【摂理人が書く物語】生活の中の小さな英雄。side:C

C「…主よ。」
Cさんは明け方の礼拝が終わった後も祈り続けます。
C「…<言葉>は「剣」であり、「鋭い針」のようで、幼い人や成長の途中の人たちには大きな傷になります。そうおっしゃいましたよね。
私の言葉は…人を傷つけてはいないでしょうか?」
その内容は、自分の言葉について。
C「今まで自分が思ったことをすぐに話していましたが、それが人を傷つけることもあることを忘れていました。本当に悔い改めます…。
たとえ、主の言葉だったとしても、その人の心の器を見て、主の御力、すなわち「愛」で接するべきでした…」
Cさんはみんなを導く立場として、人に御言葉を話し、アドバイスする機会が多いです。
だから、「自分の言葉で人が傷ついていないのか」をとても気にしていました。
Cさんが祈る間思い浮かんだのは、この前の礼拝でのGさんとのこと。
Gさんが教会を出る前に、もっと私に素直に話せるようにしてたら…。
そう思い、責任を感じずにはいられなかったのです。
C「…よし。」
——————————-
C「G!」
G「あれ?Cさん?」
AKB48のグッズを友達に渡したGさんのところに、Cさんがやってきました。
G「どうしたんですか?」
C「あのさ…この間のことなんだけど。」
G「えっ?この間って…いつのことですか?」
C「少し前の礼拝が終わった時。
私がGに声かけた時に…私「そんなイヤそうな顔を…」って言ってたよね。」
G「え~と…あぁ、そうでしたね!」
C「G…ごめん。」
G「え?」
C「正直…嫌だったよね。そんなこと言われてさ…。」
G「…そんな、気にしてないですよ!
実際、私だってあのとき神様に色々愚痴を言ってしまって、失礼なことを…」
C「もっと言葉に気を付けるよ。だから、御言葉を聞いてわからなくなったとか、聞いてて苦しいとかあったら…私に気軽に話して!」
G「Cさん…それでしたら。」
C「?」
ふと思いついたように、Gさんは少し笑いながら話します。
G「もう少しだけ、話さないで皆の話を聞いてあげたらいいと思います。
Cさん、少しだけ一方的に話す癖があるから…。」
C「…あー…」
Gさんの話に、Cさんは少し笑いながら反応します。
G「?」
C「それね…昔から言われてたんだよね。よくIさんとかKさんとかに「Cは勢いでいっちゃいがちだからもう少し落ち着いて…」って。まだ直ってなかったんだなぁ…。」
G「そうなんですか?」
C「そうなのよ!でも、Gの言う通りだ!
よし!これからは人の話をちゃんと聞いてあげるぞ!」
そういって、飛び上がりかねない勢いで決心するCさんの姿に…
G「…(≧▽≦)」
Gさんは思わず、声を出して笑ってしまいました…(笑)
C「…そんな笑わなくても(笑)」
G「いや…何と言いますか、その勢いの良さ、Cさんらしいなって…(笑)」
私、そういうCさん好きですよ!」
C「…照れるなぁ(笑)」
G「これからも…何か困ったことがあったらよろしくお願いします!」
C「うん!よろしく!」
そういって、固く握手する二人。
G「それでは、また!」
C「うん、またね!」
そして、二人は別れます。
C「…よかった。G、少し心がほぐれたようだった。
やっぱり、地で解いたことは天でも解けるんだな…。」
Gさんと別れて、Cさんは思います。
C「そういえば…鄭明析先生はどんな人の話もちゃんと聞いてあげて、その人の気持ちに共感してあげて、御言葉を伝えて助けてあげてたなぁ。私も…少しは近づけたかな。」
-それは。これからだよ。-
C「…そうですよね。頑張ります。」
そよ風に吹かれながら、Cさんは心を新たに決心したのです。
と、その時。
C「あれ?…Bだ。」
Bさんが歩いているのを見かけました。なんだか、少し元気がなさそうです。
C「…」
一体何があったのでしょうか?
→Bさんの物語。
→Lちゃんの物語。

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sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。