

本当に、私を見守ってくれている。愛してくれている。
そんな感じがするんだ。

 

…もしかして、あの空の向こうにいるのかな?
私のことを誰よりも愛してくれる、そんな素敵な人が。


校庭で一人空を見つめている少女。
そんな少女を、天国にいる神様もまた見ていました。
本当に、愛おしそうに、彼女を見ていました。

-人間も、万物も、建物も「正しく」見なさい。そうしてこそ宝を見つける。

その御言葉の通り、人を見て、万物を見て、一つ一つから神様の愛を感じる、その少女を、神様はとても喜ばれていました。

しかし、彼女はまだ神様のことを知りませんでした。
なんとなく感じているのだけど、まだ知らない。

彼女を愛したい神様は、一人の人に感動を与えました…。


「…ねぇねぇ」

「?」

校庭で空を見ていた少女に一人の少女が声を掛けました。
どうやらクラスメイトのようですね。

「さっきからずっと空を見ているけど、どうしたの?」

「うん、もしかしたらあの空の向こうに、私を愛してくれている人がいるのかなって思って」

「そうなんだ…」

その子は、真剣に彼女の話を聞いていました。

「前に、話してたよね。いつも私を愛して、見守ってくれている感じがするんだ、って」

ーそういえば、この子だけは私の話を聞いても笑わず、真剣に聞いてくれてたなぁ。

そんなことをふと思い出しながら、彼女は空からクラスメイトに目を向けました。

「…私ね」

「ん?」

「私、知ってるんだ。
『誰よりもあなたを愛して、ずっと見守ってくれている』、その人のこと」


あぁ、やっぱりいたんだ!私のことをずっと見てくれている存在が!

なんかおかしい感じはしていたんだ。目に見える世界だけを見ても「何か足りない」って感じが、ずっとしていた。でも、それは正しかったんだ。
「目に見える地上」だけでなく、「目に見えない天国」もあるってこと。
肉体では行けないくらい遠いけど、霊でなら行けるってこと。
地上と天国が合わさって、この世界は成り立っているんだ!

やっと、やっと出会えた!

私が空を見ているように、神様も私を見てるんだ!
私を誰よりも愛して、見守っている神様がいるんだ!

あの空の向こうに!


肉体ではどんなに時間を掛けても行くことのできない、地上に限りなく遠いところにある天国。そこに住まわれる神様と、地上に生きる少女。
今、少女は全てを知って神様と見つめ合いながら喜びを感じていました。
ずっと会いたかった「自分を誰よりも愛する存在」。
地上にはいない、神様と出会えた奇跡に心を震わせていました。

肉体では行くことのできない天国にいる神様と、地上で目と目を合わせられる奇跡。
地上と天国、限りなく遠い2つの世界を結ぶ奇跡。
それは、決して夢ではなく、空想でなく、「今、この現実で」起きているのです。

今は、「地上で神様と出会える」時代。

すなわち、主ご自身が天使のかしらの声と神のラッパの鳴り響くうちに、合図の声で、天から下ってこられる。その時、キリストにあって死んだ人々が、まず最初によみがえり、それから生き残っているわたしたちが、彼らと共に雲に包まれて引き上げられ、空中で主に会い、こうして、いつも主と共にいるであろう。-テサロニケ人への第一の手紙4章16-17節

「神様から見たら空中にある」地上で出会える時代。
それは、今この時、誰もが体感できる奇跡なのです。

そう、あなたにも。

この記事を書いたブロガー

sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。