satoの数学小説シリーズ「真理の森の数学セミナー」絶賛更新中!

【摂理人が書く物語】天の瞳に映るのは、あなた。その2

【摂理人が書く物語】天の瞳に映るのは、あなた。その2

←その1
場所は変わってCさんの家。みんなはここで演劇の練習をしています。
O「こんにちはー!」
C「ア、エ、イ、ウ、エ、オ、あ…O!」
Cさんがちょうど発声練習をしているところでした。
N「こんにちは…。」
C「あれ?Nも一緒なんだ!」
O「見学に行きたいって、一緒に来たんです!」
N「芸術祭で何をしようか考えているときに…Oさんに誘われて…。」
C「芸術祭で何かをしようって思ってるんだ。」
N「はい…。でも…何をしたらいいのか思いつかなかったんです…。」
C「そうなんだ!じゃ、ちょっと練習に参加してみたら?」
N「…え?」
O「お、いいですね!」
芸術祭のために見学に来たCさんに「練習に参加してみたら?」と誘うCさん。それにOさんもノリノリです。
(久々に出ましたね、Cさんの「話を聞かない癖」(笑))
N「あ…あの…私は見学したいだけで…
人前で演技するのは…ちょっと…」
Nさんは突然の展開におろおろしてます。
C「ここなら誰もいないし、やってみたら案外楽しいかもよ。」
N「え…えと…」
CさんはNさんに猛プッシュ。
O「それだったら…まずは発声練習だけやってみるのはどう?」
N「発声…ですか?」
O「うん。演劇をする時は言葉を大きく、はっきり話さないと見ている人に聞こえないから、声を出す練習をしてるの。さっきCさんがやってたのが、それだよ。」
N「…」
Oさんの提案に少し考えるNさん。
C「確かにそれなら人前でやるわけでないから、いいかもね。」
CさんもOさんの提案に賛同します。
N「…」
O「どうする?」
Nさんを見ながら、返事を待つOさん。
そんなOさんを見ながら、Nさんは…
N「…やって、みます。」
発声練習をしてみようと決心しました。
O「おー!」
C「じゃあ、さっそく始めよっか!」
Nさんの決心に感激するOさん、そして、Cさんの一声で練習が始まりました。
C「まずは「ア、エ、イ、ウ、エ、オ、ア、オ…」って大きく、はっきりという練習ね。
「ア、エ、イ、ウ、エ、オ、ア、オ」…こうやってね。」
自分でやって見せながら練習方法を教えるCさん。
N「わかりました…。」
C「よし、それじゃいくよ。せーの!
ア、エ、イ、ウ、エ、オ、ア、オ!」
O「ア、エ、イ、ウ、エ、オ、ア、オ!」
N「ア…エ…イ…ウ…エ…オ…ア…オ…。」
三人で一緒に発声練習をしますが、Nさんだけ声があまり聞き取れませんでした。
C「…N、もう少し声を大きく出せる?」
N「…これが…精一杯です…。」
C「口をもう少し大きく動かすといいかも。こうやって…」
口の動かし方を自分でやってみせながら、熱心に教えるCさん。
N「あ…え…い…」
C「うん。さっきより大きくなったね。それじゃ、もう一回行くよ!せーの!
ア、エ、イ、ウ、エ、オ、ア、オ!」
O「ア、エ、イ、ウ、エ、オ、ア、オ!」
N「ア…エ…イ…ウ…エ…オ…ア…オ…。」
C「…まだ声が小さいかな。もう少し…」
N「はい…。」
C「じゃ、今度は最後まで行くね!せーの!
ア、エ、イ、ウ、エ、オ、ア、オ!カ、ケ…」
O「ア、エ、イ、ウ、エ、オ、ア、オ!カ、ケ…」
N「ア…エ…イ…ウ…エ…オ…ア…オ…。カ…ケ…」
C「パ、ペ、ピ、プ、ペ、ポ、パ、ポ!」
O「パ、ペ、ピ、プ、ペ、ポ、パ、ポ!」
N「……パ……ペ……ピ……プ……ペ……ポ……パ………ポ…
パ行まで発声しましたが、Nさんはかなり苦しそうです。
C「N…だんだん声が小さく…」
N「…あの」
O「どうしたの?」
N「…すいません。
少し…休んで…いいですか…?」
C「え?」
N「大声を出すの…慣れて…いなくて…息が…」
完全に息が上がってしまっているNさん。
O「うん、少し休んで大丈夫だよ。お疲れさま。」
N「はい…ありがとう…ございます…」
OさんはNさんを椅子に休ませてあげます。
それを見ながらCさんは色々考えます。
C「うーん、大きな声を出すのが慣れていないからかなぁ。」
O「そうだと思います。でも…Rさんは納得しないでしょうなぁ。」
C「そうだね。Rさんがいたら、厳しくレッスンすると思うな。」
O「あの人、鬼軍曹だからなぁ…」
R「誰が鬼軍曹だって?」
O「ひぃっ!Rさん!?」
と、突然辺りを見回すOさん。
C「O、なに見回してるの?誰もいないけど…。」
O「えっ?だって今Rさんの声が…」
C「いや、Rさんは会社でしょ。」
O「空耳?それとも、魂体だったのかな…。」
その声を不思議に思うOさんでした。
この演劇にはRさんも参加していますが、彼女は演劇経験者で演技指導がとっても厳しいようです。そこにいないのに、Oさんが声を聞いたと思うくらいですから…(笑)
→その3

この記事を書いたブロガー

sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。

物語カテゴリの最新記事