D「…う~む。」
Dくんは一人で考えます。
D「…いったい先生はどんな生活をしているんだ?」
先生がどのような生活をしているのか、を。
D「Mさんのように先生を直接見ることができた人なら、少しはイメージができるのかもしれないけど…俺は先生があの場所に行ってから教会に来たから先生を直接見たことがねぇ。だから、正直「先生に似なさい」って言われても…俺が考えている先生が本当の先生の姿なのか、それとも自分の考えが入っているのか…う~む…。」
Dくんは先生に似ようとこれまで努力してきました。そのために御言葉を行ってみたのです。でも、それで感じた先生が「果たして本当の先生の姿なのか?」、そこに確信が持てないでいるのです。
D「…ダメだ。俺が一人で考えても何もわからん。こういうときは…」
そういって、Dくんは姿勢を正して。
D「主よ…俺は先生を肉で直接見たことがありません。その生活を見たことがないのです。だから、今先生に似ようと頑張っているのですが、本当にこれで正しいのか、わかりません。御子主よ…どうか見せてください…先生がどう生活されているのか、を…。御子はすべてご覧になっているから、御子が教えてくださるのが確実です。」
祈り始めました。
D「御言葉で魂体の話がされているから、魂体で先生の姿を見ることは可能です。しかし、それでも自分が生活している時には自分の生活に集中してしまうから、どうしても完全ではありません…。まだ俺の魂体は形成中だと思いますし…もっと確実に、御子主が教えてください。」
そう祈る中…御子は、Dくんに答えます。
D「…ハッ!
そうか!先生の御言葉は「生活の中で実践されている」ものだ。だから、それを俺が同じように実践するなら、それが先生の生活を見たことになるじゃん!なるほど!御子主よ、感謝します!」
心の中の悟りで。神様、聖霊様、御子は様々な方法を通して答えられます。万物、人、御言葉、そして、感動・感化・直感。
悟りも、その一つです。
D「…何を実践しましょうか?…う~む…。」
そして、Dくんは明け方の箴言の中から
D「よし!これにしよう!」
次の箴言を選びました。
D「先生も祈るための時間、御言葉を書くための時間を作るために時間を奪って使っているって話されていたな!俺も実践するぞ!」
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D「よし、まずは走るか。」
そういって、走るために外に出たところ…。
D「あ、Jじゃん。どうしたんだろ、なんか元気ないぞ…」
Jくんを見かけました。
D「どうした、J?」
J「あ、D先輩。」
D「先輩はいいって。部活じゃないんだし。」
J「そうですね…」
D「で、どうしたんだ?」
J「実は…」
———————————
Jくんを励ましたDくん。
D「…ふぅ。Jも先生のこと一層感じられたみたいで、よかったぜ。
俺も…なんだか先生がそばにいらっしゃるのを感じたなぁ。さて。」
先生を感じられて満足したDくんは、
D「帰って朝ごはんだ!」
…走ることを忘れて、朝ごはんを食べに戻ってしまいました。
D「あれ。なんか、忘れてるような…ま、いっか。そのうち思い出すだろ…。」
———————————
D「…って、しまった!俺は走るために外に出たんだった…。
なのに…ごはんをこんなに食べてしまった…。」
朝ごはんを食べ終わって、ようやく「走る」ことを思い出したDくん。
D「やべー…こんなんじゃ走れないぞ。
やはり「すべきことをすべき時にしないといけない」んだな…。順番を間違えたら、時間の大損だ…。」
少し凹んでいます。
D「…しかも、頭がボーッとしてきた。
いかんぞ、このままでは集中できない…。いつもより多く食べたから、だよな。」
さらに、ごはんを食べ過ぎて頭がボーッとしてきたみたいです。
D「だから、先生は節食をされているのか…。いかん、このままでは…。よし!これからのスケジュールを立てるぞ!そうしたら、少しは時間を無駄にしない…はず!」
そこで、Dくんは今日一日の計画を立てます。
D「これからはまず、聖書を…それだと途中で寝るな。よし、まずは動こう。伝道だ!」
———————————
D「…」
伝道をしているDくん。
D「集中だ、集中してやろう。
時間を無駄にしないために、御子に祈って今日声をかけるべき人にかけられるようにしよう…。」
集中して行うために、御子に祈ります。
D「主よ…よし!あ、ちょっと君、この辺りに…」
そして、人に声をかけ始めます。
「え?そんなのも知らないの?ちょっと非常識じゃない?」
D「いや~、最近この辺り来てなくて…」
「ふーん…もう時間ないから。」
D「あ、ちょっと!…ったく、もう少し親切にしても…」
冷たくあしらわれるDくん。思わず血気が…
D「…って、いかんいかん!これじゃダメだ。血気を出す時間があったらその分、もう少し行おう…じゃないと、時間がなくなる…。」
出かけたところで、気持ちを切り替えます。
D「あ、すいません!この辺りで…」
———————————
D「ふぅ…今日はこのくらいですかね…それじゃ、次は…」
伝道を終え、次のすべきことをするために移動するDくん。
D「あ、先にお昼買っておくか…。」
昼ごはんを買うためコンビニに寄っていきます。
D「なんにするか…先生は「野菜を取りなさい」っておっしゃってたし、サラダにするか…」
何を食べるかで迷うDくん。
D「…しかし、体に力をつけたいから、肉も食べたい…」
本当に迷っています。
D「…って!こんなに迷ってたら、時間がなくなる!野菜スティック、これに決めた!」
そう、迷っているうちに時間が奪われていくんです。そのことに気づいたDくんは野菜スティックを手にとって、レジへ向かいます。
店員「298円です。」
D「…あれ。」
店員「…?」
D「…すいません、やっぱり止めます…。」
店員「かしこまりました。」
…どうやら財布を忘れてしまったようです。
D「…なんだったんだろ…この迷った時間は…。いや、しかし、コンビニに行かなければ、財布を忘れたことに気がつかなかった!やはり神様は助けてくださる!感謝します!」
考えを換えて、神様に感謝をするDくん。
D「…一旦、家に帰ろう。」
そして、財布を取りに戻るのでした。
———————————
D「…ということがあったんだよ。」
E「なんだか…Dらしいね。どこか抜けているというところが。」
DくんはEくんと一緒に御言葉をもっと深く知ろうと勉強していました。
E「ちょっとでも自分の考えになると、時間が少しずつ流れてしまう。だから、先生は気を引き締めて毎日を過ごされているんだね。」
D「あぁ…本当に、今日は時間奪われっぱなしだったわ…。」
E「僕も、なかなか苦労してるよ。」
D「Eは計画してちゃんとすべきことをこなしてそうだけどな…」
E「そうでもないよ。
さすがにDほどなにかを忘れることはないけど…」
D「ほっとけ(笑)」
E「でも、一人で勉強していると、いつの間にかメールを返信してたりして、集中力が切れてしまう。そういうときに取り戻すのは相当な苦労だよ。」
D「へぇ…Eでも、そんなことがあるんだな。」
E「だから、僕は勉強中に携帯の電源を落としてるよ。」
D「あぁ、それがいいかもしれないな…。」
E「先生もそうして、時間を奪われないように一つ一つすべきことをしている。時間の剣の塚を握って、行なっているんだ。」
D「そういえば…それってどうして「剣」に例えたんだ?」
E「それは…」
———————————
D「…ふぅ。疲れたぜ…時間を奪われないようにするって、こんなに大変なんだな。」
一日が終わって、Dくんはへとへとになりながらも、主と対話します。
D「生活がちゃんとしっかりしてないと、こんなに大変なんですね…。だから主は「生活の中で御言葉を行いなさい」と話されたのですか…。」
最後だから、頑張って集中するDくん。
D「でも、生活って、案外長いんですね…礼拝は高々2時間くらい。大きな集会だって半日くらいだ。確かに、これだけだったら引き上げを成すのは確かに難しいです…。
神様、生活の中で引き上げられるように許諾してくださったことに感謝します。」
神様に感謝を捧げて、
D「これからも…生活の中で、主に会えるように、頑張って御言葉を実践します。」
そう決心するDくんなのでした。
→そして、Fくんの物語へ。
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「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。
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