【摂理人が書く物語】二人の責任分担。その3

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【摂理人が書く物語】二人の責任分担。その1
http://ota-setsuri.seesaa.net/s/article/401725160.html
【摂理人が書く物語】二人の責任分担。その2
http://ota-setsuri.seesaa.net/s/article/401876867.html
(順番に読むことを推奨します!)
それから数日後…。
A「B!ご飯できたよ!一緒に食べよう。」
B「…いただきます。」
A「最近学校は忙しいの?」
B「課題が多くてね。」
A「(それで…部屋が片付けられていないのか…)じゃあ、少しでも早くやらないとね」
B「…そうだね。…洗濯機回してるの?」
A「うん。朝に洗濯物干しておけば夕方には乾くから。すべきときにする人が…」
B「あ、もう学校の時間だ。ごちそうさま。」
A「もう行くの?」
B「うん、いってきます。」
A「いってらっしゃい!」
B、学校へ。
部屋を見ると、勉強道具とか本とかが出しっぱなし…。
A「…よし!」
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学校終わって夕方。帰りのバスで…。
B「…はぁ。なんで私には機会がないんだろーな~。いつも先生の御言葉だって聞いているし、お祈りだって…一応やってる。それなのに、私には御言葉を悟る機会も、教えてもらえる機会も、引き上げられる機会だってありゃしない…。」
次は~終点~…
B「あ、降りなきゃ。」
バスは車庫へ向かって走り去る。
B「…はぁ、家まで歩かないとなぁ。めんどい…。
いっつも思うんだけど、家の前まで、何だったら私の部屋までバスが行ってくれればいいんだけどなぁ。
…て、あれ?この話どこかで…。」
御子「…」
御子はBをじっと見つめている…。
B「まぁ、いいや。行こうっと」
御子はため息をつきながら、Bを見て…
御子「…私はこうやって御言葉を悟る機会を毎日与えるのだが…。
結局「行う人」だけがその機会を掴むのだ。だから、少しは行ってほしい…」
残念そうに、どこか寂しそうに、おっしゃった。
そんなこととは露知らずに帰り道を歩くB、そこに…
C「あ、B!」
B「…Cだ。こんばんは。」
Cが話しかけてきた。A、Bとは一緒に暮らしていないけど、同じ教会に通うパワフルなお姉さん。
C「ねぇB!これからちょっと教会行って賛美しようかなって思ってるんだけど、一緒に行かない?」
B「…学校が終わって疲れてるんだけど。」
C「それなら賛美しよう!
賛美をしたら神様も喜ぶし、自分の霊魂も喜ぶから疲れも吹っ飛んで元気になるよ!
よし、行こう!」
B「へ?あ、ちょっ…」
…たまに人の話を聞かないで、事を進めるところが玉に瑕である。
C「(なんか今私の悪いところを指摘されたような…悔い改めなきゃ)」
しかし、悪いところは素直に認める潔さもある。いい姉御である。
B「…まぁ、いいや。たまには寄り道しよう。」
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BはCと一緒に教会へ。本堂に入ろうとすると、そこには…。
B「あれ?」
A「…主よ…」
B「Aじゃん。何してるんだろ。あんなに切実にお祈りして…」
お祈りしているAがいた。二人は本堂のドアの前で立ち止まる…。
C「Aはね。最近ああやって毎日三回お祈りしてるんだよ。」
B「ふーん。それは熱心なことだねぇ。
でも、何をそんなに泣きながらお祈りしてるんだ?なにか悲しいことでも…」
C「教会の中の心に問題がある人、落胆している人、時代の主のことが悟れない人、引き上げに熱心になれない人…そういう人のために、だよ」
B「…え?」
C「前にAが「御言葉をよくわからない、やる気が出ない」って言ってる人と話しててね、その人のためにお祈りしようって決心したんだって。それを続けているうちに気がついたら「教会のため」に祈るようになったみたい」
B「(それって…私のこと?)」
A「…」
B「(Aは私のために、毎日ああやって…?)」
A「…主よ。Bが、彼女のように御言葉もわからずやる気が出ないと言っていた人が、時代の主を悟って引き上げに目が開かれて、引き上げを成すならばどれほど多くの人にとって希望となるでしょうか。
どうか、そのかたくなな心が動いて時代の主のことを少しでも知りたいと思えますように…」
涙を流しながら、切実に祈るA。それをじっと見つめるB。
B「…」
ーあなたの足から靴を脱ぎなさい。
私御子の前は聖なるところだから、靴を両足とも脱ぐように「あなたの考えと主観」と「あなたの主観のすべての行い」を毎日脱ぎなさい。ー
B「…そういえば、先生も毎日私のためにお祈りしてるって…。
どうせ、ちょこっと気にかけるくらいだと思ってたけど…もしかしてあんな風に…」
ー最先端の悟りは、心情だ。
心情を受けたならば、人は…ー
C「…!?どうしたのB!?
涙出てるよ!」
B「…え?あ、ホントだ。」
ー…覆る。ー
B「…ごめん、やっぱり家帰る。」
C「えっ!?ちょっ…!」
B「ゴメン。」
足早に教会を去るB。向かう先は…彼女の家。
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家の中を見るB。
B「今まで気にしてなかったけど…」
Bの部屋は、きれいに片付いていた。
B「朝には散らかっていた勉強道具がきれいに片付いてる。
そういえば、Aは洗濯も私の分までしてくれてたし、ご飯だって作ってくれてた。
先生は神様に仕えるように真心から人にも仕えるって、先生に会ったことのある人から話を聞いていたけど…こんな感じなのかな?」
そこに…
A「ただいま~。もう帰ってきてたんだ!お疲れさま!」
B「…A。
部屋を片付けてくれて…ありがと。」
A「…へっ?どうしたの突然?」
B「あと、いつもご飯作ってくれたり、私の分まで洗濯してくれたり…いつも大変じゃないの?」
A「…う~ん、正直大変じゃないってことはないけど。
でも今週の御言葉で「「心と思いと命を尽くす」とは「自分の考えと神様の考えと自分の肉体を一つにして行うこと」だ」っておっしゃっていたじゃない?
それでね、最近Bが学校忙しそうにしてるから、色々できないこともあるだろうって思って…それなら私が少しでも手伝ってあげよう、先生だったらそのようになさるかなって思ったら、ね。」
B「(…いや、Aだって毎日仕事で忙しいはずじゃん!毎日朝から晩まで会社ですることだって多いはず…。それなのに…)」
Bは、考える。
彼女の行いとAの思いを聞いて…。
そして。
B「…A」
A「どうしたの?」
B「もしよかったら、でいいんんだけど。
今度御言葉について教えてくれない?最近わからないことが多くて…。
この間「イエス様を信じるだけでは救いが成されない。時代の主を信じて、愛さないといけない」って話してたでしょ?
それなら、まずはその人のことについて知りたいな…って思って。」
A「(…あ!お祈りが…叶った…!)
うん、いいよ!
なんなら今からでも!」
B「え。今はさすがに…」
A「「考えと同時に行いなさい」だよ!
今やらないと行いが遅れてできなくなっちゃう!」
B「そう、だね。
「すべきときにする人が、早く行う人だ。早く行う人が機会をつかむ」だったよね。でも、あれも実はよくわからなかったんだよね…」
A「…(´ω`)
じゃあ、まずはそこから、だね!」
ーあなたの靴はなんですか?ー
B「…フフッ。そうだね。
お願いします。」
ーそれを脱ぎ捨てた時、神様の本当の愛が見えてくるでしょう。ー

この記事を書いたブロガー

sato
「素直に、深く、面白く」がモットーの摂理男子。霊肉ともに生粋の道産子。30代になりました。目指せ数学者。数学というフィールドを中心に教育界隈で色々しています。
軽度の発達障害(ADHD・PD)&HSP傾向あり。